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SHIJIN  作者: 尾木右冗
4/6

笑いの意味

誰かを笑う声がして

幸せな顔をしていても

笑われた誰かにとって

幸せの理由にはなりはしない

誰かの笑う声がして

相手が苦しい顔しても

笑われた誰かにとって

強くなる元になるかもしれない

誰かの笑う声がして

どんな顔をしていたって

幾多の意味を含んでも

平和の種になりはしない

誰かを笑う人たちは

脳のある種の幸せで

笑えなくなった人たちの

不幸をずっと作り続ける

誰かを笑う中にも

数え切れない理由があって

笑われた人たちにとって

幾千の想像を惑わせる

救われる笑い

傷つける笑い

理由がいくつあったって

自分がどんな顔をして

相手がどんな顔をするか

その笑いの意味を

考えるべきだろうか

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