付録 これまでの主な登場人物 天文十五年(一五四六年)二月
【主人公】
◆滝川左近将監一益(二二歳)
通称は左近。
現代日本の歴史好き大学生カズマの意識が、戦国時代の滝川一益に乗り移った。天文一四年(一五四五年)、うやむやのうちに信長に仕官。徐々に信長と仲がよくなり、好意を示す。
異名は『死神左近』。本人は不本意で史実の通り『進むも滝川、退くも滝川』を広めたいが、『死神左近』が諸方面で有効なため、他人に呼ばれたことはない。
戦場では鉄砲を使う。戦国時代の記憶は失われているが、身体で覚える系の技術は覚えているので、火縄銃の名手である。
甲賀衆時代に戦国大名浅井亮政の狙撃成功という大金星をあげている。
鉄砲隊を率いて、安城合戦では敵大将の松平広忠(徳川家康の父)を射殺するという武功をあげた。
《こぼれ話》
史実の出自不明ながらの猛スピードの出世、嫡男を任される信頼の厚さ、政戦謀のマルチぶり。信長死後の様子、信長の九歳上などから、信長ラブの主人公として抜擢しました。
【ヒロイン 兼 殿】
◆織田三郎信長=吉(一三歳)
那古野城城主で周辺一〇万石の領主。織田信秀の嫡子。
織田信秀の次男に生まれるはずが、どこで間違ったのか女性に生まれてしまった。見た目は現代風美少女だが男装を好む。最近はアクセサリーを頻繁に変える、鎧を着替えるなどオシャレに気を遣うようになっている。
奥手で、『つるでぺた』を気にしているが実態は不明。
初陣で敵大将を討ち取るという大殊勲を挙げた。戦場では鉄砲を使う。
美濃の斎藤義龍との結婚計画があったが流れた。
口癖は、一人称「ワシ」、二人称「ヌシ」、語尾は「のじゃ」、肯定は「で、あるか!」。「素っ首貰い受ける」もお気に入りのようだ。
自分に理解を示した左近のことを、とても気に入ってやがて好意を示す。左近の部屋に入り浸っている。
政治・外交・経済のセンスは抜群で、左近をはじめ周囲をしばしば驚かせる。
頭に血がのぼると一直線な行動をとることも多い。
年齢相応にエッチなことに興味をもったり、恥ずかしがったりする女子っぽいところもあるが、致命的に所作が荒い。
好物はぜんざい。酒には劇的に弱い。
《こぼれ話》
ヒロインなので当然厚遇キャラ。ビジュアル的には某野望SLGの立花誾千代のような姫武将をイメージしています。
【信長の家族】
◆織田弾正忠(備後守)信秀(三六歳)
信長たちの父であり清洲城城主。
通称は弾正、備後。異名は『尾張の虎』。
左近からは心の中で信パパと呼ばれる。
尾張随一の実力者であり戦も巧い。
信長に対しては、厳しくも優しい父親である。
女好きの言動が見られる。
《こぼれ話》
史実では四十代前半で死去してしまうが、長生きして信長の活躍を見守ってほしい。
◆土田御前(ノーコメント歳)
信長、信行、信包、市の母。
本編未登場。清洲城居住。
和風の美人。
◆織田三郎五郎信広(二四歳)
本編未登場。三河安祥城城主。
信長の庶兄。織田信秀の長男。
史実で信長に反旗を翻したので左近から要注意人物とマークされている。
◆織田祥(一三歳)
信長の妹。清洲城居住。
誰もが驚くほど信長に似ていて、双子との噂もある。
信長が剛とすれば柔という優しく穏やかな性格。
美濃の斎藤家に嫁ぐ計画があったが左近の反対もあり流れた。
◆織田勘十郎(信行)(一一歳)
本編未登場。清洲城居住。
信長の弟。織田信秀次男。
史実で信長に謀反を起こしているため、左近から要注意人物とマークされている。
◆織田三十郎(信包)(四歳)
本編未登場。清洲城居住。
信長の弟。織田信秀三男。
◆織田市(二歳)
本編未登場。清洲城居住。
信長の妹。美人になることを期待されている。
【信長の配下】
◆太田又助信定=太田牛一(二〇歳)
通称は又助。左近と仲がよい。
尾張守護斯波義統の家臣だったが、うやむやのうちに信長の家臣となった。弓三人衆筆頭。
後世に残る『信長公記』の著者。
凄まじいばかりの情報網を持っていて、軍記や噂話を記録するのが趣味。帳面に何やら記録している姿がしばしば見られる。
異名は弓が抜群に得意のため『今与一』。
事務方にも強く、南蛮数字もマスターしている。
基本的にニコニコとした人の良い笑顔だが、特ネタを掴んだときなどしばしば悪代官笑顔に変化する。
《こぼれ話》
地味に見えますが、左近と信長を支える非常に重要な役目を担っています。
◆森三左衛門可成(二〇歳)
通称は三左。左近と仲がよい。異名は『攻めの三左』。
美濃土岐氏の元家臣。浪人中に信長から名槍を贈られ、左近の勧誘に従って信長に仕官した。
鍛えあげられたマッチョな肉体を持つ。通常は物腰丁寧だが、槍を持つと狂戦士と化し戦働きも得意。
信長との初対面の際に、腰を抜かすほど驚いたという逸話が残り、後世の研究では、信長が『のじゃ姫』である事を知らずに仕官したのではないか、という見方が強い。
《こぼれ話》
史実と同様に信長に信頼されつつある。早期の戦死の運命を逃れてほしい。
◆柴田権六勝家(二二歳)
通称は権六。左近と仲がよい。
織田信秀の家臣だったが、願い出て信長の家臣となる。
マッチョな体型でもみあげとヒゲが繋がっている。豪快な人柄で面倒見がよく人望があり、戦も巧いため那古野勢のリーダー格である。
ロリ疑惑、M疑惑もある。
《こぼれ話》
史実では信長に対抗し弟信行を擁立しますが、この世界では初期から信長の部下となりました。
◆橋本伊賀守一巴(三九歳)
通称は伊賀。
信長の鉄砲の師匠だったが、左近が改良した火縄銃に惚れ込み信長に仕える。
渋いチョイ悪中年風で女性にモテそうであるが、自分の銃に四時間余りも愛を語るほどのガンマニア。
《こぼれ話》
史実では信長の尾張平定戦で戦死してしまいますが、この世界では鉄砲隊の指揮で大活躍してほしい。
◆丹羽五郎左衛門長秀(一二歳)
通称は五郎左。幼名は万千代。
信長の近習で非常に優秀。真面目な性格で空気を読むのもうまく、様々な仕事を難なくキッチりこなす。
左近からはデキる子、史実のライバルと目されている。
《こぼれ話》
織田四天王の一員ですが、滝川一益と同様に若干目立たない長秀さん。この世界では大活躍してほしいですね。
◆佐々与左衛門(成政)(一一歳)
通称は与左衛門。
信長の馬廻り。
信秀と信長の試し戦の際には、兄二人に毒を盛り出場不能にさせて、信長から功を賞された。
◆池田勝三郎(恒興)(一一歳)
信長の小姓にして乳兄弟。
形式的のみ左近の従弟という説があったが、後に実際に血縁関係のある従弟であることが判明した。
年齢の割にしっかり者だが、要領が悪い部分があって損な役回りの時も多い。
◆多羅尾四郎右衛門光俊(三三歳)
通称は四郎右衛門。
異名は『仏の多羅尾』。
甲賀流の忍びだったが、信長の『諜報衆』を率いることになった。
いつも仏像のようなスマイルで、表情を変えることが殆どない。
戦国時代の左近の義兄になるはずだった。
◆佐治奈津(一九歳)
戦国時代の左近の従妹かつ幼なじみ。甲賀流忍びで現在は信長の護衛。
関西弁を話す。とてもいい性格で丸顔の美形。
現代日本で左近に懐いていた奈津と瓜二つ。
左近に惚れているが、恋愛対象とみなされていない。
【織田信秀の家臣】
◆平手中務丞政秀(五五歳)
信長の寄騎。
通称は中務。傅役だったので信長からは『爺』と呼ばれる。
総白髪なのは気苦労からか。
一見、好々爺風だが、気合いを入れると迫力がある。
外交能力が非常に高く、信秀の懐刀的存在。
《こぼれ話》
史実で信長の行動に心を痛め、諌死をしたと言われます。この世界では諌死フラグはどうやら折れたようです。
◆織田孫三郎信光(三一歳)
信秀の弟。守山城主。
通称は孫三郎。
信秀と信長の試し戦の際には、奇襲をしようとした信長と左近の行く手を阻むが、森可成に倒された。
◆佐久間出羽助信盛(二〇歳)
信長の寄騎。
通称は出羽。
信秀と信長の試し戦の際に、左近の投げ目潰し攻撃を受けてしまい、あっけなく戦闘不能となってしまった。
◆佐久間大学介盛重(二四歳)
本編未登場。信長の寄騎。
通称は大学。
◆村井吉兵衛貞勝(二四歳)
本編未登場。信長の寄騎。
通称は吉兵衛。
◆林佐渡守秀貞(三三歳)
本編未登場。通称は佐渡。
◆林美作守通具(三〇歳)
本編未登場。林秀貞の弟。
通称は美作。
【甲賀衆】(近江)
◆佐治宗兵衛(四歳)
本編未登場。佐治奈津の長男。
《こぼれ話》
史実の前田慶次郎利益に相当する。『天下のかぶき者』になるか。
◆佐治新助益氏(二〇歳)
本編未登場。戦国時代の左近の従弟かつ幼なじみ。お奈津の兄。
◆多羅尾ゆき(故人)
本編未登場。多羅尾光俊の妹。
戦国時代の左近の婚約者だった。
【斎藤家】(美濃)
◆斎藤道三(五五歳)
美濃国主かつ稲葉山城城主。
別名「美濃のマムシ」
美濃守護の土岐頼芸を傀儡にして実権を握る。
◆斎藤新九郎義龍(一九歳)
本編未登場。斎藤道三の嫡子。
信長との結婚話が持ち上がったが流れた。
◆明智十兵衛光秀(二〇歳)
斎藤道三の意向を受けて織田家の客将となった。
通称は十兵衛。
イケメンで、人柄もよく、有能である。
本能寺の変の首謀者なので、左近に『ラスボス』呼ばわりされて、警戒されている。




