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ハーメルンの音楽祭  作者: NiO
エピローグ
42/46

『ねずみ』の小児

 自分の住んでいた世界に無事戻れた『ねずみ』の小児は、心配していました。


 『こども』の老女は、ちゃんとお家に帰れたのか、と。


「ううん、ぜったい、だいじょうぶだ」


 『ふえふき』の壮年が、きっと何とかしてくれる。


 だって、頭が悪いと自覚のある自分にですら、7不思議の『しりとり』について理解させ、『殺される』ことがゴールであると解らせる事が出来たのだから。


 それでも、不安は募ります。


 小児はそんな不安を紛らわすかのように、老女にもらった金属の笛を山中で強く吹き鳴らしました。


 笛は壊れているのか、音はなりませんでしたが。

 なんだか、老女のもとへ、その音が届いているような気がして、何度も何度も笛に息を吹き込み続けるのでした。


「よし、かえるか。

 ……ん、なんでお前たち、くるかなあ」


 ……何故かその笛を吹いた後に、大量の野犬がやってきました。

 老女も知らない事でしたが、それは壊れた笛ではなく、人間の聞こえないレベルの音を発する、犬笛(・・)、と言うヤツでした。

 野犬達と小児はそれから何度も戦闘になり。

 その過程で、小児は、馬鹿みたいに強い男(・・・・・・・・・)に成長していくのですが。


 それはまた、別の、話。

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― 新着の感想 ―
[良い点] お ま え の せ い か [気になる点] 伏線回収がすごすぎて、脳溶けました
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