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ハーメルンの音楽祭  作者: NiO
プロローグ
3/46

ブレーメンの屠殺場( を説明するためだけの回)

ブレーメン説明回。

ブレーメン既読の方は、読み飛ばしても大丈夫です。


あ、ブレーメンの派手なネタバレがたくさんあります。

 8月某日、某中学校、某教室。

 2人の人間が机に座り、黒板へ向かっています。

 黒板の前にもまた、別の人影が。


「ええ、そうです。

 なんだ、因数分解はほぼ完璧じゃないですか」


 教師のまねごとをしている、身長150cm位の少年。

 彼の名前は、小鳥遊(たかなし)(あずま)

 自称天才の、そして残念ながら、実際それなりに天才の少年です。


「……まァよォ。

 流石にこンだけブッ込まれたら、イヤでも出来るようになるわなァ」 !?


 何故か威圧するように答える身長180cmくらいの金髪5分刈りの不良少年。


 彼の名前は、小犬丸(なみ)

 戦闘能力の高い、脳筋不良です。


「でもでも、夏休みは受験の天王山!

 気を抜かないで乗り越えて、みんなで鷹臨(たかのぞみ)高校に受かろうね!!」


 可愛らしい事を言って手でグッと握り拳を作っている身長190cm位の黒髪長髪の大女。

 彼女の名前は、驢馬塚(そむく)

 霊感のある、オカルト女子です。


 彼らは去年の夏、『ブレーメンの屠殺場』というデスゲーム空間を潜り抜けた面々でした。

 通常であれば接点すらないであろう彼らは、その空間から抜けた後も、こうして時々一緒に遊んだりするようになっていたのです。


 ……あ、ご挨拶が遅れましたね。

 お久しぶりの方はお久しぶりです。

 はじめましての方は、はじめまして。

 私は前回、彼ら4人を『ブレーメンの屠殺場』に送り込んだ張本人。


 ニッケルさん、と申します。

 以後、お見知りおきくださいね。


「ところで。

 ……西さんは、どうしました?」


 鶏の少年が、怒りを噛み殺したように言います。


「流石はクソ猫。

 野良みてェに自由だなァ。


 つか、アイツだけ落ちたら面白ェけどよォ~」


 犬の少年が、ニヤニヤと笑っています。


 そうです。

 『ブレーメンの屠殺場』を潜り抜けたのは、合計で4人。


 もう1人、いるのです。

 その少女の名は、猫屋敷西(あき)

 人を誹謗中傷するのが好きな、煽り系女子です。


「えーっと、実は。

 こんなメールを貰いました」



 驢馬の少女が、おずおずと自身の携帯を2人に見せます。

 メールの内容は、こうでした。



『7不思議が私を呼んでいるので帰ります☆ミ』



「「「……あのアホ猫め」」」



 全員の声が、被りました。

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