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姫琴雪芽・箕鶴来狼牙
姫琴雪芽、女、魔法師。
二度目だ。東京事変の時と同様に、私の法式は私の手を離れるかのよう、自動的に動き出す。私の魔力はもちろんのこと、周囲の魔力を食うようにして。
私は記録者だ。そして読者ではない――けれど、今回ばかりは、そんな呑気にもしていられなくて、一つのオワリに立ち会うことになった。
やりきれない想いはあったけれど、仕事だなんて割り切れはしない。
箕鶴来狼牙、男、魔法師。
身を引き裂かれるような痛みが、躰のあちこちで発生する――姉である雪芽と同様、私にとっては二度目のことだった。
私の躰は、そもそもが縁でできてしまっているのを、痛感させられました。次はもうないと、そう思えば、苦笑の一つもできてしまいますが。




