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蒼凰蓮華
蒼凰蓮華、男、魔法師。
これで良かったのか? と問われたって、答える言葉なんてねェよ。
こうなる前に手を打ちたかったなんてのは贅沢だが、それでも、ほかにやりようもあったンじゃねェかと、思わずにはいられねェ。結果として収めはしたが、これだッて結局は先延ばしの手でしかねェのよな……。
ともかく、さすがにデカい仕事になり過ぎた。俺はこれから、策士として注目を集め、動きを睨まれる生活が始まるッてわけだよ。楽しい楽しい隠居生活ッてやつさ。
あー……涼のことに関しては、あまり話したくはねェよ。
ただ、鷺ノ宮家の崩壊と共に、世界が陰気に堕ちた。一時的とはいえ、そいつが影響しちまった。仕方ねェと、そう思うべきなんだろうがなァ……。




