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2041年における粗筋
十月十七日に発生した、鷺ノ宮家の崩壊に収束し、拡散する。
かつて東京事変における世界崩壊の流れが、再び表面化したかたち。だが、その流れをもう一度留めるために、蒼凰蓮華やエルムレス・エリュシオンが暗躍する。
鷺ノ宮家を発端として広がったこの騒動はしかし、当時を経験した者であっても、その真実に気付く者はごく僅かになる結果となった。もちろん、蓮華はそれを狙っていたのだろう。
そして、雨天暁と都鳥涼がぶつかり合う。
この件に関しては、誰が悪い、なんてことは、どこにもない。善意でも悪意でもなく、ただ時代の流れがあるように、それは起きてしまって、どうにかしなくてはならなかった。
今日眠れば、明日があるように。
この事件が重要な意味合いを持っていたのだと、それがわかるのは、もっと先になってからのことだ。
であるのならば、当事者たちは、目の前の現実にただ、強く拳を握って直視するしかない。




