前へ目次 次へ 33/88 一ノ瀬瀬菜 一ノ瀬(いちのせ)瀬菜(せな)、女、武術家。 都鳥の分家である、一ノ瀬小太刀一刀術を扱う。 ――こうして、私は、青色に出逢った。 私はいつしか諦めていて、蓮華(れんか)は諦めていなかった。きっとそこが大きな差であって、そんなところに私は惹かれたのだろうと思う。 私は蓮華を信頼し、期待もしている。 心配なんて必要ない。私と蓮華は、そういう関係になれた。 一段落した頃から、雨天の御大に頼み、一ノ瀬の小太刀を一通り収めることにした。きっと、中途半端なままの方が、私にとっては後悔の種になるだろうから。