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ハジマリの場、オワリの所―人物紹介・用語―  作者: 雨天紅雨
■2008年~2026年
3/88

姫琴雪芽


姫琴(ひめこと)雪芽(ゆきめ)、女、魔法師。


 はっきり言って、私はよくわかってない。

 狼牙(ろうが)に言わせれば、わかろうとしていないんだってことらしいけど、今にして思えば楽しい時間だったなあと、そんくらい。

 父さんに拾われてから、私がただ記録するだけの法式を使えるってことを自覚した。したけど、なんのために? どうして? あるいは、どうやって? なんて疑問は、この頃に抱いた覚えはない。そのうちわかるだろうと思っていたんだけど、それが訪れるのは随分と先で、あー狼牙って苦労してたんだなあと、その時は思った。主に私に対して苦労してたはず。弟は大変だね。

 ゴーストに関して? どーだろ。まあ変人かな、くらいの認識。いなくなった時は寂しかったけど。文字通り、私は幽霊みたいなものだと思ってたし。

 だからずっと、父さんの店で手伝いをしてて――しばらくして、外見があんまり変わってないことに気付いて、魔法師ってそういうものかと思ったのは、今でも覚えてる。

 世界の記録、その補助記録。

 役目だなんて言われて、そんなもんかと飲み込んでしまうのが私だ。なんで、どうして、そう思わないのはきっと、好きでも嫌いでもないからだ。



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