前へ目次 次へ 25/88 躑躅紅音 躑躅(つつじ)紅音(あかね)、男、魔法師。 しゃべり過ぎだって? まあ仕方ないよ、そんなものだ。 結局、ソウルネイルには名前だけじゃなく、言葉、あるいは声ってものも貰ったんだ。これもまた面倒なものだけれど、それなりに楽しんではいたのかな。 僕はふいに現れて、楽しんで、ふっと消える存在のようなものでね。だからここでは多く語らないよ。 でもそうだね、予兆を感じることはなかったとは、言っておく。 躰にも言葉にも慣れた僕だけれど、世間には疎かったのは確かさ。