蒼くーんの話
俺には可愛い妹がいる。
可愛い妹にはクソでかい婚約者がいる。
俺の家は金を沢山持っている。
しかし、母も父もなんとも言えないクズだ。
母はそこらへんで金目当ての男といろいろヤっちゃってるし、顔だけいい浪費家だ。
父は母がいろいろやっていても知らないふりをし子供を何かの道具のように扱う。
妹はどこかの規模のでかい会社の息子と結婚させ自分の会社の利益をあげようとする。
俺は長男で跡継ぎだった。今は家出をしている。
あんなクソたちがいる場所に戻りたくない。
俺はそんなことを考えながら車を走らせていた。
暗い空が俺の気持ちを表しているようだ。
あーあ…雨が降り始めたよ。
そう思いながらふと窓の外を見ると凄い髪色の女が走って公園に雨宿りしに来ていた。
すげぇ髪の色だ。
妹の婚約者より凄い。
その女が気になって公園の前に車を止め公園にはいった。
女は俺に気ずかなかった。
案外俺は顔は整ってると思うし、髪色とか明るい茶髪で気ずくと思っていた。
しかし女はきずかなかった。
女は小声で何かを呟いた。
俺はそいつが何を言ったのかわからなかったが適当に痛いセリフをはいた。
後になってとても恥ずかしい。
そうすると女は少し間をあけた後俺の方を見た。
顔は可愛いかった。
年齢は14か15だろう、身長も小さそうだ。
可愛い顔に赤いようなピンク混じりな髪と目。
ふわふわしてただろう髪はすこしへにょっとなっている
目は大きく見開いていた。
まるで「え?誰?」という目だ。
服なども濡れてて幼い顔には見合わず手に収まるほどの大きな胸が少し透けている。
胸ではなくブラが透けて見える。
服が身体に張り付いており年に見合わず綺麗な体型だ。
そこらへんに歩いたらどこかの男にすぐ襲われるだろう。
俺は女を心配し送ってやろうと思ったが女は抵抗。
当たり前だろう出会ってすぐの男に車を乗れるなんて言われても俺は嫌だ。
しかし女は変なことを大声で叫んでくる。やめろ、俺は紳士だ。
イカのお寿司とかいってくるし変な奴だった。
面白い奴だ。
しかし女は大声で男は嫌なんだ‼︎といい逃げていった。
雨に濡れていたけど大丈夫だろうか?
そう考えながら俺は家へと帰った。
クソ両親がいる家よりも小さいがでかいマンションの一室だ。
部屋数も多く1人で暮らすのは案外悲しい。
一番好きな部屋は寝室だ。
窓があって日当たりがよく一番いい部屋だ。
しかし、俺の元カノたちは一度も家に入ったことはない。
ヤったとしても、あーゆう系の所か彼女の家だ。
この家にはいったとしても絶対寝室には連れてこない。
ここは俺の大切な場所だ。
もし誰かを連れてきたらその人は俺の未来の嫁ぐらいだろう。
男友達にも入らせたことがない。
なぜ男に寝室を見せなければいけない…
もしかしたら明日も彼女はあの公園に来るかもしれないな…
明日も行ってみるか?
仕事が終わったらだけど。
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仕事の昼ごはんの時に会社の近くで弁当|(自分で作った)のを食べているとあの女がフラフラと道に歩いていた。
とっさに俺は女の近くに行った。
そうすると彼女は倒れた。
おでこは熱く昨日の雨で風邪をひいたのだろう。
ここの近くは病院が一応あるからここに来たのだろう。
すぐに俺は会社に早退すると連絡し彼女を担ぎ車に乗せ病院に行った。
今、彼女は意識がないが寝ているだけだった。
病院についてすぐに薬を貰い料金を払うため椅子に座って待っていると女が目を覚ました。
でも少し経つとすぐにまた寝てしまった。
どうしようか?
女を家に連れてってあんなに人を入れたくないと言っていた寝室に寝させた。
薬を飲ませようと思っても何かを食べさせないと…
そしてお粥を作った。
お粥を持って寝室に帰ると女は起きそうだった。
起こすか。
女は起きてお粥を渡すと(ーー;)←こういう顔をしてた。
脅しをかけ食べさせると驚いた様子でガツガツと食べ始めた。
びっくりだ。
彼女は美味しいと笑顔で言ってくれた。
すごく嬉しかった。
女の名前は爽音遙で18だった。
すぐに帰ろうとしたところを引っ張ると転んだ。
本当にびっくりした。反射的に土下座をした。
自分でもびっくりした。
やはり遙は小さく150cmだった。それも可愛いらしい顔しながらも変なことをよくいう面白いやつだった。
大学生で一人暮らしをしているそうだ。
それも妹と知り合い。
なんか運命ぽい…
そこから遙と暮らし始めた。
まぁ、俺が遙にいてほしかっただけだったが…
いつもごはんを食べる時に美味しいと言ってくれた。
それが嬉しかった。
いつの間にかあの寝室は彼女の部屋となっていた。
そばにいるのが当たり前と思っていた。
でも彼女と喧嘩してしまった。
彼女は出て行った。
自分でもわからなかった気持ちが溢れてきた。
「一緒にいたい」「離れてほしくない」
こんな気持ちをどう表すのだろうか?
先生に聞いてみた。
検索結果は恋だった。
もしかしてだけれども彼女に惹かれていたのかもしれない。
だから離れたくないんだ。
でももう遅い彼女はもういない。
なんできずかなかったんだろう。もっと早くきずけば…
追いつくかな…