17話
はぁ、はぁ、はぁ
「も、もう疲れた・・・死ぬ・・・」
フラ、フラ・・・ドサッ
姉の楪と家の中で追いかけっこをしてから約20分、遂に朱音はその場に倒れた。
ズカズカズカ
「さあ・・・朱ちゃん?早く私の全裸の写真を消しなさい?今ならまだ許してあげなくもないわ」
はぁ、はぁ
「わ、わかった・・・消すよ」
朱音は携帯を取り出した。
ポチッ、
「はい、じゃあ今から消すから」
少し不機嫌そうにしながらも、楪の裸の写真を、楪に見せながら消した。
はい、消したよ
・・・
「それでよし!流石私の妹だ〜!!」
朱音の頭をポンポンと叩き、楪は部屋に戻った。
・・・ふぅ
「よかったぁ〜」
消しはしたけど、あの写真はまだこの世に残っているからね
タタタ!!
朱音は自身の部屋に戻り
え~と、確かここに・・・!?あった!!
朱音は自身の部屋の左角にある3段ボックスの1番上の段を開け、その中にある昔使っていた携帯「G◯laxy S22Ultra」を出した。
え~と、パスワードは・・・
6915っと
「よしっ!開けた!」
朱音はすぐ携帯にある写真フォルダを開いた。
・・・ふふっ
「やっぱりお姉ちゃんはスタイルが良いなぁ〜、羨ましい・・・」
改めて楪の裸を見た朱音は、楪と朱音のスタイルの違いを再認識し、落ち込んだ。
・・・でも!
「私のこの体型でも、好きな人は居るはず!!絶対!!」
朱音は自身の小さき胸、お尻を携帯の内カメで見ながら言った。
・・・あっ
「そう言えば、祐希君って胸とお尻が大きい人.小さい人、どっちが好きなんだろ」
なあ祐希〜
「ん?どしたん将暉」
祐希と秋は、走り始めてから約5分後に将暉と出会い、ずっと3人で走っていた。
「お前ってさ・・・胸と尻どっちもデカい人が好き?それとも小さい人が好き?どっち?」
・・・え?いきなり何なんだよ
「まあ俺は・・・小さい方かな〜」
俺も〜
だよな〜
2人が少しエッチな話題で楽しそうに会話をしている・・・
(わ、私はどっちとも小さいけど・・・それって良い方なのかな・・・どうなんだろ)
と、心の中で思っている秋であった。
スラスラスラ、
・・・あっ
「今・・・何時だろ」
朱音は白いテーブルの上に置いてある時計を見た。
10時00分
あっ!!
「もうこんな時間!!急がないと!!」
朱音は急いで部屋を出て、リビングルームに入った。
はぁ、はぁ!
「お姉ちゃん!!邪魔!!」
朱音は楪が寝っ転がっているソファから約3mの所からジャンプをし、空中で回転し、鳩尾に前蹴りを食らわせた。
ごほっ!!
楪はソファから崩れ落ちた。
よしっ!
「これで音楽番組が見れるぅ〜♪」
朱音は4チャンで今日3月4日午前10時から午後20時までの約10時間に渡り生放送される「ENA・MUSIC」と言う番組が今から放送される。
「今日は髭男とMGA、他にも韓国グループが沢山出るんだよなぁ〜、MAVERICK.KRも出るし」
きゃ〜♪楽しみぃ〜♪
朱音はウッキウキでTVを見た。
「おっ、櫻井さん!私・・・嵐全然知らないけど、この人は知ってるんだよね〜」
独り言五月蝿い
楪は朱音の身体に腕を絡ませながらそう言った。
「あっ、ごめんごめん、お姉ちゃん」
・・・はぁ
「全く、実の妹にあんな攻撃を食らったの始めて何だけど、まあ・・・少しだけ気持ちよかったから良いけどさ」
チュッ
楪は朱音の頬にキスをした。
それで・・・
今回は誰が出るの?
「今回?今回は・・・髭男とMGA、韓国グループ10組ぐらい」
韓国グループ・・・BIG◯ANG、B◯S?それともBL◯CKPINK?
「う〜ん・・・有名どころで言ったら、MAVERICK.KRとSEVEN◯EEN、LE SS◯RAFIM、Ne◯Jeansとか?」
あ〜、それぐらいは私でも知ってるよ
「まあどれもが凄い人気だからね・・・あっ、そろそろ1組目が始まるよ」
1組目 knock-need billy Jupyter
・・・
ねえ、朱音?
「ん?」
この人達って誰?
「私も知らない」
ふぅ〜ん、まあいいや
5組目 SEVEN◯EEN HOT
おぉ〜
この曲は私でも知ってるよ
「私も知ってるよ〜、何回も聞いてるし」
私は30回ぐらい聞いてるよ
へぇ~
「飽きないの?」
全然!!
「そうなんだ・・・」
7組目 MGA ライラック&ダーリン&ケセラセラ
おっ!MGA!!今回は3曲も歌うんだね
「そうだね・・・MGAだけ今ん所3曲だけ・・・まあ日本で知らない人は居ないぐらい人気だし、まあ理由も分かるっちゃ分かるけど・・・流石に・・・」
良いと思えんだけどな〜
いや、いいんかい!!
そう言いながら、2人は仲良く、一緒に聴いた。