16話
3月4日 午前3時15分
ピロン!ピロン!
・・・う、う〜ん・・・
「何だ?誰だよ・・・」
祐希は携帯の通知音で起きた。
祐希はLI◯Eを開いた・・・
・・・え?
「朱音?何でこの時間に・・・」
祐希は朱音から来たLI◯Eの内容を見た・・・
「・・・!!?この写真って・・・俺と秋さんが話している時の奴じゃん・・・何で?」
朱音から送られてきた物は何と、秋と楽しそうに喋っている祐希の写真だった。
(いつの間に撮ってたんだ?)
ポチポチッ、シュポッ!
いつの間に撮ってたんだ?
ピロンッ!
祐希君が朝、河川敷から公園に向かう途中に見掛けて、そのままついて行ったらこうなってたから、撮った。
(まじかよ・・・盗撮されてたのか・・・)
祐希は驚きにより、眠気が完全に覚めた。
ポチポチ、シュポッ!
俺にどうして欲しいの?
ピロンッ!
話が早いね
ポチポチ、シュポッ!
それが俺の取り柄だからな
ピロンッ!
ふふっ、そうなんだ〜
!!?
(な、何だ?文面からでも分かるぐらい、朱音が怒っている・・・)
ポチポチ、シュポッ!
な、なあ・・・今から電話しないか?
ピロン!
いいよ
プルルル、プルルル、カチャ
・・・もしもし
「あっ・・・もしもし?」
祐希は恐る恐る、電話に出た。
・・・
祐希君ってさ、あの人の事が好きなの?
!!?
「え!?いや・・・それは・・・」
ゴニョゴニョ、
「あの人は俺と一緒のルートで走ってるし、俺と一緒の距離走ってるし・・・共通点が多かったから話しかけようとしたんだけど・・・そしたら向こう側から話しかけてきて、色々と話をしていたら、あの女性は俺達と一緒に高校に通ってて、しかも同じ学年の人だったから・・・つい楽しくなったり嬉しくなったりして・・・」
祐希は小さな声で言った・・・
へぇ~、
「そうなんだね・・・でも、その人の事が好きって言う訳ではないんでしょ?」
「まあ・・・そうだけどさ・・・でも、何でそんな事───」
ブツッ、プー、プー、プー
「あれ、切れた・・・」
突然電話が切れた。
「な、何だったんだ・・・まあ、いいや・・・」
祐希は布団をかぶり、数分後に寝た・・・
・・・ふぅ
「祐希君があの人の事好きじゃなくてよかったぁ〜、安心安心♪」
朱音は一安心してから、トイレに行った・・・
ジャアー!
ガチャッ
ふぅ〜
「スッキリスッキリ〜」
トタトタトタ
朱音はのんびりと歩き、部屋に戻った。
カチャッ
スタスタ、ばふんっ!
朱音は部屋に戻ってから、すぐベットの上に座った。
「・・・今何時だろ」
朱音は携帯を開いた。
03:41
「もうこんな時間か〜」
・・・
「全然眠気ないし・・・6時まで何しようかな〜」
※朱音は休みの日の朝6時には毎回下の階に降り、リビングに行く。
・・・
「取り敢えず、歌でも聴いとこっと」
朱音はSp◯tifyを開き、自身が作ったプレイリストをタップし、歌を聴いた・・・
今から相方の財布からクレジットカードを盗みま〜す
ヒュッ、ペシッ!
ダメ〜!
・・・ふっ
「やっぱりトム・ブ◯ウンはやっぱり面白いね」
現在時刻 午前5時48分
朱音はずっとY◯uTubeで動画を見ていた。
・・・あっ
「そう言えば・・・今日も祐希君は走るのかな」
・・・
「私も走りに行こっと」
朱音はベットから立ち上がり、軽装に着替え、部屋の外を出て、そのまま歩き、靴を履き、家を出た・・・
スタスタ、
キョロキョロ
「祐希君は・・・!居た!!」
朱音は河川敷に着いた。
そして朱音の数十m先にいて、準備運動をしている有意を見つけた。
「祐希君と一緒に走りたいな〜」
・・・
「話しかけに行こう!」
お~い!祐希く・・・ん・・・」
!!?
シュバッ!
朱音は何かを見た刹那、すぐさま叢に転がり込んだ。
「あ、あの人は・・・桜神秋!!」
祐希と秋は楽しそうに喋っていた。
「わ、私も祐希君と一緒に喋ったり走りたい・・・!!偶然を装って行こうかな・・・いやっ、でも!!」
「あの2人の仲に亀裂が生じたらまずいし・・・」
・・・帰ろっと
朱音は立ち上がり、寂しそうに帰った・・・
・・・?
朱音・・・?どうしてここに・・・
ガチャッ
ただい───
ガバッ!
おかえり~、朱ちゃ〜ん
ピクッ、
「ちょっと!その呼び方は辞めて!お姉ちゃん!!」
「それに・・・」
じぃ~っ
「また裸!!いい加減服きなよ!」
えぇ〜
「別にいいじゃん、ほら・・・こんなグラマーなボディしてるんだし、見ても損はないじゃない?」
「いや、そうだけどさぁ〜・・・」
・・・
「いい加減に服着ないと、お姉ちゃんの裸の写真をネットや学校で晒すからね!」
カシャッ、ダッ!
朱音は自身の部屋に走って戻った。
「あっ!!ちょっ!それはだめぇ〜!!」
蓬莱楪
身長184cm.体重75kg.年齢24歳
紫色のロングヘア
幼い頃からずっと裸族
外に出る時は、流石に服を着る。