14話
ほら!早く早く!!
は、はい〜!!
Public Humanoidの公式生放送が終わって約10分後の午後20時10分
蓮華と将暉、そして美海花は急いで会場の外に出て、急いで近くにあるセブ◯イレブンに入った。
早く早く!!
「ちょっと待ってくださいよぉ〜、今どれが良いか選んでるんですから」
美海花は何か課金のカードを選んでいた。
何で今、課金のカードを選んでいるのかと言うと、1話前で蓮華が美海花に対して言った
「ほんとに好きに使わせて貰うから、覚悟してね」
で、蓮華は携帯の中にある、自身が1番やっているアプリゲームの今からやる10万円の課金のお金を全て、美海花に出して貰おうもしていた。
「・・・ほんとにこれだけでいいんですか?」
「え?何、他にも言ったらもっと買ってくれるの?」
まあどれぐらいするかによりますが
「でも!欲しくもないのに高級車や漫画1000冊とかは辞めてくださいよね」
はいはい、わかってるわかってる
・・・
「将暉は何か欲しい物ある?」
蓮華は将暉に何が欲しいか聞いた。
「俺は・・・」
缶コーヒー1個欲しいです
「・・・え?それだけ?」
「うん、これだけ欲しい」
「え~、そんな物だけじゃ足りないでしょ、ほら、ル◯・ヴィトン買ってあげるから、美海花が」
!!?
「え?私が・・・?」
うん
・・・
「最大で100万円までですよ」
やりぃ〜!
「・・・それで、将暉はどうするの?」
蓮華は将暉の手を掴みながら歩き、色々とジュースとアイス、食べ物を籠の中に入れていた。
「やっぱり俺は缶コーヒーだけでいいや」
えぇ〜
「そんな事言わないでさ、さっき美海花が言ってた様に100万円までなら何でも買えるからさ、ほら、早く何でもいいから選んできな」
わ、わかったよ・・・
将暉は1人歩き出し、何かを選びにコンビニ内を周った。
・・・
「これでいいや」
ヒョイッ、
将暉は今現時点で欲しいと少しだけ思っているタイプCのUSBケーブルを手に取った。
蓮華姉〜
「おっ、ようやく選んだ?」
「うん、これ」
将暉はUSBケーブルを籠に入れた。
・・・!?
「もしかしてこれ・・・私の為に?」
流石我弟〜!!
ガバッ!
蓮華は嬉しそうに将暉にハグをした。
「・・・え?どういう事?これ、俺の何だけど」
「・・・?私のじゃないの?」
?
「ほんとに違うけど」
・・・そうなんだ
蓮華は少し哀しそうに美海花と一緒にレジに向かった・・・
合計31点で、お会計が12470円となります
クレジットカードのボタンポチィー
・・・ピロン!
ありがとうございました~
ウィ〜ン
・・・
「後、約99万円使えるねぇ~、ねえ美海花」
「・・・他にも何処か行きます?」
将暉達はコンビニの外に出た。
う〜ん、
「私はないけど・・・将暉は何か行きたい所ある?」
俺は・・・
ぐぅ~、
「お腹が空いたので、何処かご飯を食べれる所に行きたいです」
なるほど・・・
「なら、今、私が物凄く食べたい寿司を食べに行きませんか?」
美海花が寿司屋に行こうと提案した。
「良いじゃん、将暉はどうする?」
・・・
「お願いします」
よし来た!
「じゃあ運転はこの蓮華がやるから、2人はちょっとここで待ってて」
蓮華は近くにある駐車場に車を取りに行った。
・・・
「あ、あの・・・将暉さん」
美海花が恥ずかしそうな声で声を上げた。
「な、何ですか?」
「れ、蓮華さんについて、どう思っていますか?」
突然の質問に
え?え~と・・・
将暉は1分ぐらい考えた・・・
「蓮華姉は何時も俺の前では喋りも動きもトロく鈍く、家ではほぼ下着姿で生活してるんですよ」
え!?そうなの!?
「はい・・・でも、俺はそんな姉でも、美海花さん含む、匿名の人から色々と見られるXやY◯uTubeではあんなにも元気で明るいんですよね」
まあ確かにね〜
「まあ・・・あんなにも元気な蓮華姉や家での蓮華姉どっちも大好きです、俺の一生の憧れの人です」
将暉は笑顔で美海花の方を向きながら言った。
ふぅ〜ん
「蓮華さん、いい弟を持ってる───」
ま、将暉!!
約3m前にある道路の端で車を止め、車から降り、少し涙目になってこちらに走ってきている蓮華がいた。
ガバッ!
将暉〜!
「あんた、私の事をそんな風に思ってたんだね!私超嬉しい!!もう大好き大好き!」
蓮華は将暉を地面に倒し、そのまま将暉の上で寝っ転がって、大声でそういった。
・・・
「蓮華さん・・・こういう風なテンションも出来るんだ・・・意外」