11話
ガチャッ、
たでぇま〜
スルッ、スタスタ
「いや~、マジでありがとな祐希、後でよしよししてやる」
「いや、いいよ」
そう言いながら2人は部屋に戻ろうとした・・・
ずいっ、
おっ、将暉ぃ〜、コンビニ行ってたのぉ〜?
!!?
おわっ!
祐希の横から首を伸ばして、袋の中をじぃ〜っと見ている蓮華が来た。
ずって〜ん!!
祐希は幽霊でも見たかのような驚き様で、倒れた。
「おっ、何時もより起きるの早いじゃん、蓮華姉」
「まあねぇ〜、だってぇ〜、今日はゲームの生放送のイベントがぁ〜、あるからぁ〜、早く起きたのぉ〜」
「ふぅ~ん、何のゲームイベント?」
Public Humanoidって言うゲームのイベントでぇ〜、公式アンダバサーに就任されてぇ〜、そこから公式生放送に出演する事になったのぉ〜
「アンバサダーでしょ・・・え?そのゲームってさ、滅茶苦茶国内外で人気の奴でしょ?」
Public Humanoid
日本の大手企業が作った、現在の世界が舞台のオープンワールド系のバトルロイヤルゲームである。
このゲームは他のゲームと根本的に違う所がある。それは、マップの一つ一つが広大だからだ。
これだけ聞くと、「は?それの何処が違うの?」「バカ?」と、言われそうなので、その理由をお答えします。
それは、世界中の国々や、市街地等を1mmも寸分無く完璧に再現をしているからだ。
その理由があって、このゲームは人気になっていった。
「そうなのよぉ〜、まあ、私としては嬉しいんだけどぉ〜、私・・・銃撃つゲーム苦手なのよねぇ〜」
「そうなのか?俺と祐希は得意だけど・・・」
祐希と将暉は共に、AP◯Xのランクがプレデターに近いマスターである。
「そうなのぉ〜?ならさあ〜、一緒にぃ〜、出てくれなぁ〜い?報酬は弾むからさあ〜」
う〜ん・・・
「可能ならやりたいんですが・・・そう言う部外者が放送に出演するのって、ありなんですか?」
「まあ〜、ありでしょ〜、だってぇ〜、私の弟の友達でしょ〜?ならいいよいいよぉ〜」
・・・
「わ、わかりました。出ます・・・将暉1人で」
!!?
「は、はあ!?お、俺1人!!?」
「おう、お前は俺より格段に上手いだろ?」
「ま、まあ上手いけど・・・」
ボンッ、
祐希は将暉の方に手を置き
「生放送が困難になるぐらい、無双して、放送事故を起こしてこい」
えぇ〜・・・
「まあ・・・分かったよ、その代わり!ちゃんとその生放送を見ろ!!」
はいはい、分かったわかった
「じゃあ〜、行こっかぁ〜」
「じゃあな!祐希!」
おう!
将暉と蓮華は部屋を出て、イベントがある所に向かった。
・・・さてと
「俺も帰るか」
祐希は荷物を整理し、部屋を出て、自身の家に向かった・・・
ガチャッ
ただいま〜
現在時刻 午前9時45分
祐希はようやく家に着いた。
「・・・そういや、将暉と蓮華さんが出るイベントの生放送っていつやるんだろ」
・・・
まあ、後で調べればいっか
そう言いながら部屋に向かった・・・
ガチャッ、
はぁ〜!
「疲れ───」
あら、おかえり祐希君
!!?
何と、部屋の中にAP◯Xをしている朱音がいた。
赤と青のパーカー、黒のスカート、黒のタイツを着、ポニーテールの朱音だ。
「な、何でここに?空き巣?」
「私が空き巣するわけないじゃん、バカ?」
「じゃあ・・・どうして?」
朱音はゲーミングチェアから立ち上がり
「来週、どっか空いてる?」
・・・?
「来週・・・全部空いてるけど」
そう言うと
「そう、なら来週月曜午前8時に私の家の前に集合ね、ちゃんと覚えといて」
そう言いながら朱音は部屋を出ていった。
「・・・?一体何だったんだ?まあ・・・いいや」
祐希はベットにダイブをし、そのまま寝た・・・
・・・
「ようやく祐希君に遊び誘えた!やった〜!」
いぇーい!!
朱音はルンルしながら帰った。
・・・あっ、
「そう言えば・・・」
祐希は携帯を取り、Y◯uTubeを開いた。
「・・・おっ、多分これかな?」
Public Humanoid 公式生放送 102万人
「もうやってるのか・・・早いな」
そう思いながら、その放送をタッチした・・・
て事で!次は出演者の紹介に移ります!!まずはこの方!
イェーイ!!ハロハロ〜!日本で1番可愛い(自称)Y◯uTuberの、カーナちゃんで〜す♡宜しくね〜♡
!!?
(え!?この人って・・・蓮華さん!!?)
画面の向こう側には、ピンク色の髪のツインテール、ピンク色のアイドル衣装、ピンク色の靴、ピンク色の魔法の杖(可愛らしい奴)を着ている蓮華がいた。