凍の涙と火傷跡

突如現れた禍獣ーかじゅうーと呼ばれる化け物によって、人間の命が何時、何処でも脅かされる世界。剣や火でも傷一つつかないその脅威に対抗する唯一の手段は、神術ーしんじゅつー。
魔法や呪術とも呼ばれる、神様から貰ったとされるその力を、人よりも多少上手く扱える秋葉火群ーあきのはほむらーは、ある日道端で泣く真っ白な少女と出会う。
泣いている少女に神術を披露して、それを慰めた彼は、得意気に胸を張った。だが、それから暫くして。彼の自信は、とある事件を引き起こす。
彼は心と体に火傷を負い、新たな道へと歩みを始めたーー。

※多少の怪我や残虐な描写を含む可能性があります。とても過激なものはそうそう書くつもりはありません