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さあ、何を賭ける?  作者: ルメコメ
一章 我、求める
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四、分岐点


ハヤテは走った。ここ一週間は、運動なんてしていなかったためか、体中が軋んで、悲鳴を上げている。しかも、扉を出たら、いきなり森で、足場が悪い。



それでも走った。



これを逃したら、もうチャンスは無い。


今のところ、追手はいない。


だが、あくまでも『今のところ』なのだ。折角助かりそうな命だ。無駄にはしたくない。





十分ぐらい経った頃だろうか。


施設からどれくらい離れたのか、確認しようと思い、ハヤテは後ろを向いた。

その瞬間、



ドォッカアァァァアー



施設が爆発した。


しっかりと確認したわけではないが、施設は学校の体育館を縦に三つ並べたときと、同じぐらいの大きさはあった。


それが爆発したのだ。

しばらく呆気にとられていたが、


『何があっても走り続けろよ。』


ローブの男の言葉を思い出し、再び走り続けるのだった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



その頃、施設から見て、ハヤテのいる森とは真逆の森では……


ローブの男が、ハヤテとは別に捕らわれていた未成年の子供達を、頭に角を生やした爽やか系イケメンに引き渡していた。



「派手にやりますね。」



爽やかイケメンが爆発のした方をみて言う。

だが、ローブの男は無視して、ぶっきら棒に言う。



「んじゃ、この子らよろしく。」



「わかりました。いつもどおり、神域に連れて行きますね。」



無視したのにも関わらず、爽やかイケメンは丁寧に言う。



「お前、相変わらずイケメンだな。」



ローブの男がそう言うと、爽やかイケメンは少し照れた顔をして、子供達とともに一瞬で消えた。



ローブの男と一人の少女を残して……



「本当に一緒に行かなくてよかったのか?」



ローブの男がそう言うと、少女は何かを決意した目で頷くのだった。



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