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俺らの人生転移  作者: いとはや マツシ
3/3

話の長い話

俺の名前は浦田はると。水泳の進級テストに向かう途中、唯一の友達である快とと共に、交通事故で気を失い、気付いたらハモンドという化学の知識の優れたじいさんの小屋に!!

俺たちがこの小屋にいる理由は、俺たちの体の中に存在する『あるもの』をハモンドが研究するためだった。

そして、その『あるもの』とは⁉︎


  ――――君たちの体に存在し、わしが研究を進めている『あるもの』とは……――――


俺はごくりと息を飲み、「これが物語でよくある状況か」と心の中で思った。

結局教えてくれないんじゃないか?でも、さっき顔が引き締まったよな?ってことはどんなものが存在しているのか教えてくれるんじゃね‼

などと、変にいろんなパターンを想像しドキドキが強まるのがわかった。



「君たちには、今の状態では到底理解できん。じゃから、頭の整理がしっかりできるようになってから話すとするかのう」


やっぱりおしえてくれんのかーい!!逆にさっきちょっと顔が引き締まったのはなんでだよ!!

とめちゃめちゃ思った。


「やっぱり教えられないんですね……。そういえば、すっかり忘れてましたけど快は今まだ意識を取り戻してないんですか?」


状況を整理するのがいっぱいいっぱいですっかり快のことを忘れていた。


「君の友達なら、もうとっくに意識を取り戻して、事情はすべて話しておる。君が目を覚ます少し前までここにいたんじゃが……」


「どこかに行ったんですか?」


「君たちを一般人としておけなくなったから、わしが君たちの面倒をみることにしたじゃろ!ということは、君たちと関わった一般人から君たちの記憶を抜いて君たちが一般人の世界で存在していなかったことにする必要があるんじゃ」


おいおいおい、もしかして、俺たちと関わった人全員の記憶を消したとか言わねーだろうな、、

もしそんなことだったら、友達がそこまでいない俺はともかく、快は家族とのつながりすらなくなっちまうじゃねーか!!


「そ、それって俺たちと関わった人の記憶を消して、俺たちが行方不明だのなんだかんだので騒ぎにならないようにした、もしくはするという事か!!!」


「おちつくのじゃ、そんなことができたらすごいがのう~、残念ながらそんなことのできる物はまだ研究できておらんよ。じゃが、わしはそれに近いことをするつもりでおる。そして快は今それをするための下準備をしてくれておるのじゃ」


記憶を消すのに似たもの?しかも快が下準備を手伝っている?いったいどんなことをするつもりなんだ、このじいさんは!!


「記憶を消すのではなく、記憶を生成するのだ。」


き、記憶を生成???正直に言うぞ、、俺の脳はフル回転しすぎてもうすぐ死ぬぞ……


「いみがぁぁ、、わからねぇぇぇーーーーー!!!!!」


「さっきから何言ってんだよ、もう俺の脳は限界だぞ!!」


ついに心の声が漏れてしまった……


「ほっ、ほっ、ほっ、まぁー、そうなるじゃろうなー。簡単に言うとだな、君たちをあの事故です死んだことにして、偽の情報を流すのじゃ!」


「な、な、なる、、ほど、、」


いや、簡単に言われてもやっぱりよくわかんねーわ

ってか、なんでそれに快は乗り気なんだ?

普通ならもっとこう… 反対するだろ!


「何か言いたげな顔をしておるのう、ま、君の友達が帰ってきたら説明してくれることだろう。君はまだ動いちゃダメじゃぞ!傷がひどいからなのー」


「快はその提案にどう反応したんですか?」


「最初は君と同じように混乱しておったし、怒ってもいた、じゃがわしの説明を最後まで聴くと、なんかやる気が出てきたようじゃ!ほっ、ほっ、ほっ…」


おじいさん特有の笑い方をしながら、じいさんは部屋から出ていった。結局、この日はそれっきりじいさんは戻ってこず、薄汚い部屋で1人眠ることくらいしか出来なかった。


眠っている間に今日のじいさんの話を理解したのか、今の状況がしっかり分かるようになった。だが、それと同時に、あのじいさんは、肝心な『これから』についての話を全くしてないことに気がついた。


ったく、あのハモンドってじいさん話すだけ話して、肝心なとこ忘れてやがるぜ、、


そう思った後で、俺は大きなため息をついて想像した


これから俺は、どうなるのだろうか…








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