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俺らの人生転移  作者: いとはや マツシ
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理解不能な状況整理

俺の名前は浦田はると。唯一の習い事である水泳の進級テストを受けるため乗っていたバスの中で、俺の唯一の友達である橋本快と話していた。すると、どばーーーんっと大きな音が……

そして、気づいたときには2人とも血だらけで……

ピッ ピッ ピッ ピッ……


何の音だ、、さっきからうるさいぞ、、頼むからもう少し寝かせてくれ……

ん?ちょっとまて、進級テスト受けたっけ?いやまてよ、たしか血まみれになっていたはずだ!

ということは、ここは病院か……  いや、感じる。ここは、病院じゃない!!


「ここはどこだぁぁーーーー!!!」


勢いよく起き上がってしまい体が悲鳴をあげた。

「いってぇぇーーー」


俺の視界がいっきに明るくなった。周りを見渡す限り、やはり病院ではない。人はいないが、見たことのないものであふれかえっている。そして、しっかり傷は残り、いろんな箇所が包帯でグルグル巻きにされていた。


俺は死んだのか?いや、意識はあるししっかり手も動いている。明らかに人間の体だ。もしかして……


「異世界転生ってやつかーー!!!!!」

「んなわけないじゃろうが!!」


と、俺の期待と興奮の叫びがいきなり現れた老人の一言で、一瞬にして砕けてしまった。


「お、おじさん、、誰? どこから現れたの??」

俺が感じた限り物音や気配は一切なかった。いったいどうなっているのか驚きを隠せないままとっさに出たひとことだった。


「わしか?今日から、というより君たちが事故にあった日から君らのお世話をすることになった

ダンブス・ハモンドじゃ、よろしくのぉ~」


ちょっとまて、この人は今俺らのお世話役といったよな…

いや、勝手に決められても困るんですけどぉぉ!!一体全体どうなってるんだ??

ってか『君ら』の『ら』ってなんだよ!俺のほかに誰かいるのか……


と、理解不能な状態が次から次へと積み重なり、ただでさえバカな俺の脳は限界を超える速さでフル回転していた。


「混乱しているようじゃのう、まぁ、むりもないがなっ」

「こ、ここはどこですか?結局あなたは何なんですか?俺らのお世話とは?そもそも俺のほかに誰がいるんですか?いったい何があってこんなことに……」

「おちつくのじゃ、心拍数が上がっておるぞ!混乱しておるのは承知ずみじゃ」


そう答えた後、老人、いや、ハモンドは俺のベッドの横の椅子に座って少しずつこれまでの経路について語り始めた。



ハモンドの話によると、対向車線からスピードを上げすぎた車が中央分離帯を乗り越えて俺の乗っていた水泳バスに衝突。そして、不幸なことに衝突した場所は俺と快が座っていた場所を直撃。2人とも急所は逃れたものの意識不明の重体となって出血もひどかったという。ここまでは、理解できなくもない。だが、俺に不安と混乱、それと同時に期待と希望を与えた話はこれからだった。

たまたま通りかかって事故を目撃していた老人、ハモンドは救出キットといわれる名前どおりの道具でその場から俺と快を救出し、まったく信じられないがワープをしてこの小屋に運び込み治療をしたのだという。本当はその後、何もなかったかのように病院に運んで目覚めるまで入院させる予定だったらしいのだがあることが分かったため現状にいたっているという事なんだそうだ。


「という事は、ハモンドさんが作ったメモリアル記録バイタル装置が、僕たちの体で何かを発見したことをしめしたため、一般人として置いておけなくなったということですか?」


俺は限界を超えた速度で回転している脳をフル活用してなんとか冷静に質問できるようになった。


「ようやく理解できるようになってきたのー、そういう事じゃ。わしは君たちが持っている『あるもの』の研究をするために資料を集めておった。じゃが、まさかそれを持っている生身の人間とであえるとはのー。すごいぐうぜんじゃわい!」


のんきなじいさんだと思いつつも、ハモンドが言っている『あるもの』がいったいなんなのかきになってしかたがなかった


「あのー、『あるもの』とは一体なんなんですか?』


ハモンドが遠回しに言っている時点で教えられないものだという事はなんとなくわかっていたが思いっ切って聞いてみることにした。


すると、ハモンドのにこやかな顔が少し引き締まった。


  ――――君たちの体に存在し、わしが研究を進めている『あるもの』とは……――――






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