俺のごく普通の日常の最終日
初投稿です。全然未熟で、まだまだすぎますがよろしくお願いします!
やばい……。
心臓が……。
バクバクする……。
熱い……。
そして、眠い……。
暑い夏の中、冷房一つないにぎやかな満員バスの中で、俺は一人緊張していた。
周りのヤツに緊張している様子はない。
「俺だけだ…、俺だけが緊張している…。」
今日は俺の唯一の習い事である水泳の進級テストだ。そして、この進級テストで合格だろうが不合格だろうが俺への「なにか」はとくにない。なのにだ、なのに俺は無駄に緊張しているのだ。
「おい、大丈夫か?」
!!
「なんかお前、顔死んでるぞ?もしかして…… 緊張してんのか?」
この濁った声、心配の言葉のはずがなぜか俺を馬鹿にしているように聞こえる裏のある言葉、
間違いなく俺のたった一人の友達である《橋本快》だ。
そして、友達が一人しかいない俺の名前は浦田はると。実は、引っ越す前までは結構友達もいたのだ。だが、ある日から俺は人との接触を避けるようになり、いつのまにかこの様だ
「あのなー、俺がただの進級テスト『ごとき』で緊張するわけないだろぉ!」
と、俺は心臓の早まっていく鼓動を無視して言った。
「だよな、さすがのはるとも進級テスト『ごとき』で緊張はしねーよな」
(ははっ、相変わらず地味に俺のメンタル傷つけていくよな。所詮俺は進級テスト『ごとき』で緊張しちまう弱虫なんだよ……)
〈あー、そうさ!俺は進級テスト『ごとき』で緊張するくらいの貧弱者なんかじゃないさ!〉
などと、またまた大嘘発言をしようとした瞬間……
どぅばーーーーーーん
!!!!!
さっきまでのにぎやかなバスの中がいきなり凍りついた
笑い声は悲鳴に変わり、笑顔は恐怖の顔へと変わり果てていた
状況が全く理解できず、ただただ意識が少しずつ薄くなっている中俺はしっかりとそれだけを見つめた…
━━俺と快の体に車のボディーの一部が突き刺さり、大量の血が流れでているとこを━━