ゲラゲラコンテスト漫才「お洒落アイテム」
ボケ「はいこんにちはー」
ツッコミ「こんにちはー」
ボケ「いやー最近はいろいろ便利になってますけども」
ツッコミ「スマホとかつかってね。キャッシュレスとか言うて!」
ボケ「なんか、カフェで注文するのも楽になりましたね」
ツッコミ「カフェで? そら知らんかったな。回転ずし屋とかではね、こうタブレットで注文するとかありましたけども」
ボケ「昔はカフェで注文するのはそらー難しかったですわ」
ツッコミ「そうやったかなぁ…? 例えば?」
ボケ「やってみせよか。ほな俺が客やるからお前が店員やれよ」
ツッコミ「わ……わかった。はい、いらっしゃいませー。ご注文お伺いします」
ボケ「トールバニラノンファットアドリストレットショットチョコレートソースエクストラホイップコーヒージェリーアンドクリーミーバニラフラペチーノお願いします」
ツッコミ「は?」
ボケ「せやから、トールバニラノンファットアドリストレットショットチョコレートソースエクストラホイップコーヒージェリーアンドクリーミーバニラフラペチーノ下さい」
ツッコミ「呪文か!? 」
ボケ「いや、お洒落人はこれくらいやってしまうんやって」
ツッコミ「ほんまか。店員さんも大変やな。あ、それで最近は何か便利なものが出来たんやな」
ボケ「そうやねん。注文するのもだいぶ楽になったわ」
ツッコミ「客もしんどいわな。呪文覚えな注文出来へんのやったら。で、どんな風に楽になるの?」
ボケ「よしゃ、教えたるわ。ほしたらまたお前店員やれや」
ツッコミ「わかった。はいいらっしゃいませー。ご注文お願いします」
ボケ「タピオカミルクティー1つ下さい」
ツッコミ「はいー。ありがとうございます……? って、ええええ?」
ボケ「ほらな、楽やろ?」
ツッコミ「いや、そら楽やけどや、頼んでるもんがそもそも違うやろ? 便利さどこ行ってん?」
ボケ「流行は移り変わるもんやねんて。そんなことも知らんのか。これやから非お洒落人は……」
ツッコミ「非お洒落人ってなんやねん! なんかめっちゃ腹立つわホンマ……」
ボケ「いや、だからお洒落人やない人やから非お洒落人やん」
ツッコミ「俺かてお洒落くらいするわ。ナメんなこら! ムカつくやっちゃなこいつ……」
ボケ「そやったらお前、今、街のお洒落人なら誰もが持ってる必須アイテムってなんか知ってるか?」
ツッコミ「うーん……スマホか?」
ボケ「ほらな。はーあ、これやから非お洒落人は……」
ツッコミ「いや、スマホやろ。みんな持ってるやんスマホ!」
ボケ「みんなが持ってるような物の事を聞いてるんとちゃうわ。俺は、お洒落な人やからこそ持ってるアイテムは何やって聞いとんねや」
ツッコミ「あーもう! わからんわ。何やねんそれは?」
ボケ「しょうがない。教えたる。ノートや」
ツッコミ「ノートってあれか?(キーボードをカタカタ打つジェスチャーをする)」
ボケ「そのノートや。こないだ、表参道の一本はいったところのカフェに行ったらな」
ツッコミ「表参道のカフェ?(大げさに) えらいとこ行っとんなお前……」
ボケ「呪文ドリンク注文して2階に上がったらやな、みんなノート開いててな……」
ツッコミ「みんなでカタカタやってんの? お洒落人が何十人も?」
ボケ「せやねん。びっくりしたで。みんな無言でノート覗き込んでるねん」
ツッコミ「うわあ、想像したないな、それ! まるで会社やん」
ボケ「それで俺、ノート持ってへんかったからな、なんか居辛うて、急いで呪文ドリンク飲んで出ていったんや」
ツッコミ「甘ったるそうやなそれは……しかし、何というか、それは気の毒な話やったな」
ボケ「それでな。次の週は俺もノート持ってカフェに行ったんや」
ツッコミ「また行ったんかい! それにしてもお前がノート持ってたとは意外やな」
ボケ「俺かてノートくらい持ってるわい。で、考えたわけや」
ツッコミ「考えたて、何を?」
ボケ「前に行ったときはみんなリンゴのマークのノート使てたから、俺はちょっと捻ったろうかと思ってな」
ツッコミ「おお、さすがお洒落人(パンと手を鳴らす)。他の人と横並びで同じものを使うよりちょっと捻ろうと思たわけや。やるな!」
ボケ「それで俺はひまわりのマークのを持って行ったんや」
ツッコミ「……? あんまり見たことないなあ。ひまわりのマーク?」
ボケ「バッテリーはほぼ無限に持つし、薄いし、ペンで書き込むのもスルスルして使いやすいしな」
ツッコミ「へえ、そんなええノートがあるんや?しかもペンで操作すんの?なかなかカッコええやん。どこのノート?」
ボケ「(すごいドヤ顔で)ジャポニカや。一流ブランドやで」
ツッコミ「もうええわ」
二人「ありがとうございましたー」