2.「ポイント」とは水。どこまで行っても水
作品づくりは大変な作業だ。相応のエネルギーが要る。
つまり、作品をつくると喉が渇くのだ。そしてお腹も減るのだ。
せっかく苦労して作品をつくったのに、評価も感想も貰えないとなると、大抵の人はつらい。
渇きと飢えにどれだけ耐えられるかは、作者次第だ。
中には断食の修行僧のように、水もパンも貰えずとも作品づくりに明け暮れる、鋼メンタルな方もいらっしゃる。
私なら半年もしない内に、即身仏と化して涅槃に旅立ちそうだがな!orz
(註:ご指摘がありましたが、入滅→涅槃→成仏が正規のルートだそうで、即身仏から涅槃は順序が逆だそうです。勢いで書いたエッセイの言葉を鵜呑みにすると、ダマされるぜぇー気を付けようなぁー)
私もまだまだ底辺作家である。
そのため新作をちょっと書いても、なかなか評価は貰えない。
そんな中でも、ブクマしてくれる人がいる。ちょっと渇きが癒される。具体的に言うと2ポイント分(笑)癒される。
中にはポイント評価という、より多くの水を下さる方もいる。実にありがたや。
水は喉を潤してくれる。
しかも一度に大量の水が貰えたりすると、ランキングに載れて、より多くの水やパンを得やすくなる。
そう、評価は作者の渇きを癒してくれる。
水があれば、感想も喉を通りやすくなるのだ。
その証拠に、パンだけ貰って水が全くない、という作品はほとんど見かけない。
しかしながら。水はどこまで行っても水である。
水はカロリーゼロなのだ。
あなたの喉を潤すが、水だけでは、あなたの飢えを満たす事はできない。
水だけでは、あなたの栄養には繋がらない。あなたの成長には繋がらない。
何故なら水は無味無臭だから。水は何も語りかけてこないから。
想像して欲しい。
評価ばかり1万ポイントもあって、感想が一かけらもない作品を。
この人一体、どういう生活してんの? ポイント水増しじゃね? ってか水中毒で死なないの? って思わない?
人は水なしには生きられないが、水しか与えられない生活でも、栄養不足で衰弱死してしまうだろう。
「ポイント」とは、水である──と私は思う。