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集合と分離と剣

前回までのあらすじ!

天川「やっと戻って来た、騎士団ナンバーツーの男」

呼心「しかし、なんとそれは魔族の一人だった!」

桔梗「Sランク魔物に変身して襲い掛かってくる魔族」

ラノール「しかも空からは魔族の大群が降って来た」

ティアー王女「果たしてアキラ様達はどう戦うのかですわ!」

ヘリアラスさん「それでは本編をどうぞぉ」

天川編6話




 真っ赤な光線が王城へ。

 新幹線くらいの太さ、火山の火口に近づいたかと錯覚するような熱量。それがなんの躊躇もなく、非戦闘員がたくさんいる王城へ。

 天川は咄嗟に神器を解放しようとするが、間に合わない。ラノールさんも飛び上がるが、勢いと規模が大きすぎる――!


「しま――ッ」


 マズい!

 手の中に力が集まる。神器が解放されようとしている。しかし間に合いそうにもない。ラノールさんがワイバーンに乗った。しかしもう、王城の寸前だ。

 ヤバい、ヤバい、ヤバい――


『なんで王城に魔族がいるんだ。警備がザル過ぎないか? 教えはどうなってんだ教えは!』


 ――ギュン!

 天から機械の兵が降ってくる。

 それは熱光線と王城の間に割り込むと、手に持った盾で熱光線を受け止めた。ドッッッッッッッッ! と爆音が響き、ビリビリと空気が震える。


『ぬうううう……ああああ!』


 ロボットから聞こえる咆哮。デススターゴーレモンのビームは拮抗するが――空へと逸らされた。あのロボットが、殺人光線から王城を守ったのだ。

 そう――ナイトメアバレットのロボット、ヴェスディアンカーが。


『……おいおい、今のを受け止めんのかよ。往生すんなぁ。がははは!』


 呆れたような声を出すオージョー。デススターゴーレモンのビームを受け止めたロボットは、自身の体よりも大きい盾を降ろして舌打ちをした。


『チッ……! ビーバトラー2号の盾でも逸らすのが精いっぱいとはな』


 ずずん……。

 地響きを立てながら着地するヴェスディアンカー。こちらもかなり巨大なロボットだと思っていたが、デススターゴーレモンはさらに一回り大きい。

 この二体がここでぶつかり合ったら、大変なことになる――天川がそう思うとほぼ同時に、ラノールさんが紫電を纏った飛竜を召喚した。

 それに乗ったラノールさんは、勢いよくデススターゴーレモンに突進していく。


『チィッ!』


「行くぞ『雷纏い』!」


 迎撃するデススターゴーレモン。鉄球と飛竜が激突し、尋常じゃない轟音が鳴り響く。デススターゴーレモンも『雷纏い』も一歩も引かない。

 ラノールさんの召喚する飛竜も大きい方だとは思うが、それでもデススターゴーレモンには遠く及ばない。なのに、互角。


『うおらぁ!』


 ぼんっ。

 いきなり鉄球が大きくなり、『雷纏い』を押し返した。

 ドッ!

『雷纏い』は勢いよく吹っ飛ばされたが、空中ですぐに体勢を立て直して、ヴェスディアンカーの横でホバリングする。


「――ッ! 神器解放! 打ち砕け、『ロック・バスター』!」


 天川も飛び上がり、神器を解放する。手の中に名状しがたき『力』が凝縮し、周囲を吹き飛ばすような『圧』がまき散らされた。

 剣に罅が入って光り輝き、中から透明な刀身が現れる。周囲に宝石が舞い、天川の背に翼のように広がった。

 宝石で足場を作り、やはりヴェスディアンカーの隣に着地する。


『天川! なんでこんな距離になるまで魔族の接近に気づけないんだ!』


 志村の叱咤が飛んでくる。


「うっ……す、すまん。油断していた。でも、助かった」


 素直に謝ると、ヴェスディアンカーは決まりが悪そうにガリガリと頭をかいた。なんでそんなに人間らしい仕草が出来るんだ、このロボット。


『チッ……オレもまだドローンに「照魔鏡」を搭載してなかったから人のことは言えんか。だがこんな距離じゃなきゃ、イプシロンで対応したっていうのに!』


 どうも志村はヴェスディアンカーを使わされたことが嫌だったらしい。しかしそんな彼の言葉を聞いて、ラノールさんが肩をすくめた。


「王都動乱で多くの人が目撃している。今さらだろう、シムラ」


『だとしても、だ。オレの切札だぞ、一応』


 バサバサバサ――。

 強風で天川の前髪が暴れる。せっかくセットしたのに台無しだ。


「何が目的だ、魔族!」


『んぁー……いやまぁ、勇者の捕獲と騎士団長の殺害……って言われてたんだが、気づかれちまったからなぁ。とりあえず、出来ればやっといてって言われてた、王族殺しをやることにするわ』


 お使いでも頼まれたかのような口調で言うオージョー。そのまま右手を振り上げると――ボッ! と空に向けて鉄球を発射した。鉄球には鎖がついており、モーニングスターのようになっている。


『この軌道だとまた王城に当たるぞ!』


「分かっている! 来い、『音超え』!」


 ラノールさんがそう叫びながら飛び上がる。彼女が呪文を唱えると、飛竜の前方に魔法陣が現れた。

 それを『雷纏い』が通り――風を纏う飛竜、『音超え』にチェンジする。

 グンと加速する『音超え』。そのスピードを維持したまま、ラノールさんは岩石を纏った剣でモーニングスターの鎖の部分をぶっ叩いた。

 バランスを崩すデススターゴーレモン。そこに畳みかけるように、天川とヴェスディアンカーで襲い掛かる。


「エクスカリバー!」


『ビーバトラー4号!』


 大量の宝石と共に、光り輝く剣で斬りかかる天川。ヴェスディアンカーも狼のロボットが変形した大剣で斬りかかった。

 完全に決まった――そう思った瞬間、なんとデススターゴーレモンが斬られる前にバラバラになった。


「『なにッ!?」』


 首から上と上半身、さらに下半身を左右に割って――計四つのパーツに分離したデススターゴーレモンは信じられないような素早い動きで王城の真上に飛び、そこで再び合体した。


『このまま重さで潰させてもらうぜぇ?』


「なんっ……! 分裂出来るのかあいつは!」


『分離して合体……! 悔しいが、ロボットとしてのロマン性で上回られた! だがオレも負けん! ビーバトラー6号!』


 口調は呑気に、しかしドシリアスな雰囲気を纏ったまま志村は恐竜のロボットを取り出すと、それを大砲に変形させた。

 ラノールさんも大技の構えをとる。天川も当然、小山ほどの大きさはある宝石を生み出した。


『ティランティック・フルパワーカノン!』


「焔食いの力――飛竜斬撃!」


「行けッ! 『ロック・バスター』!」


 三者の大技が、空中にいるデススターゴーレモンを狙う。当たればどんな魔物でも消し炭になりそうなほどの火力を誇る三人の攻撃だが――やはり、デススターゴーレモンはバラバラになってそれを回避した。


「あのバラバラの能力、厄介すぎる!」


『悪〇の実でも食ってるのかあいつは!』


 分離したデススターゴーレモンは再び合体――せず、右手のモーニングスターを伸ばす。バラバラになったまま、攻撃しようというのか。

 振り下ろされる鉄球。天川は巨大な宝石の盾を王城の上空に召喚し、それを何とかはじき返した。

 ガオンァン! と異音を鳴らして吹っ飛ぶ鉄球。あの巨体で、なんでこんなスピードで飛翔しているんだあの魔物は。

 今のうちに距離を詰めなければ――天川が空中に足場を生み出して駆けると、その足場を崩すように右足が飛んできた。

 跳躍して回避するが、勢い余った右足が地面に突き刺さる。


「どうにかあいつを別の場所に移せれば……」


 ラノールさんが呟く。デススターゴーレモンは合体して着地すると、再び胸を赤くして熱線を照射する準備に入った。

 しかし今度の狙いは王城じゃなく、街のど真ん中を狙う角度だ。これが着弾したら、大量に民間人が死ぬ。

 後手後手に回り続けている――だがそれを反省している暇はない。とにかく今は、熱線の放射をやめさせないと!


「悪い、遅くなった――って、うええええ!?」


 空から絶叫が聞こえる。パッと上を見ると、そこに剣士が現れた。


「なんでこんな派手なことになってんだ!? ちょっ、ああもう――『剣魂逸敵』!」


 叫んだ彼は、大慌てで剣を抜いて振り下ろした。熱線の太さ、デススターゴーレモンの巨大さに比べれば細くて小さい、頼り無い剣。

 しかし次の瞬間、熱線はその剣に触れることなく空へと逸れていくではないか。


『ん~? 何が起きたぁ?』


 首を傾げるオージョー。デススターゴーレモンの表情は生憎読めないが、相当驚いていることだろう。

 攻撃に触れることなく逸らしてしまう――そんな奇々怪々なことをやってのけた剣士は、得意げに鼻を擦ってからベッと舌を出した。


「あービックリした、あービックリした! ……っと、へへ! どんな攻撃だろうが、当たらなきゃ意味ねぇんだぜデカブツ!」


「難波!」


 ズダン! と着地する難波。……そしてそのまま、膝をプルプル言わせてなかなか立ち上がらない。どうも、思ったより高いところから落下したせいで足がしびれたらしい。


「だ、大丈夫か?」


「お、おう! ってか、なにこれ!? 驚かせようと思って空から登場したのに、いきなり殺されかけたんだけど俺!」


「説明してる暇はない! 他の皆は!」


「いるし――もう戦闘に参加してるぜ!」


 そう難波が言った瞬間、黄色いオーラを纏った男が目にも止まらぬ速さで駆けて行った。風よりも速く、雷よりも速く――まさに疾風迅雷。

 志村よりもさらに小さい男はデススターゴーレモンの足元に近づくと、右拳を振り抜いた。


 ドッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!


 尋常じゃない轟音。戦艦と戦艦が全速力で激突すればこんな音がするだろうか。足を払われたデススターゴーレモンは体勢を崩し、その場に尻もちをつく。


『んな……? おいおい、オレが倒されたのか!? こんなチビに? がはははは! おいおい、聞いてた話とちげぇぞ! 楽しくなってきたじゃねえか!』


 尻もちををついたデススターゴーレモンの足元で、両こぶしをあげるトランクス一丁の男が一人。


「っしゃあ、ダウン!」


「うるさいよ常気。決定打になってない」


「わーってるよ聡、次は顎狙う!」


「……はぁー、どう見てもこの魔物、顎が弱点じゃないでしょ。これだから永世小粒童貞は」


「だから童貞じゃ……って、小粒ってなんだよ小粒って!?」


 元気いっぱいの坊主頭と、ダウナーな雰囲気の魔法師。

 白鷺と、加藤だ。


「二人とも! 来てくれたのか!」


「オレが連れてきた。そろそろ暴れたいってうずうずしてたんでな」


 ふっと天川の横に長髪の男――井川が現れる。


「こき使ってやってくれとゴリガルさんから言われている。ガンガン命令していいぞ」


 井川のセリフに苦笑する。白鷺はこちらを振り向くと、勢いよく手を振った。


「おーい、天川! 久しぶりだな、元気してたか!?」


「こっちのセリフだ! 強くなったんだろうな?」


「当たり前だろ!」


 ニカッと笑い、親指を立ててサムズアップする白鷺。心強い味方が戻ってきてくれた。そのことにホッとすると同時に――ハタと、他にも魔物がいたことを思い出す。それもBランク以上の大群だ。

 王城には非戦闘員が大量にいるし――万が一、民家の方に流れていけば王都動乱の時と同じようになってしまう。

 マズい、そう思った天川がバッと魔物たちを見たところで――


『おいテメェら、なんでやられてんだ』


 ――大量の魔物たちが、第一騎士団によって葬り去られていた。


「……あ、あれ?」


 機敏に動く第一騎士団の面々。その先頭に立って指揮をしているのは、シローク長官だ。


「必ず三対一で相手をしてください! まずは外へ出さないことを頭に入れて! っと、すみません邪魔なんで死んどいてください!」


 自身も剣であっさりとアックスオークを切り払い、指示を飛ばすシローク長官。拍子抜けしてしまった天川は、宝石の上で珍妙な表情になってしまう。


「アキラ、流石に騎士団を舐めすぎだ。国防の要だぞ、いくらB~Aランクの魔物が相手とはいえ、数で勝れば十分勝利出来る」


 言われてみれば、出迎えに来ていなかった騎士たちも王城から出てきて戦いに参加している。魔物たちの総数は六十もいない程度だが、騎士団は倍以上いる。

 しかも、騎士団の動きがまるで空から見ているように正確だ。


「こ、これは凄い」


「だからこそ――どうやってマナバさんと入れ替わった」


 デススターゴーレモンのオージョーを睨みつけるラノールさん。彼女は全身に殺気を漲らせて、剣に大量の魔力を纏わせる。


「返答次第では、楽に死なせてやらんこともない」


 対するオージョーは彼女の声を聞いて、少し間をおいてからポンと手を打った。


『強かったぜぇ、殺しきれなかった。剣を持ってる間はなぁ』


 持って回った言い方をするオージョー。


『隙をついて谷底にぶち込んだ。生きてるか死んでるかは分かんねぇが――足止めにはなったみてーだな』


 大笑いするオージョーに、ラノールさんが剣を振り上げたところで――デススターゴーレモンの右腕が再び振り下ろされた。

 鉄球。天川は宝石の盾を生み出してそれを受け止めた。

 ガンッッッッッ!!!!

 音と衝撃が空間を揺らすが、天川に一切のダメージも入らない。宝石魔法で生み出した盾は、この世の何物よりも硬いのだから。


「いいぞ天川!」


 難波の声援。天川はニヤッと笑い、宝石の矛を生み出して反撃しようとしたところで、騎士団の方から悲鳴が聞こえてきた。


「うぐがっ!」


「なんっ、よ、鎧が……!」


「け、剣が勝手に動く――うぐぁああああ!」


 一体何が。

 天川がそちらを振り向こうとしたところで、今度は飛竜の上のラノールさんが苦しみだした。


「な、なんだ……!? よ、鎧が私の体を……!」


「み、身動きが……!」


 シローク長官まで。いや、それどころか……!


「うぐっ!? ん、だぁ!? 呪いか!?」


『動きが鈍い……? なるほど、そういえばヴェスディアンカーの内部機構の一部は対魔法処置アンチマジックコーティングをしてなかった、それでか!』


 難波と志村も苦しみだす。そしてとうとう、天川の鎧までもがベコベコと凹み、ギリギリと全身を締め付けてきた。

 その隙を魔族が見逃すはずもない。魔物と化した魔族が一斉に武器を振り上げ、動きが止まった騎士団に襲い掛かる。


「なにしてんだ騎士たちは!」


 その合間を縫うように走り、魔物たちをワンパンでのしていく白鷺。彼や、後方で支援している魔法師たちも影響を受けていないようだ。

 だが、後方の魔法師たちに向かって――騎士たちが落とした剣が襲い掛かる。


「まさか」


『そうだ、こいつは金属を操っている!』


『大正解! 正解者には……大鎌のプレゼントだぁ!』


 振り下ろされる、巨大な鎌。天川は剣を抜いて迎撃しようとするが、ミシミシミシィッ! と鎧の腕部分がひしゃげて、腕を搦めとられた。

 これがデススターゴーレモンの能力なのか、オージョー本人が使える魔法なのかは分からないが、ヤバい。

 身動きが取れない!


「天川、危ない!」


 フッと天川の景色が切り替わる。次の瞬間、天川から離れた位置にデススターゴーレモンの大鎌が突き刺さっていた。

 デススターゴーレモンが目測を見誤ったんでは無い。天川がその場から離れたのだ。


『避けやがったか! がははは! やるじゃねえか!』


「井川、すまない助かった!」


 井川の転移だ。天川は井川から少し離れて全身の鎧をアイテムボックスにしまう。肌着一枚になってしまうが、背に腹は代えられない。


「このままじゃマズい、こいつを引き離さないと!」


「引き離す……!? いや、オレの転移なら……全員は無理でも、一部のメンバーなら飛ばせるかもしれん!」


 転移に関しては絶対の自信を持つ井川ですら、あの巨体は転移させるのに相当苦労するようだが……それでも気合いを入れて魔力を練りだした。

 しかし、これほどの魔物を飛ばして大丈夫な場所なんて……。


「そ、そうだ! ラノールさん、前に山を消し飛ばしたって言ってましたよね! その付近に人は!?」


「いなかった! じゃなければ私が山を消し飛ばしたりするか!」


 そして問うまでも無く察したのか、ラノールさんは座標をこちらに伝える。


「東に九十キロ、北に六十キロだ!」


「了解した! だがメンバーは!? あんなデカい化け物と一緒に飛ばすんだ。二人がせいぜいだぞ!?」


 二人。

 天川が少し言葉に詰またところで、ラノールさんが鋭くこちらに叫んだ。


「アキラと私だけで良い! 急げ!」


「分かりました!」


 井川が頷き、アイテムボックスから取り出した杖を構える。


「えっ、俺このデカいのと戦いたい!」


「我慢しろ馬鹿!」


 スパァン! と白鷺にツッコミを入れる加藤。……魔物を十体も相手取っておきながら平然としている白鷺も、そこにツッコミを入れる加藤も凄いな。


「って、そんなこと考えている場合じゃない。井川、急げ!」


「分かった!」


『何ぐちゃぐちゃ言ってんだぁ? ――『鋼打の帝』!』


 ボンッ! と鉄球と鎌が巨大化する。金属を操れる能力故か、それとも魔物としての固有性質がそうなのか。


『あの感じ――新造神器か!?』


 志村が叫ぶ。まさか、あの鎌は新造神器だったのか。

 ただでさえデカいデススターゴーレモンの鉄球が――王城を上回る大きさになる。これは真正面から受け止めていたら大変なことになる。天川は天までそびえる巨大な宝石の塔を生み出し、鉄球が落ちてこないように支えを作った。


『なにッ!』


「今だ、井川!」


「ああ。舌を噛むなよ? ――『歪曲する空間、上下を失う絶縁の境地、壊し、破り、世界を繋げ! ――さぁ、空へ落ちろ。ワールドスカイフォール』!」


 ぐわん。

 平衡感覚を失う。次の瞬間、真っ黒な大穴が空に現れた。

 浮遊感――とも違う、落下する感覚。浮いているのではなく落ちている。空に向かって、あの黒い穴に向かって。


「河岸を変えるぞ、オージョー!」


『おう、いいぜ。がはは、往生すんなぁ!』


 ギュオオオ!

 黒い穴に吸い込まれて、意識が一瞬途切れる。

 さぁ、第二ラウンドの開始だ。


京助「デススターゴーレモン、俺が戦うなら炎をメインで戦うかなぁ」

タロー「私は少し相性が悪いかもしれんな」

セブン「オレならデススターゴーレモンより大きくなれるぜ!」

エース「ぽやぽやぽや。どうなるでおじゃるかね」

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