表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界なう―No freedom,not a human―  作者: 逢神天景
第十二章 愛円喜煙なう
339/396

299話 ダンジョンネームなう

前回までのあらすじ!

京助「シュリーが新造神器をゲットしたよ」

冬子「私も神器欲しいな……」

リャン「神器は便利そうですし、一発で強くなれますからね」

シュリー「ヨホホ! これでやっとサポートしか出来ないキャラとは言わせないデス!」

マリル「そんなこと言われてたんですかー?」

美沙「自分で気にしてただけじゃない?」

キアラ「それでは本編をどうぞなのぢゃ」

 一週間ほど経って。

 俺はとある場所に来ていた。

 とある場所っていうか……以前俺に面会を申し出た獣人族、ジンの牢屋なんだけど。


「やっほー、ジン」


「…………暇なのか? SランクAGっていうのは」


「いや? ちょっと合間を縫って差し入れに来たんだよ」


 そう言って俺は牢屋に向かってケーキを差し出す。この差し入れは許可が出ているので、彼が食べても問題は無い。


「…………男の差し入れに、ケーキってお前」


「いやぁ、彼女たちのためにケーキ買ったんだけどさ。その時にフッと思い出して、急遽来たんだよ」


「ついでかよ」


「ついでだよ。ま、お礼も言わないといけないし」


 ケーキを紙皿に載せて、牢屋の中に。ジンはそれを見た後、変な顔になる。


「フォークとか無いのか?」


「そりゃ、囚人に余計なものを渡す許可なんて出ないし」


「Sランカーも使えないな」


「Sランカーだって何でもできるわけじゃない」


 そう言いながら、俺は自分の分の飲み物を取り出す。飲み物と言ってもお茶だけど。

 紙コップにそれをついで、ジンの牢屋に差し入れた。彼はスンスンと鼻を鳴らしてから、グイっとコップを呷る。


「酒くらい持って来いよ」


「はい、お手拭き」


 ジンの文句をスルーして、お手拭きを渡すと……やっぱり彼は嫌そうな顔になる。


「手で食えと?」


 頷くと、ジンはため息をついてからもさもさとケーキを頬張る。


「普通に美味いのが腹立つな」


 指についたクリームを舐めとるジン。


「良かった、皆にケーキ買っていったのに微妙な味だったら困るところだった」


「……お前、オレのことを毒見に使ったのか?」


 失礼な。味見と言って欲しい。


「で、礼ってなんだ」


「君の言う、独りよがりの誠実さってのが分かったからね。そのおかげで、上手くいった」


 目を開き、納得したように頷くジン。


「若いと理解が早いな、羨ましい」


「ありがとう」


 地べたに座り、軽く頭を下げる。ジンは嫌そうな顔をして、そっぽを向いた。


「変なやつだな」


「変かな、ケーキ差し入れるくらいには感謝してるよ」


「そうかい。……で、本音は?」


「もうちょっと、覇王について聞きたい」


 俺がそう言うと、ジンはスッと目を細める。


「こんなケーキだけでオレが情報を売るとでも?」


「ダメ元っちゃ、ダメ元。でも近くに覇王の情報を得られる奴が君くらいしかいないからね。どうすれば教えてくれる?」


 ジンは俺を睨むと、腕を組んだ。お互いの視線が交差し……先に、ジンが目を逸らした。


「言うと思うか?」


「あの時、言ってくれたじゃん」


 覇王の戦い方について。あれじゃ何も分からないと思っていったのかもしれないが……覇王の情報は少なすぎる。あの程度でもいいから、欲しい。

 ジンは大口を開けて、ケーキの最後の一口を食べきった。


「あれくらいでいいんだけど」


「仮に覇王様の全てを知ってても、お前じゃ勝てない。だが、それと覇王様への忠誠は別だ」


「どうせ死ぬのに?」


「…………ああ、どうせ死ぬのに」


 一呼吸おいて、そう答えるジン。

 俺はため息をついて、踵を返した。


「分かった。感謝してるのは本当だよ、君の言ったことは……彼女らとの関係を構築する時に、ヒントになった」


 彼の助言だけじゃ無いから、もちろん全員にお礼を言うつもりではあるんだけど。


「そうか」


(……残念。いや、少し違うか)


 本当に情報が欲しかったなら、俺はキアラを連れてくれば良かったんだ。だというのに、俺は一人で来た。

 話がしたかった……というわけでもない。


(戦ってないから、俺はジンを 敵として見られなかったんだろうな)


 それが一番しっくりくる。知り合いでしかないが……敵でも味方でもない獣人族。だからこそ、自分の力以上の物に頼って情報を抜き出したくなかったんだろう。

 振り向いてジンの方を見ると、彼は壁の方を向いて胡坐をかいていた。


(妙だな)


 彼は、今日は前回と違って口数が少なかった。もう少し絡んでくるかと思ったんだけど。

 残念感と、違和感。二つの思いを抱えながら、俺はその場を離れた。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「残念でしたねー、それは」


 マリルと商店街を歩きながら、俺はさっきの牢屋の話をしていた。


「ダメ元だったからそんなに気落ちして無いけど、それでも情報源が見当たらないのは痛いなぁ」


「まぁ、気長に行くしかないですねー」


 ぎゅっ、と少し強く手を握るマリル。俺も握り返すと、今度は二度握り返してきた。

 ちょっと秘密の合図みたいで、楽しくなった俺はもう一度握り返す。

 それを二度、三度と繰り返してから……なんか二人で笑い出した。


「なんなんでしょうねー」


「なんだろうねぇ」


 その後もニギニギと何度か往復して、ちょっとだけ彼女の身体を引き寄せる。


「でもキョウ君、実際問題どうするんですかー? 情報、タローさんから頼まれたんですよねー」


「うーん……そうなんだけど」


 ティーゾも獣人族の動きが活発化していると言っていたし、タローやハシンからも注意すべきと言われた。

 特に覇王の情報は少ないから……と言うことで、今回は足を運んだわけだ。


「最も警戒すべき敵の情報が、最も少ない。……『執行官(リブラ)』でも、ほとんど情報が出ないっていうし」


 おそらく、接敵したらすべて殺されているのだろうとのことだ。一人も逃げ切れない――っていうのは、異常だ。他国に潜入出来るような腕利きが、逃げに徹しても逃げられないなんて。


「キョウ君が負けるとは思わないですけどー……でも、あの日って結構私も心配したんですよー?」


「……面目ない」


 覇王に負けた日は、いろんな人に心配されたなぁ。

 少しだけ、マリルの握る手が強くなる。ほんの少し、だけど明確に違う強弱。それだけで、ああ、本当に心配をかけてしまったんだなあと強く感じる。

 スッと顔を近づけたところで、マリルに人差し指を口に当てられる。そういえばここは往来だった。

 ……シュリーの時も思ったけど、俺って好きな人が絡むと人目が気にならなくなるのかな。


「もう、じゃあちょっと来てください」


「へ?」


 そのまま彼女から、お店とお店の間に連れ込まれる。くるっと彼女が奥側に入り、俺の頭を掴んだ。


「外で口寂しくなっちゃったら、こうするんですよー」


「むぐっ」


 ちゅっ、と軽くキスをされる。下唇を甘噛みされ、そのままグイっと舌を入れられた。甘くて、柔らかい。そんなジックリしたキスだ。


「ねぇ、キョウ君。もう一回しておきますー?」


「……じゃあ、もう一回」


 今度は俺から。よく見ると彼女のつま先が伸びている。そういえば、ニ十センチくらい身長差があるものね。

 俺は顔を下げ、彼女の腰を抱く。するとマリルの眼がニッコリと笑ったように感じた。


「ん、よく気づけましたねー」


「ありがと」


 二人で笑い合い、そのまま店の壁に背をつける。


「ねぇ、キョウ君」


「なに?」


「私のことはいいですけどー……他の皆には、ちゃんと気を使ってあげてくださいねー? ハーレムの主でー、カッコイイ、私たちのヒーローなんですからー」


 俺の胸を指でつつき、すりっと額をこすりつけてくる。


「皆、若いですからー……もちろんキョウ君も若いんですけどー……お互い納得の上とはいえ、やっぱり『もっと』って思う時はあると思うんですよー」


 彼女の言う『もっと』が、何のことかは理解しているつもりだ。皆で家族になることは了承すれど、やっぱり二人きりになりたい時だってある。

 一昨日も昨日も、皆同じ部屋で色々イチャイチャしたけど……普通は、家族の前でするようなものじゃないからね。感覚麻痺してるけど、逆の立場なら『何を見せられてるんだろう』ってなると思う。

 ……という俺の考えを少しだけ押し込め、俺は彼女の胸を指でつつき返した。


「……マリルだって若いじゃん」


「私はいいんですよー。お姉さんですし、皆と違って経験豊富ですからー」


 マリルは経験豊富と言うけれど、その経験は……きっと、恋愛のことをさしているのではないのだろう。

 我慢する、耐える経験。

 人の分の荷物まで、持つ経験。

 分かった上で、俺は……彼女の自己評価を否定しない。


「だから、ちゃんと……皆で一緒だけじゃなくて、二人の時間は取ってあげてくださいねー」


「うん、マリルの言う通り……ちゃんと、その辺は気を遣うよ」


 そのまま、マリルの身体を抱きしめる。


「でも、ちゃんとマリルのことも……大事にするから。我慢させないから」


「…………私は、いいんですよー?」


「ダメ」


 今度はキッパリと、彼女の言葉を否定した。


「困った時は人に頼れば良いって言ったけど……別に困って無くても、頼ってくれていいんだよ? 甘えてくれていいんだよ?」


 俺はただ強いだけ、財力があるだけ。精神的にはまだまだだと思う。

 だけど、もう逃げないって決めたし――ちゃんと、向き合うって決めた。


「大丈夫、俺はマリルのことも愛してる。我慢させちゃうこともあるかもしれないけど、でも絶対に寂しい思いはさせない。マリルにばっかり頼りっきりになんかならないから」


 だから、だから――


「――皆のために、自分だけ抱え込むのは止めて。皆で頑張ろうよ」


 ――そう言って、抱きしめる手に力を籠める。他の皆と比べて、本当に抱き心地が柔らかい。少しでも力を籠めたら、折れて粉々になってしまいそうなほど。

 それなのに、俺たちのことをサポートしてくれる。誰よりも動いてくれる、誰よりも駆け回ってくれる。

 愛してる。


「愛してる」


「……愛してます、キョウ君」


 そして、もう一度キスをする。

 彼女は頬を染めて、少し言いにくそうにしながら……俺に体重を預けてきた。


「キョウ君、本当は……今、二人っきりなの凄く嬉しいんですー。でも、私ばっかり良いのかなーって」


「いいの、大丈夫。そこは俺に任せて。その代わり……俺が誰かと喧嘩したら、間に入ってくれたりすると助かる」


 俺が少し情けないことを言うと、彼女はちょっとだけ唇を尖らせてから……笑い出した。


「もちろんですよー」


「それなら、平気平気。……じゃ、今日の買い物デート、楽しもう?」


「はいー」


 彼女の手を引いて、道に戻る。

 グッと胸を張って――シグナルを送るように、握る手に強弱をつけながら。

 彼女に気を遣わせっきりにならないように、頑張らないとね。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 バカンスと言っても、毎日修行とエッチと温泉に明け暮れているわけにもいかない。溜まっているタスクをすることも重要だ。

 というわけで――


「チキチキ、ダンジョン名決定大会~!」


「「「「「いえー!」」」」」


 全員で拍手。皆慣れないことをやっているからか、ちょっと恥ずかしそうだ。


「ってわけで、皆でダンジョン名を発表して――一位になった人には、なんとボス宝箱二つのうち一つを、開封し自分の物にする権利が与えられます!」


 ダンジョンクリアしてから、なんかだいぶ時間が経った気がするけど――そろそろこの辺も解決しておかないといけないからね。

 俺はさっき買ってきた紙とペンを取り出し、メモを取る体制。ちなみに、こっちの世界の言葉はさすがに読めるし書けるようになっている。たまに文法を間違えて、マリルから添削されるけど。


「別に順番とか決めないので、皆じゃんじゃん出していってね」


「出すのは良いのですが、ダーリン。どんな雰囲気にするかなどは決めておくべきでは?」


「フォーマット的な? まぁでも、いったんそういうの無しで良いんじゃない?」


 リャンの言葉に、美沙はふるふると首を振る。俺も別に無しで良いと思う。


「そもそも、ダンジョン内の雰囲気は皆理解してるだろうしね」


「そうですねー。中に入った皆さんは言わずもがな、私も報告書書きましたし」


「ではフォーマットは無しで……まずは私から」


 そう言って冬子がテーブルの真ん中に置いてある紙に名前を書いていく。迷いない筆、これは前もって考えていたね。


「……『メイド○ンアビス』。おいこら」


 あれは作品名であって、穴の名前自体はまた別だっただろうが。


「冬子ちゃん、アウト。罰ゲームね」


「いや、もう死のダンジョンなんて言われたら他に思いつかないじゃな――あははははっ! や、やめ……あはははは! あはっあは……むぐぅ!?」


 美沙から押し倒されてくすぐられる冬子。胸で口をふさがれ、逃げ場がない状態でくすぐられ続けている。

 唐突な百合展開にほっこりしていると、美沙から離れた冬子が、涙目になってブンブンと首を振る。


「じゃあなんだ!? 『アイ○クラッド』にでもすればいいのか!?」


「いやそれ分かるの、俺と美沙だけだから」


 というか、アレは本来はクリア出来る前提で作られているんだから。俺たちがクリアしたダンジョンみたいに、人を殺すためだけに作られたものとは違うだろう。


「でもまぁ、知ってる人が聞いたら『あ、中に入ったら死ぬんだな』って分かるよね。あと、登るってことも」


「どうだろ、どっちかっていうとゲームの方に絶望感があると思うけど……まぁ、いいや。はい冬子は却下」


「却下システムなのか……」


 版権に引っかかるものは却下とします。


「では私が。『群晶のディスホープ』」


 …………。


「あ、これボケるんじゃないんだ」


「そういう空気になる前に、早めに手を打ったんです! ダンジョンの名前を決められるのは、名誉なことなんですよ!」


 リャンから叱られてしまう。ごめんなさい、完全にボケ倒す流れだと思ってました。


「まぁ、だいたいは『○○の○○』という形が多いですからね。フォーマットを決めないということでアレですが、私は比較的オーソドックスにしてみました」


 そういって得意げに語るリャン。オーソドックスと言うには厨二的というか、オサレに振ってるというか……。

 まぁでも、『頂点超克のリベレイターズ』も大概か。


「じゃあ私ー。『パン○ラタワー』」


「話聞いてた!?」


「お前もアウトだ!」


 今度は冬子が美沙に襲い掛かる。美沙はさっと身をよじって躱そうとするが、身体能力は冬子の方が圧倒的に上。あっさり掴まった挙句、靴下を脱がされて足の裏をくすぐられてる。


「あははははははは! と、冬子ちゃん、そこはらめぇ!」


「ええい、変な声を出すな! というか、アレはダンジョンじゃ無いだろう!」


「し、知らないよ! ほら、京助君の武器の名前から一部取って、それでダンジョンっていうかタワー的に登らないといけないからそういう名前にしただけ! も、元ネタなんてないよ!」


「『Are you ready?』」


「出来てるよ……!」


「知ってんじゃん」


「し、しまった!」


 というわけで美沙も却下。冬子の言う通り、ダンジョンじゃないしね。残念ながら、今回のネーミングにベストマッチとはいかない。


「どうせ京助君だってパロディネタしか用意して無いんでしょ!?」


 ……『ナザ○ック地下大墳墓』を提案しようとしていた俺はさっと目を逸らす。そして冬子と美沙に襲い掛かられた。俺まだ何も言ってないのに!


「……さ、次はマリル当たりいっとく?」


 笑い過ぎてヘロヘロになりながらそう言うと、お茶を飲んでまったりしていたマリルがニッコリと笑った。


「私はネーミングに自信ないですけどー」


 そう言って彼女が書いたのは、『不可侵のデスバラップ』。


「コメントしづらいね」


「キョウ君、おっぱい揉みますよ」


「なんで!?」


 のしかかられたマリルにもみもみされていると、シュリーがちょっと困ったように耳をぺたんと折った。


「ボケも真面目なのも思いつかないデス」


「別にボケなくても良いのでは?」


「ヨホホ、では真面目に、デス」


 シュリーが紙にペンを走らせる。彼女の書いた名前は、『硬い髑髏のセパルビス』。リャンもマリルもシュリーも、よく分からない単語を使うね。


「……こう言っては何ですが、どれも微妙ですね」


「なんていうかこう、狙い過ぎてダメになった感ありますねー」


 リャンとマリルがそう言って苦笑する。俺たちの意見はあり得ないとしても、それ以外も普通に微妙だね。


「変にダンジョンの特徴を盛り込もうとしたのが間違いだったでしょうか」


「じゃあフィーリングで決める? 京助君、そういうの苦手じゃない?」


「苦手。とはいえ、シンプルでいいかなぁと思うよ」


 今出た三つだと、語感が良いのは群晶かな。


「私もそれ賛成―」


「では、後は下の部分を考えるか」


 冬子と美沙からも好感触だ。少しだけリャンもちょっと照れた表情になる。


「あとはカタカナ部分というか、肝心の名前の部分か」


「今出たやつの中だと、正直しっくりくるものは無いデスね」


「クリア者の名前を冠するのが一般的ではありますが、どうしますか?」


 リャンの言葉に、少し考える。この場合の名前というのは、俺の名前ではなくてチームの名前でも良いのだろう。

 しかし、そうなると……今度はリベレイターズか。自分で決めた名前ながら、ダサい。


「シンプルっていうなら、回廊はどう?」


 美沙がポンと手を打つ。


「まぁ出られないままぐるぐる回っていたし……いいのか?」


「『群晶の回廊』……シンプルで、俺は語感が好きだな」


「そうですね、下手に狙いに行くよりは私も気に入りました」


「ヨホホ。もうちょっとかわいい名前がいいなあとは思いますデスが、だからと言って思いつかないんデスよね」


「私も同感ですねー。思いつきませんし、語感も良いですし、それでいいと思いますー」


 みんなも納得した雰囲気だ。


「他に意見がある人―」


 俺が問うても、全員何も言わない。まぁ、なんとなく字面が気に入ったよ、俺は。


「じゃ、優勝者はリャンと美沙ってことで!」


「「「わー」」」


 ぱちぱち、と皆で拍手。二人とも照れて顔を赤くしているけど、もっと喜んで欲しい。

 何せ、ボスドロップを開封出来る権利が与えられたんだから。


「ってわけで、お待ちかね! ボス宝箱開けるぞ!」


「「「「おーっ!」」」」


 ネーミング大会は終了。

 やっとこさ、ご褒美の時間だ。

天川「ゲームのダンジョン名みたいだな」

難波「お前、ゲームとかやるんだ」

天川「俺を何だと思ってるんだ……」

井川「いやなんか、洋書を読みながら洋楽を聞いているイメージというか」

京助「わかる。難しい本を原語で読んでそう」

天川「いや普通に漫画とか読むしドラマとか見るぞ……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ