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異世界なう―No freedom,not a human―  作者: 逢神天景
第十二章 愛円喜煙なう
332/396

292話 衝動なう

前回までのあらすじ!


京助「………………」

 ふにふにふに。

 ふに、ふに。


「京助……?」


 ふにふに……ふに。


「なん、なんで無言なんだ!? なんで無言で私の頬をムニムニしてるんだ!?」


「…………ふにふにしてるんだよ?」


「いや、そこのディティールは知らない……! 分からない、知らないぞ! 京助、あの」


 ふにふに。

 俺は彼女の頬から手を放し、ふにふにしたところを撫でる。冬子はくすぐったかったのか、ちょっとだけ首をすくめるけど……でも、目を瞑って少しだけ頬を突き出してきた。

 もう一度ふにふに。手のひらで彼女の頬を、そっと撫でた。

 そして、俺は手を足の方に伸ばし――


「な、なぁ京助! なんで何も言わないんだ、あの……! み、皆が見てるぞ……」


 ――はっ、と手を止める。

 俺がそこで動きを止めたからか……冬子は少しだけ不思議そうな顔をして、俺の目を見た。そして片目だけ瞑ると……


「いいのか……」


 すり、と俺の手に頬を摺り寄せてきた。くすぐったそうに体を震わせ、猫みたいに。


「ありがと、冬子」


「あ……も、もう終わりか」


「……リャン、おいで」


「へ?」


 ふにふに。


「あ、あの、マスター。その……なんで、頬をそんなに優しくつまむんですか?」


「……柔らかいから、じゃないかな。ありがとう」


 頬を染めるリャン。


「シュリーも、来て」


「は、はいデス。ど、どうぞ……」


 ふにふに……ふに。


「く、くすぐったいデスね」


「そう? ごめんね。……ありがと」


「い、いえいえ」


 彼女の頬も撫で、マリルを見る。


「マリ――」


「はい」


 既に俺の頬は彼女の手に添えられていた。なんという早業。

 ……ふにふに。


「もうちょっと強めにお願いします」


「はーい」


「え、リクエストありなの!? じゃ、じゃあ京助君! 私は胸を――」


「駄目に決まってるだろう!」


「きしりあっ!」


 冬子のキックが美沙に炸裂し、水しぶきをあげる。……お風呂は静かに入って欲しい。

 ぷにぷに、ぷに。ぷにぷにぷに……。


「ありがと、マリル。……美沙、生きてる?」


「もちろん! さ、どーぞ。あ、強めでお願い!」


 ざばぁ! と勢いよく温泉の中から飛び出す美沙。なんで強めをリクエストされるんだろう。

 ぷにぷにぷに……


「……だが、京助。どうしたんだ? その、えっと……また、酔ってるのか?」


「む? ふむ、この酒はそんなに強かったかのぅ」


「ありがと、美沙」


「もうおしまい?」


「うん。じゃないと、ちょっと俺が死ぬ」


「え」


 俺は美沙から手を放し――いつの間にか俺を囲うようにしている皆の姿を見る。

 肩から上だけ見えているせいで、普段の百倍色っぽい。


「京助?」


「マスター?」


「キョースケさん?」


「キョウ君?」


「京助君?」


 皆の瞳が俺をとらえる。冬子の凛とした黒い瞳、リャンの切れ長の金色の瞳、ほんわかしたシュリーの翠色の瞳、ちょっと悪戯っぽいマリルの水色の瞳、情念が燃える美沙の黒い瞳。


()()が合った時、欲しいと思えばそれが恋だ』


 ドクンと心臓が跳ねる。

 ドクンと鼓動が強くなる。

 俺の脳内で誰かが叫ぶ。


 ――欲しい。


 俺の心で誰かが叫ぶ。


 ――欲しい。


 俺の中で、誰かが叫ぶ。


 ――欲しい。


 誰かって、誰だよ。

 誰かって……俺、だよ。


(それってつまり…………っ!?!?!?)


 顔から火が出る。心臓が張り裂ける。

 脳内を掻きむしりたい、それくらい、痒い、キツイ、辛い。

 怖い、体が震える。

 俺は、俺は――


(冬子が、リャンが、シュリーが、マリルが、美沙が……)


 言葉にするのが躊躇われる。

 でも、心配そうに俺のことを見る皆を見ると――手が、伸びる。手が伸びて、その体に触れようとしてしまう。

 体に触れたら、彼女たちの心に触れられる気がして。

 彼女たちの心に触れられたら――皆の心が伝わってくる気がして。

 なんで、触れたいんだよ。

 なんで、欲しいんだよ。

 そんなの、そんなの――


(好き……だ……)


 自覚する、してしまう。

 不確定であやふやで、絶対なんて存在しなくて。一秒前と一秒後で心の形がガラッと変わる。人間の持つ感情で、一番信用ならないもの。

 二次元の中でも理解できなかった、そんな感情。

 それが、今。

 俺の中で――暴れている。

 感情の赴くまま、彼女たちに触れた。我慢が出来なかったから。

 正直、冬子に『皆が見ている』と言われなかったら……


(う、あう……)


 どこまで、触れてしまっていただろう。冬子の足、綺麗だからね。でも、ああ――


(好きだ……好きだ、好きだ、欲しい、我慢できない、触れたい、この手に抱きしめたい。好きだ、好きだ。二度と放したくない、離せない。皆が男と喋ったら嫉妬してしまうかもしれない。恋なのか愛なのか分からない。でも、好きだ!)


 堰を切るように、感情があふれ出す。もう駄目だと思うくらい。

 好きで好きで仕方ない。

 なんて不誠実な。でも、冬子が、リャンが、シュリーが、マリルが、美沙が欲しいんだ。皆、欲しいんだ。

 ……ああ、不誠実、そうか。


「なぁ京助、本当に大丈夫か?」


「……あー、うん」


 顔は真っ赤だろう。温泉のせいでも、酒のせいでもない。

 リャンと目が合う。俺はふわっと手を伸ばし……彼女の手に触れようとして、ぎりぎり正気に戻る。このままだと、誰かと目が合う度に触れたくなるかもしれない。

 それは、ヤバい。


「……乾杯しよ。キアラ、まだお猪口あるんでしょ?」


 意識を別に逸らすために、一度落ち着くために。とりあえずキアラの方を向く。


「本当に大丈夫なのか?」


「うん、飲み過ぎてない。俺は今正常だよ」


「いや、だが――」


「ほれ、お主ら」


 全員の顔が疑問に染まる中、キアラがいきなり立ち上がる。


「ほれ、お主らの分のお猪口もあるぞ。さっきよりも強い酒ぢゃが――美味いぞ?」


「へっ? いやあの」


「まぁまぁ、そろそろお主らも酒を飲みたい頃ぢゃろう?」


「それは……まぁ、そうですけどー」


 月光をバックに、ニヤッと笑うキアラ。他の皆にさっさとお猪口を渡し、お酒を注いでいく。

 皆に行きわたったところで、キアラがパチンとウインクをする。彼女の合図を受けて、俺はスッとお猪口を掲げた。


「さて、じゃあダンジョンお疲れ様ってことで乾杯しよっか。どうせ後で豪勢なご飯も出るだろうから……簡単にね」


 お猪口にお酒をついで、皆に行きわたったのを見て――俺は笑顔を向けた。


「それじゃあ、皆お疲れ様。乾杯!」


「「「「「乾杯!」」」」」


 カチン、とお猪口を皆で当てる。クイッと呷ると、熱燗のお酒が喉を通っていく。馬鹿みたいに張り裂けそうな心臓も、少しは落ち着いてくれるだろうか。


「美味しいね、これ」


「……温かいお酒は初めて飲んだかもしれない」


「美味しいですね……なんのお酒なんでしょうか」


「これどこかで飲んだことがある気がするデス」


「何にせよー、これは……美味しいですねー。なんて名前なんですかー?」


 皆でお酒を飲みながらワイワイと話が盛り上がる。そんな光景を見て、俺はふとジンの言葉を思い出す。


(独りよがりの、誠実さ……か)


 やっと、分かった。

 そう、俺はもう『皆』が好きなんだ。

 冬子だけが好きじゃない。

 リャンだけが好きじゃない。

 シュリーだけが好きじゃない。

 マリルだけが好きじゃない。

 美沙だけが好きじゃない。

 それで、皆と一緒にいたいのに。

 誠実でいようなんて……独りよがりで、確かに馬鹿だ。

 もう既に俺は、誠実じゃないんだ。

 二股――この場合五股か――なんて、俺ならされたくない。最低だ。

 ということはつまり、皆に誠実で……と言っていたのは、俺自身のことを嫌いになりたくなかっただけなんだろう。

 誠実じゃない、最低野郎の自分を認めたくなかったんだろう。

 だから、ずっとそれに拘っていた。

 既に俺は……もう、誠実でも何でもないクソ野郎だっていうのに。


(でも……)


 それでも、皆が好きだ。ずっと一緒にいたい。何をどうすればいいのか分からないけど、でも、皆と一緒にいたいんだ。

 例え、自分で自分のことが嫌いになっても。


(愛とか恋とか、言葉を決めるのが良くないのかも……なんて、ちょっとポエミーか)


 一度言葉にしてしまうと、止められない気がする。だからまだ、口には出さない。

 でも好きだ。

 五股なんて最低だと思う。ハーレムなんて最低だと思う。

 でも、好きだ。


(離れたくない、一緒にいたい)


 真っ黒で、どす黒いと思っていた。

 この感情は、ただの……気持ちの悪い独占欲だと思っていた。

 だから、蓋をしていた。

 見たくなかった。

 でも、溢れてきた。見ざるを得なかった。

 するとどうだ……真っ黒だと思っていた感情は、真っピンクで。

 俺は今、その感情に支配されている。

 どうすれば、いいんだろう。

 どうすれば、皆とずっと一緒にいられるんだろう。


(分からない)


 ………………。

 結果が一緒になれば、って美沙は言ってたな。


(………………俺、今既に幸せだしなぁ)


 ということは、皆も幸せにすればいいのだろうか。

 ……うん、ちょっと頭が回っていない。好きな子に囲まれているだけで……胸がいっぱいだ。

 だから、うん。

 取りあえず今は、このままで。

 五股野郎は最低だけど、自分の気持ちに嘘をつく奴はダサい。

 最低でも、ダサくはありたくない。


「……なんだ、京助。ちょっと目が怖いぞ」


「え? ……ごめんごめん」


 ずいぶん真剣な顔をしてしまっていたようだ。俺は彼女に笑みを見せ、肩をすくめる。


「それにしても……マスターのいた世界には、こんないい物があったんですねぇ」


 ふにゃ……と耳をへたれさせて、頭の上にタオルを載せるリャン。いつもの切れ長の目が、もうなんか威厳とかどっかいってしまい、子猫みたいになっている。


「日本は有名な温泉地がいろいろあってさ。ただの宿屋ってだけじゃなくて、宿屋そのものが観光地になってるんだ」


「いいですねー。ぷはぁ。あ、キョウ君もどうぞー」


「ありがと」


 トクトクとお猪口にお酒を注いでくれるマリル。キアラが用意したお酒はかなりの量と種類があったらしく、ぐびぐび飲んでもなかなか無くならない。

 美沙と冬子、シュリーはさっきから外で何かを見ている。家族風呂とはいえ、露天風呂。庭の役目も果たしているからか、和風な置物が結構多いようだ。


「綺麗だなぁ」


「ですねー。星空も、このお庭も」


「はい。そして贅沢ですね。このお風呂に入ってお酒を飲むのもそうですが、このお風呂を我々だけで占領出来るのも魅力的です」


「そうだね、贅沢だし……魅力的だ」


 何も考えず喋ったせいで、普通に皆に向けて綺麗だと言ってしまった。勝手に勘違いしてくれて助かった。

 俺はニコニコしている二人を見ながら、さらにお酒を飲む。


「あ、ミサちゃん。あっちに看板ありますよー」


「え? ……め、眼鏡が無いから見えない」


「私もですー。寒いですけど、見に行ってみますかー」


 向こうの方で、ざばっと音がする。……あの二人って眼鏡で巨乳って、キャラが被りまくってるんだよなぁ。言ったら怒られるけど。


「どうぢゃ? ハーレム温泉、美女の酌つきぢゃ。いくら積めばこんな体験出来るのかのぅ」


「……今回の、お金。いくらかかったっけ」


 大した額じゃなかったはずだ。たぶん、今回のダンジョンで手に入れたアイテムと、グレイプと契約したことで手に入るお金で十分ペイ出来る。


「そういえば、ダンジョンのボス宝箱開けてないなあ」


「なんぢゃ、こんなに素晴らしい環境で……考えるのはダンジョンのことか」


 つまらん、と言ってキアラはお酒を呷る。そしてすいっと離れていった。


「キョースケさん。また乾杯するデスー」


 ちょっと酔ったのか、シュリーが俺の方にのしかかってくる。むにぃっ……と彼女の、その、柔らかなふくらみが俺の背を襲う。


(~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!! ら、らせん階段! カブト虫! 廃墟の街! イチジクのタルト! カブト虫! ドロローサへの道! カブト虫! 特異点! ジョット! 天使(エンジェル)! 紫陽花! カブト虫! 特異点! 秘密の皇帝! カブト虫! あ、カブト虫が一回多い――ってか天国に行ってどうする! いや今、ある意味天国だけどね!?)


 ある意味っていうか、正当な意味で天国だろう。押し倒したいという欲求に身をゆだねてもいいのなら。

 俺は振り払うことも出来ず、固まる。


「しぃ、あ、しゅ、シュリー。その、背中が、その」


「大丈夫デスよキョースケさん。見えないデスから」


 違う違うそうじゃない!

 でももう立ち上がれない。いやもう、これでマグナムのセーフティーが外れない男はいないだろう。


(クソッ、美沙とマリルがちょっと離れてるから油断した!)


 仕方がない――俺は自分の身体に水を纏い、ぬるんとシュリーのグラップリングから抜け出した。


「ヨホッ? あ、逃げられたデス」


「お、温泉でくっつくのはレギュレーション違反なんだよ」


「でもキョースケさんが先に触ってきたデス」


 その通りデス。


「というか京助、ちょっとこっちに来てくれ」


 何故か冬子に手招きされたので彼女の方へ。すると……いきなり、ムニッとお腹を触られた。


「……冬子?」


「次は胸だ」


「冬子!?」


 よく見たら目が据わってる。だ、大分飲んだな……?

 でもさっきのシュリーと違って、押し付けられることも無いので安心だ。ぺたぺたと触ってくる冬子のことを放置して、俺はもう一杯お酒を飲む。


「あー……」


 おさけおいしい。

 ぺたぺたと触っていた手が……なんだか、ゆっくりと撫でるような仕草になる。くすぐっているわけでは無さそうだけど……。

 そして……何故か、ぴとっと冬子が背中をくっつけてきた。


「……どうしたの、冬子」


「ふふふ、当てて――」


「背中なんかくっつけ――あむろっ!」


 ズバァン! と物凄い勢いで蹴っ飛ばされた。水しぶきを上げ、思いっきり誰かにぶつかる。しかも、むにいぃぃん……と、物凄い柔らかい双丘二つに顔を挟まれてしまった。


「あいたた……あっ、ごめっ」


 ざばっ! と温泉から顔を出し、自分が押し倒してしまっている子の顔を見て――


「……なんだ、キアラか」


「失礼ぢゃろうが!」


「ぶらいとっ!」


 ――ボディを思いっきり蹴り上げられ、空中に身を投げだす。なんだこの地獄のピンポン。


「キョースケが失礼ぢゃ。本来であれば真っ先に妾に見惚れておらんといかんというのに。妾のハーレムメンバーの自覚が足らん。仕置きぢゃな」


 なんか俺、キアラのハーレムメンバーだったらしい。

 温泉に着水し、ぷかっと浮かんで空を眺める。今なら、星がつかめたりして。


「おい、京助。大丈夫か?」


 冬子がザバザバとこちらの方へ歩いてくる。最初はモジモジと恥ずかしそうにしていた冬子も、混浴という状況に慣れたのか普通にこちらへ歩いてきている。

 ……でも彼女くらい小さくても、歩くと揺れるんだな。


(……って、あれ?)


 バッ! と二度見する。さっきまであったはずの謎の光さんが消え――そこでは冬子が、一糸まとわぬ姿でこちらを眺め!?!?!?!?!?!?!?!?!?!!?!? そ、素数素数素数! 1……あ、いや、1は素数じゃない!

 なんで全裸なんだ!


「もう、トーコちゃんがあんなに勢いよく蹴飛ばすからデスよ」


「うっ……だ、だが……お約束の当ててんのよが……」


「そりゃ、トーコちゃんは当てられないデスから」


 トドメを刺すシュリー。って違う、そうじゃない。

 俺は一度顔をざばっと温泉につけて、もう一度顔をあげる。


(……………………素数、1、3、5、7、9ッ)


 そこには……やっぱり、光の帯が無くなって完全に一糸まとわぬ姿となっている冬子が。

 ……魅力的な脚にばかり目がいくが、実はうっすらと割れている腹筋がアスリート的で健康的なエロスを醸し出している。

 バッ! と目を逸らそうとして――ここで目を逸らしたら、光の帯が消えていると気づかれるかもしれない。そんなことになったら、せっかく彼女らに好かれようとしているのに、ド変態として嫌われてしまう。


(な、なんとかバレないように、気づかれないようにしないと――)


 冬子はちゃぷんと膝をつき、膝立ちでこちらの方へ。彼女の、その……薄いながらも、確かにあるふくらみが、俺の目の前に……


(……せ、セーフ!)


 目を閉じることも出来ず呆然としていると……しかし、彼女の本当に大事な部分だけには湯気がもうもうと立ち込めていた。なにが何だか分からないけれどとにかくヨシ!


「マスター、さっきから何を騒いでいるんですか」


 ザバザバザバ! と座ったまま全力バックしたところに――何故か、リャンが。彼女の膝と背中がぶつかり、思わず見上げると彼女の形のイイおっ――


「いやっ、あのっ!」


「もー、暴れたらダメですよー?」


 俺がザバザバと暴れていたからか、離れていた美沙とマリルまでこちらの方へ。……冬子とはけた違いの胸が、歩くたびにバインバインと揺れてらっしゃって……その……。


「お、俺のそばに近寄るなぁあああ!」


「終わりが無いのが終わり……それがゴールドエクス○リエンス・レクイエム」


 ノリノリでジョジョ立ちをする美沙。いや、なんでジョ○ノのポーズって胸元を強調するポーズなんだろうねっ!


「「「「「………………」」」」


 俺の脳がフリーズしていると、なぜか皆の視線が俺の下の方に集まっていて。

 困惑していると…………何故か、温泉の色が元に戻っていて。

 それってつまり、俺の……俺の、あの、あのあのあの。

 えっと、あの!?


「~~~~~~~~~~~~!?!?!?!?!!?」


「ちょっ、キョウ君!?」


 手で隠すことも出来ず――俺の心臓が限界に達し、意識を手放すしかなかった。

冬子「京助、今日はなんか妙に積極的だったなー」

リャン「なんというか、マスターにしては……目がハートでしたね」

シュリー「ヨホホ……もうちょっと甘えて欲しかったデス」

マリル「キョウ君らしくなくて、非常に満足ですー」

美沙「京助君はムッツリさんだからねー」

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