お正月番外編 王様ゲーム? なう 後編
わーにんぐ! こちらは前後編となっているお正月短編の後編です。前編をお読みで無い方は、前編からどうぞお願いします。
京助「というわけで、後半始まるよー」
物凄い剣幕のマリルに強制的に座らされ、三回戦目が始まる。今度はマリルが回すと……コマは美沙を選択した。
「おっ、今度は私だね。ふっふっふ、私にクイーンの番を回したことを後悔するがいいよ」
何を命令するかあらかじめ考えていたのだろう。今日で一番悪い顔をする美沙。ニヤニヤと笑いながら棒を取り……皆が引いたことを確認して、思いっきりどや顔になった。
「一番が五番の肌着を一枚脱がす!」
「「「「それはダメだろ!?」」」」
全員の声が重なる。少し離れた位置でキアラがケラケラと笑い出した。なんであいつは笑ってるんだ。
「服ならまだしも肌着って……下着ってことでしょ? それはどうなのさ」
「というか、ミサも困るのではないですか?」
「別にー? だって私、肌着の下にさらにブラつけてるしー。京助君になら見られてもダメージ無いし?」
「ヤバい……失うものが無い奴はこのゲームで強すぎる……」
戦慄する冬子。いや人としての尊厳とか様々なものを捨ててまで得たい勝利じゃない気がするけど。あと、ブラがそもそも肌着じゃないの?
とはいえ、美沙の命令はヤバい。これはさっさと決着させないと今後ドンドン命令が過激になるぞ……!?
「ヨホホ……こ、これはヤバいデスね……」
「覚悟を決めるしか無いようですね。今日、ちゃんと上下揃っていたでしょうか……」
そんな生々しいことを言わないで欲しい。つい想像してしまう。
美沙のせいで一気に桃色な雰囲気になってきたところで、皆が恐る恐る数字を確認する。数秒の沈黙の後……シュリーがピシッと顔を引きつらせて耳をピンと立てた。ああ、五番だったんだね。
じゃあ一番は誰だろうか。
「……………………」
「冬子ちゃん、何番? 私四番!」
「私は二番だ。ピアは?」
「六番ですね。マリルは?」
「三番ですねー。……あれ? キョウ君は?」
俺は自分の棒をそっとペン立てに戻し、よいしょと立ち上がる。
「じゃ、俺はゴミ出し行ってくるね」
「逃がさんぞ」
ピシッ、と金縛りにあう。この魔法、キアラだな!?
「する側のリタイアは認められておらんのぢゃろう? ちゃんと命令を遂行せんか」
「い、いやいやいや! その、倫理的にアウトでしょ! ノクターンだよ!」
「胸の一つや二つ晒したところでどうということあるまい」
あるでしょ! ……たぶん。
俺はやむなく席に座り直し、シュリーに視線を寄越す。こうなったら彼女にリタイアしてもらうしかない。
(罰ゲームは俺がやるから、リタイアしてくれシュリー……)
そう念を込めてアイコンタクトをする。彼女は俺の視線を受けて、一瞬だけ呆けた後に、何かを思い付いたような顔になってからグッとサムズアップしてきた。
「ヨホホ! 肌着、肌着デスね!? それならば――ソックスでもいいはずデス!」
「ああ、確かにあれも肌着だな。……む、これはまだまだゲームが続く感じかな」
「なかなか頭を使いましたね、リュー」
「ヨホホ、でしょうデス」
…………いやいや。
俺は頬を引きつらせながら、立ち上がってシュリーの前に行く。
「あの、えっと……」
「さ! キョースケさん、お願いしますデス!」
ドヤ顔になり、椅子を横に向けて俺に正対するシュリー。……まぁ、そうだよね。座ってる方が脱がせやすいよね。
俺はいっそストームエンチャントを使って窓から飛び出してやろうかと思ったが――窓に映りこんだキアラと目が合う。油断の無い眼光……これは逃げられないね。
「……………………よし」
覚悟を決め、シュリーの前に跪く。普段は見下ろす体勢の俺がシュリーを見上げたところで――シュリーが、ドヤ顔を崩さないまま、顔を真っ赤にしてちょっと膝と膝をこすり合わせてる。
「……いいの?」
「や、やってくださいデス」
ちょっと声がうわずるシュリー。俺はそんな彼女と目を合わせられず、一旦視線を逸らしてから深呼吸した。
俺はゆっくりと、シュリーの太ももに手を伸ばす。ニーハイソックスの縁に指をかけ――
「ひうっ」
ビクッ、と身を竦ませるシュリー。俺の指が彼女の足を触ってしまっていたらしい。くすぐったかっただろうか。
「ご、ごめん」
「い、いえ」
今度はニーハイソックスの端っこを爪でつまみ、そっと指一本引っかかるだけの隙間を作る。そこに指をかけ、今度こそゆっくりとハイソックスを降ろしていく。
するするハイソックスを降ろしていくと同時に、シュリーの陽に当たっていない雪のような白さの足が露わになっていく。リャンや冬子と違ってアスリートとモデルを兼ねているような美しさは無いが、それでも引き締まった健康的なハリを持っており、思わずゴクッと生唾を飲んでしまう。
「ひゃぅ」
ゆっくりと降ろし、踵に引っかかったところで強く引っ張ると、ポンとソックスが抜けた。その瞬間、彼女の足から……女性特有の甘くて柔らかい香りが漂ってきた。思わずシュリーの顔を見ると、もういっぱいいっぱいという表情になっており――ああ、これがフェロモンなのかな、なんて場違いなことを考えてしまう。
「えっと、これで……」
「これでいいデスよね!? 一枚デスよね!? 一足じゃないデスよね!?」
「あ、うん」
「トーコちゃんが……『足なら私の勝ちだ』とか言ってたトーコちゃんが、死んだ目になってる」
「唯一の武器で負けそうになっているのですから、そうもなるでしょうね」
「うう……策士策に溺れるとはこのことか……!」
えらい悔しがっている美沙。彼女にとっては必勝の策だったのかもしれないから、それが敗れたとなると悔しいだろう。
俺はシュリーにニーハイソックスを返し、無言で席に戻る。
「流石にもう俺は来ないだろう」
「京助君、それフラグって言うんだよ?」
うるさい。
俺は皆から棒を受け取り、シャッフルしてから真ん中の箸立てに戻す。これで準備は出来た。
シュリーがコマを回し、まさかの俺がクイーンに選ばれる。男なのにクイーンなのか。
「よ、よし……! 一先ず命拾いした!」
「なんで今日はご褒美しかないお主が命拾いとか言っておるんぢゃ」
男子高校生……じゃ、もう無いけど、十代の男子には刺激が強すぎるんだよ。
俺は少し考えて、皆を見回す。男の俺にダメージは無いけど、女性陣にダメージがある命令か……。
「あ、そうだ。一番が六番のお腹を揉む」
「「「「「鬼! 悪魔! 人でなし!」」」」」
「そんなに!?」
全員がガチで殺気の籠った目で俺を睨む。まさか今日で一番の怒りが俺にぶつけられるとは思わなかった。
何かの漫画で『女子のお腹を触ることが許されるのは本人だけ』とか書かれていたけど、ここまでとはね。
全員がビーチフラッグのようにバッ、と棒を確認し――
「あ、私一番!」
――美沙がガッツポーズをしながら棒を高々と掲げた。取りあえず、俺が揉むという最悪の展開は避けられたようだ。
後はお腹を触られる被害者がリタイアすれば――
「って、六番は俺!?」
――何でそうなるんだ。
でも逆に考えればこれは好都合。俺がリタイアしてしまえばこの地獄のゲームを終わらせることが出来るわけだ。
俺はホッとして、リタイアしようと口を開いたところで……声が出せなくなっていることに気づく。キアラだな!?
思いっきりキアラを睨みつけると、彼女はとうとう手を叩いて笑っていた。あいつ、後で絶対にぶっ飛ばす。まっすぐ行ってぶっ飛ばす。右ストレートでぶっ飛ばす。
声を出せないながらもキアラに風の弾丸を飛ばしながら攻撃していると、後ろからぴとっと美沙に抱き着かれた。
「ふっふっふ、京助君……! お腹を触られる恐怖、苦痛……! その身でとくと味わえ!」
完全にキャラが変わっている美沙が俺のお腹をムニッとつまむ。とはいえ、これでも俺はSランクAG。ちゃんと毎日鍛えているわけで……
「……ねぇ、京助君。お腹から力抜いて?」
「抜いてるけど?」
「……………………世界は、残酷だ……」
進撃○巨人みたいなことを言って膝から崩れ落ちる美沙。なんでこの程度のテーブルゲームで、ここまでの悲壮感を出せるのか。
「うう……うう……! あ、逆にお腹に力入れて?」
「え?」
言われた通りお腹に力を入れると、美沙はムニムニと触ったりペタペタと撫でたりしてくる。なんだかくすぐったい。
「…………いい、結構いい」
「美沙、もう終わりだ」
「待って冬子ちゃん、もうちょっと」
「いやもういいだろう! なんでそんな何分も触ってるんだ!」
ぺいっと俺から引きはがされる美沙。なんだろう、恥ずかしくないと思っていたけど、男でもお腹を触られるのは結構恥ずかしいな。
「つ、次行くよ! そろそろラストにするよ!」
美沙が鼻息荒く、棒を箸立てに突っ込む。今回は俺が被害者だったので、クルクルとコマを回す。
「あ、また美沙か」
「二番が三番にキス! さぁやるよ!」
間髪入れずに無茶な命令をぶち込んできた美沙。本当に無敵だね、美沙は。
「さぁ皆棒を引いて! 京助君が二番を引いて、私が三番を引く!」
「私利私欲にまみれてるな」
「もうゲームとかどうでもよくなってないデスか?」
「ミサが欲望に忠実なのは今まで通りですが、失敗の可能性を微塵も考えてないのが凄いですね」
「まぁでも女の子同士でキスするのも一興ですよー」
確率的に(本当なら)女子同士になるのが当たり前だからね。俺は棒を引いて、番号を確認すると――
「……三番、誰?」
「私だ」
この棒どうなってんの!? 俺に何か恨みでもあるの!?
いっそこの棒を燃やし尽くしてしまえば証拠隠滅出来るだろうか――なんて思っていたら、美沙が俺から棒をバッと奪った。
「うー……ほら、じゃあ冬子ちゃんはちゃっちゃと京助君にキスされて?」
「「出来るか!」」
「じゃあさっさとリタイアしてよ」
ため息をつく美沙。他のメンバーも『ゲーム終わりだねー』みたいな雰囲気になっている。いやそうだろうけどさ。
俺もちょっとだけ苦笑して、冬子の方に笑いかける。
「……じゃ、一緒にゴミ捨て行こうか。炎を出せばそんなに寒くないよ」
「……………………………………………………………………いや」
冬子はテーブルに突っ伏し、俺の手首を掴んだ。何を――と思っていると、冬子は耳どころか首筋まで真っ赤にして、目をウルウルと潤ませていた。
「………………優しく、頼む」
「いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや」
待って、こんな罰ゲームみたいなのでするの? キスってそんなに軽い?
少女漫画の乙女のようなことが一瞬頭をよぎり、俺は首を振ってその考えを一旦追い出す。
改めて冬子を見ると、既に彼女は覚悟完了しているらしい。顔は真っ赤ながら、瞳は真剣だ。彼女の様子をよく見ると、俺の手首を掴んでいる腕すら赤くなっている。これ一種の特異体質なんじゃなかろうか。
俺は冬子に手を引っ張られ、彼女の前に立つ。よく見ると胸元――というか鎖骨あたりも赤くなっており、潤んだ瞳と恥ずかしがっている表情が合わさって何とも言えない魅力を醸し出している。
「いや、冬子」
「ほら、頼む」
すっ、と目を閉じてタコみたいな口になる冬子。いや、そこはもっとこう……くいっと顎を上げるだけでいいんじゃなかろうか。いやキス待ち顔なんて見たこと無いけどさ、見たこと無いけどさ!
「キス慣れしてない感凄いですねー。トーコちゃんにはその辺も教えないとですねー」
「しかし今回は頑張るねー、冬子ちゃん。あと三十秒くらいかな?」
「どうせヘタレるのに、何をしてるんでしょうね」
「ま、まぁまぁ。ほら、トーコちゃんも成長したのかもしれないデスし」
「誰か妾にミカポンカンを取ってきてくれぬか」
いつの間にかもう五人ともこたつに移動している。いや興味なさすぎるでしょ。
俺は目を閉じている冬子に、確認のために話しかける。
「……本当にやるの?」
「…………たまには、私にもご褒美をくれてもいいんじゃないか?」
何の話だ。
俺がそう思いながらふと冬子の手元を見ると――御屠蘇代わりのお酒が、なみなみと注がれていた。
そしてそれをグイッと飲み干す冬子。……いや冬子はお酒弱いのに何してるの!?
「ぷはっ! うるひゃいうるひゃい! 私だけいっつもオチ要員じゃないか! たまには私にも良い思いがあってもいいじゃ無いか!」
いつの間にか完全に出来上がっている冬子。相変わらずこの子はなんでお酒に弱いんだ……。
俺は彼女を落ち着かせるために肩を掴む。
「冬子、落ち着いて」
「ん!」
暴れ出した冬子が、また唇を突き出してくる。これはもう、キスをしないと止まらない気がするな……。
俺はさっきの美沙の命令を思い出す。『二番が三番にキス!』だったよな……。どこにキスとは言われていないな。
俺の手首を掴んでいる冬子の手を取り、そっとその場に跪く。そして恭しく礼をしてから、それっぽい仕草で彼女の手の甲にキスをした。
「んっ……」
何故か艶めかしい声を出す冬子。そしてジロッと俺を睨むと、頬を膨らませた。
「逃げたな、京助―」
「…………いや、ちゃんと命令通りだけど?」
どこにキスをしろと言われてないのだから、これで問題無いはずだ。俺がちょっとズルかったかな……と思いながら立ち上がると、何故か冬子はスッと足を組んだ。
「唇は嫌か?」
「……嫌っていうか」
冬子が嫌なわけじゃなく、こういうシチュエーションでするのが嫌っていうか。
言葉に言い表せないモヤモヤを抱えたまま俺がそう言うと、冬子は胸を張っていきなりふんぞり返った。
「じゃあ、足の甲にキスして」
「はい?」
「わたしともいちゃいちゃしろぉ!」
ダメだ、呂律が回って無い。
結局オチ要員じゃないか――そんなことを思いながら、再度彼女の前に跪く。冬子の足はさっきも言った通り、アスリートとモデルの良い所どりだけしたような綺麗な形をしている。その上で彼女は日本人なので、黒いニーハイソックスの下から薄っすらと綺麗な肌色が透けて見える。それがストレートにエロくて、俺は……。
「…………分かったよ」
スッと彼女の足の裏からそっと包み込み、持ち上げる。このままチラッと目線をあげたら、ハーフパンツの隙間からパンツが見えるのかもな……なんて思いながら。
(あ、これ俺も酔ってるな?)
ふっと、そんな考えがよぎる。でもそんな強いお酒を買ってきた覚えは無いのに――
「あれ? キアラさん、その空き瓶は? ……あれ、さっき飲んだお酒と同じ匂いがしますねー」
「む? ……なかなか鼻が良いのぅ、マリル。バレてしまっては仕方がない。さっきお主らがテーブルで料理を用意していた時、ついついそこにあった酒を飲み干してしまってのぅ。慌てて代わりの酒をつめておいたのぢゃ」
「……あの、キアラさん。飲んでしまうのはもう諦めてるので、せめて言ってくださいデス」
「ほっほっほ、すまぬのぅ。しかしこっちの酒の方が高級品ぢゃぞ? なにせ度数60の妾の秘蔵品ぢゃからな」
あんの阿呆!
俺は思いっきり怒鳴りつけようと顔をあげようとして――グイッと、冬子に押さえつけられた。
「……ぱんつみるつもりか?」
もうどうしろって言うんだ。
俺は頭を押さえつけられたまま、恐る恐る冬子の足を持ち上げる。何故、女子は足からもいい匂いがするんだろうか。やっぱアレなのか、フェロモンなのか?
花のような甘く、淫靡な香りが漂ってくる。俺の心臓がドクドクと早鐘を打ち、尋常じゃない緊張感と背徳感が心の中に流星群のように振ってくる。
(え? 俺、マジで冬子の足にキスするの?)
性癖が特殊過ぎ無いか?
現状を俺の脳で処理しきれない。グルグルと脳内にわけのわからない状況が巡るましく回り……俺は、ギブアップの意味も込めて目をつぶったまま顔をあげた。
「いや流石に、冬子、これは――んむっ!?」
ガッチリと頭がホールドされる。さらに混乱し、目を開けようとしたところで――柔らかい感触が俺の唇に触れた。
一秒、二秒……いや、もう何秒か分からない。とにかく息が切れるまでの長い時間、俺の唇は柔らかい何かによって塞がれていた。
目を開けるわけにもいかず、黙っていると……最後にペロッと俺の唇が舐められ、次の瞬間どさっと冬子の体から力が抜けた。
「うおっ、冬子!? ……あ、寝てる」
「え? 冬子ちゃん寝たの?」
こたつでトランプをやっていた美沙がこちらを振り向く。マジで興味無かったんだね、皆。一応ゲームのクライマックスだったのに。
俺は全体重預けてきている冬子をお姫様抱っこし、苦笑しながら立ち上がる。
「冬子、お酒、思いっきり飲んじゃったみたいでね。ベッドに寝かせてくるよ」
「かしこまりました。……罰ゲームはどうされますか? マスター」
「俺が行ってくるよ。周囲に炎飛ばせば温かいし」
鬼火みたいに周囲を炎で照らせば、冬だろうが問答無用で夏並みの気温に出来る。『暑い』っていうか『熱い』だけど。
「片付けといて。やれやれ、軽くとはいえお酒飲んでやるゲームじゃないねー」
俺は苦笑しながら、リビングを出る。
やれやれ、新年から……我が家はどうなることやら。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「トーコちゃんのグラス、最初からお酒入って無かったんですけどねー」
「ヨホホ、でも新しく注いだかもしれませんデスよ?」
「冬子ちゃん、最近はマリルちゃんとかフィアさんとかと飲んで、お酒の総量把握しつつあったのにねー」
「何にせよ、彼女一人だけ美味しいところを持って行きましたね」
「む、酒が無くなったのぅ。マリル、まだ確か棚に入っておったぢゃろ」
「はいはい、分かりましたよー。ついでにおつまみ何か作りますねー」
「グッドです、マリル。私はカンバーキューの和え物がいいです」
「そうデスねぇ……あ、確かまだチーズあったデスよね。ワタシはチーズがいいデス!」
「妾は酒さえあれば何でもよいがのぅ」
リビングでは平和な笑いが満ち、ベッドの中では顔を真っ赤にして一人悶え、寒空の下では火照った身体を冷やすのにちょうどいいと鬼火を出さずに男は一人歩く。
こうして、新年の夜は、更けていくのであった。
冬子「ああああああああああ!!! 私のバカバカバカぁ!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
新年、あけましておめでとうございます。
お正月短編はまさかの前後編となってしまいました。内容は皆でゲームしているだけなんですけどね。
今年は異世界なう本編も、しっかり時とお話を進めて行こうと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
というわけで本日はこの辺で。今年も異世界なうをよろしくお願いいたします。




