249話 一息なう
前回までのあらすじ!
京助「王都のゴタゴタも片付き、俺はSランクAGに正式になったよ」
冬子「そして式典で京助がジャックと言うSランクAGと御前試合を行ったな」
リャン「結果はマスターの勝利。素晴らしかったですね!」
美沙「でもその後、何か変な女の子に絡まれて……面倒くさかった」
シュリー「ヨホホ、でも彼女のおかげで新しいダンジョンに挑めそうデスね」
マリル「だけど何であんなに自分の家に報告されたくないんでしょうねー」
キアラ「それでは本編をどうぞなのぢゃ」
あれから三日。俺たちはやっとアンタレスに帰ってきて一息ついていた。
パインを彼女の実家であるベガへ送り届けるつもりだったのだけど、どうしても一人で交渉すると言って聞かなかったので、一人で帰した。
『ロベリー家からダンジョンアタックの許可が出たタイミングで、ギルドには報告する。ただし一週間以上は待てない』
と伝えたので、そのうち向こうからアクションがあるだろう。『魔王の血・J』についてだけはもう報告したので、『詳細はまとめて』と言って誤魔化している段階だ。
「事務作業、嫌……」
そんな俺は現在、自室で大量の手紙に埋まっている。俺が正式にSランクAGになったということで、これでもかというほどファンレターが届くようになったのだ。それも超熱烈なやつが。
ただそこに書かれているのは好意や応援のメッセージではなく――
「『付き合ってください! 私たちの商会と』。なんで倒置法なのさ……。それで、えーっと……? ネクロズ商会……? 事業内容が延々書かれてるね……そんな細かく専門的なこと書かれても俺分からないよ……。それで次は……『不当な扱いを受ける弱者を愛し、救済する会』……お前らは俺が潰しただろ! 何で復活してるんだ! はい次!」
――付き合ってくれ、という言葉のみ。それも商会や貴族から。
「だぁー! やってられるか!」
ばさぁ! と処理済みの手紙を後ろに投げ捨て、俺はベッドにダイブする。背後にはまだ段ボール二つ分のお手紙が入ってる。この世にこんなにも商会があるのだろうか。
「……あーうー、もう嫌だ……」
ぼふんと枕に顔をうずめ、バタバタと足を動かす。マリルに見られたら「埃が立ってお掃除が大変になるんでやめてくださいー」って怒られるね。
「タローはこんなこと言ってなかった……こんな別の意味で大変なことが起きるなんて言ってなかった……悪いのは全部タローだ……」
見当違いなことをぶつくさ言いながらゴロンと寝返りを打つ。二十歳手前の男がこんなこと言いながらめそめそするのは相当情けないとは思うが、かれこれ二日も同じことをやっているのだ。これくらいうだうだ言っても怒られないだろう。
「うーあー……冬子……リャン……シュリー……美沙……助けて……」
皆の名前を呼びながら活力煙を咥える。寝タバコは火事の原因らしいが、これは活力煙なので大丈夫。
息を吸いながら火をつけたところで――スパン! と活力煙の先端が斬られた。
「寝ながら吸うな! まったく、お前は何度言っても懲りない……」
ブツブツ言いながら、俺が散らばらせた手紙類を拾い集める冬子。いつの間に部屋に入って来たんだか。
「お前が情けなく私の名を呼んでるところからだ」
「情けなくない」
「残念だな、呼んだのが私の名前だけなら助けてやらんことも無かったのに」
ちょっと可愛くウインクをする冬子。挑発的な笑みを浮かべ俺の顔を覗き込んでくる。
……と、そんなことをやった後に自分のキャラじゃないと思ったのか、顔をかー……っと赤くして俯いた。何してるんだろうこの子。
「大丈夫、似合ってるよ」
「それはそれで屈辱的だな……美沙ならこういう馬鹿女っぽいムーブしても似合うんだが」
さらっとディスられる美沙。カッコいい顔で言えば冬子らしい感じになったんだろうけど、無理に小悪魔感出しに行ってたからね。
「はぁ、まあいい。そもそも助けるのはいいが……結局のところ、お前が興味を持つか否かだろう? スポンサーは多ければいいというものではないと言われたし」
冬子に言われ、俺はうぐうと閉口する。
「ねぇねぇ、京助君。もし疲れてるなら私が膝枕でも――って冬子ちゃんも京助君に膝枕しに来たの?」
「するかっ!」
びしっ! と手刀を放つ冬子。しかし美沙は強力な胸部装甲でそれをはじき返し、やれやれみたいな顔で俺のベッドに座った。
「ぷにゃん……って……沈み込んだ……ぷにゃんって……」
なんか顔を暗くしてブツブツ言っている冬子。自分の胸を押さえて何やら呟いている様はちょっと哀愁を誘う。
「で、結局良さげなところあったの? 今のところ、二つだっけ」
「無いねぇ」
最年少SランクAGであり、王都動乱を解決に導いた人間の一人。流星のようにいきなり現れた謎多き男。
こんな感じの肩書にどれほどの価値を見出したのかは分からないが……契約して欲しいっていう手紙が一日や二日じゃ捌ききれないほどの量届いたのだ。
アンタレスを根城にしているってことは結構知れ渡っていたらしく、毎日ギルドに手紙が届く。おかげでシェヘラが泣き出した。あいついつも泣いてるな。
「あーあ、どうしたもんかね」
「どうしても何も。一枚ずつ捌いていくしか無いだろう?」
冬子の言う通り。
俺はよいしょとベッドの上であぐらをかき、一つ伸びをする。
「そういえば、結局契約って何するの?」
「……お前はティアールさんの話を聞いてなかったのか」
呆れ顔の冬子。でもまあ、結構簡単にしか話して無かったし覚えてなくても仕方ないだろう。
「それじゃ、休憩がてら説明しようか。AGにもなるんだし、基本から改めてね」
「じゃあお茶にしよー。確かマリルさんが美味しい茶葉を買ったって言ってたし」
へぇ、そいつは良い。
「マリルさんも飲んでいいって言っていたからな。遠慮なく飲ませていただこう」
少し上機嫌な雰囲気の冬子。そう言えば彼女はどちらかと言うと紅茶派だっけな。ちなみに俺は珈琲派。どっちも嫌いじゃないけど。
「じゃあ久々に俺が淹れようかな。リビング行こうか」
俺は冬子がまとめてくれた手紙類を一度段ボールに戻し、立ち上がる。その際、1枚だけ手紙がこぼれたのでポケットに入れた。また仕舞うのは面倒くさい。
「京助君ってお茶淹れるの上手なの?」
「少なくとも私よりは上手い」
ちなみに一番上手なのはマリル。珈琲はタローなんだけど、タローはもうこの家にいないので繰り上げでマリルだね。
「冬子ちゃんってありとあらゆる家事能力で京助君に負けてない?」
「きょ、京助よりも洗濯は上手いぞ! あと料理!」
「料理はねぇ。出来なくも無いけど、男料理になっちゃうから」
リビングについたので、いつもお茶っ葉とかを入れている棚を開ける。一目で分かる高級感漂う缶を取り出し、ヤカンに水を入れる。
「京助君って得意料理ってあるの?」
「んー……トマトのマリネ」
日本にいた頃、母親の誕生日に作ってあげたのがきっかけで……アレだけはレシピを見ないで作れる。
ぶっちゃけただ和えただけなんだけど、それっぽい名前だから格好がつく。
「私はゆで卵。冬子ちゃんは?」
「日本にいた頃はカレー。今は肉じゃがもどきかな」
美沙のゆで卵ってところに審議を入れたいけど、まあいいや。
「それじゃ、お湯が沸くまでの間に……まず軽くAGについて説明しようか」
俺が魔法でお湯を出せばそれが一番早いんだけど、女性陣からは不評なんだよね。魔法で出したお水は何となく嫌だって。
……この蛇口から出る水だって魔道具から出てる水だから魔力製なんだけど。
「さてじゃあ美沙、AGってどういうお仕事だと思う?」
「魔物退治?」
「半分正解。――冬子、分かる?」
即答した美沙とは違い、ふむと顎に手を当てる冬子。ちょっと考えた後、首を捻ってから俺の目を見た。
「クエストを受けて、それを解決する」
「正解。――冬子の言う通り、AGの仕事って言うのは『クエストを受注して、解決する』ことだ」
要するに職安で日雇いの仕事を毎日受けているようなもの……と言うと流石に酷く言い過ぎだろうか。
「言われてみれば、王城でも困りごとがあった時に『ギルドに依頼を出してみては?』みたいに言われたことがある」
「へぇ、王城でもそうなんだ。……まあ、それがAGの仕事だ。とはいえ、採取や失せ物探し、後は道案内――こんなの誰でも出来るって思うよね。元の世界なら」
「……でもこっちの世界だと、街の外には魔物がいる」
ぴーっ、とヤカンが良い音を鳴らす。お湯が沸いてくれたね。
美沙の言葉にうなずきつつ、俺はお湯をティーポットに注ぐ。ティーポットを温めるのには魔法のお湯でもいい気がするけど、まあこういうのは雰囲気だ。
「その通り。AGが依頼を完遂するためには武力がいる。だから強いAGは重宝され――困難だが、高級な依頼が来るようになる」
一般的なAGはDランク。ランクが上がれば当然、お金持ちにもなれる。
「武装を許されてる以上、ある程度は自分を律する必要も出てくる――っていう心構えは実際に登録した後でいいかな」
お湯を捨て、マリルの買っていた茶葉を入れる。そこにもう一度沸騰させたお湯をさーっと注いだ。蓋をして、タイマーを起動する。この茶葉は……
「何分蒸らせばいいか書いてない……」
「三分でいいんじゃないか?」
「どうせ細かい味の差なんて分かんないし、私」
身も蓋もないことを言いだす美沙。うん、まあぶっちゃけ俺も雰囲気以上に味を感じ取ることが出来てるのかは怪しいけどさ。
仕方なしに三分間蒸らす。細かい茶葉なのか大きい茶葉なのかの判断すら出来ないけど、だいたい紅茶って三分でしょ(紅茶好きに怒られそう)。
「それじゃ、本題と行こうか。AGっていうのはさっきも言った通り、依頼を受けないと収入が無い。つまり依頼の取り合いが起きる可能性がある」
いい依頼っていうのは、命の危険が少なくて報酬が多い依頼。
悪い依頼っていうのは、命の危険が多くて報酬が少ない依頼。
とはいえ誰にとってもローリスクハイリターンの仕事なんて存在しない。
「例えばアックスオークの討伐依頼。俺たちにとっては鼻歌交じりに終わる仕事だけど、普通のAGじゃそうはいかない。死地へ向かう覚悟を決めて臨む相手だ。得られる報酬はどちらも同じなのにね」
俺たちなら十秒で終わる。リスクも無く大金貨50~100枚の仕事だ。魔魂石を取れたら(状態にもよるけど)更に大金貨70~100枚は固い。
「そんなわけで、この世界のAGはランクによって受けられるクエストは明確に別れている。ランクからプラスマイナス1までって言う風にね」
「……じゃあ京助君って、もうAランクまでの依頼しか受けられないの?」
「そういうことになるね。……さて問題です。Aランク以上の依頼何てそうそうあるでしょうか」
王都動乱のせいで忘れがちだが、Bランク魔物でも小さい町なら壊滅出来るレベルの戦力なんだ。Aランクともなるとその被害は尋常じゃない。
そんなクラスがほいほい出てきていたら、人族はもっとあっさり滅んでいるだろう。
「無い……よね」
「うん。だからBランクくらいから、スポンサーを取るAGって多いんだよね」
Bランクだと珍しいが、A以上ならばほぼいるとみていいだろう。それはAGギルドであったり、国であったり、領主であったりと様々だが。
「専属AGをやったり、商会とかなら俺達みたいに宣伝に使われたり。……ま、全部オルランドとタローの受け売りだけどね」
ちなみにちょっと前にタローから受け取ったチラシ。アレは彼のスポンサーが運営している宿屋らしい。
「まあそのスポンサー契約もマチマチなんだけどね。だいたいは『専属で雇われる』形に落ち着くのが大半なんだって」
例えば俺がアンタレスに来てすぐにマリルから提案された地域専属AG。アレはギルドがスポンサーとなっている専属契約に等しい。
様々な制約がかかる代わりに固定給が出る。
「あ、じゃあティアールさんのところの黒服もそんな感じなのか?」
冬子が問うてくる。ああ、それ気になるよね。
「それはまた別なんだ。それに関しては今度詳しく話すよ。ざっくり言うと、オルランドが持ってる私兵と一緒の扱い」
というかこれに関してはオルランドから説明されたけどイマイチ俺が理解しきれてなくて説明できないってのもある。
「さて、まとめと行こうか。俺たち高ランクのAGは受けられる依頼が少ない。だから依頼以外の方法で稼ぐ必要がある――そのために商会や貴族と『契約』を結ぶ。スポンサー契約みたいなものだね」
ある意味では、現代日本における芸能人としての役目も果たしているのかもしれない。インフルエンサーって言うんだっけね、知名度が高くて市場に影響を与える存在。
実際、ネットはおろかテレビも無い時代で全国的に知名度があるのは『SランクAG』や『騎士団団長』みたいな『強い人』だ。特にAGだと情報収集は命綱だからね。
顔までは知らなくても「何をした人」とかは結構知られていたりするらしい。
「ってことは京助君も他のSランクAGに詳しいの?」
「いや……そうでも無いかな」
戦闘スタイルには興味あるけど、強者であればあるほど不自然なほどそういう情報は出てこない。上手く隠してるんだろうね。
「オルランドさんとの契約は分かりやすかったが、その二件は分かりやすいのか?」
冬子のもっともな心配にコクリと頷く。
「うん、一つはAGのお供、活力煙を卸してる商会」
「完全にお前の私利私欲じゃないか」
「……ここにも『いつも大量に買ってくださって感謝します』って書いてあるし」
「卸売り業者さんに認知されてるって普段どんだけ吸ってるの京助君……」
ドン引きしている冬子と美沙。曰く「アンタレスだけ消費量が異常」らしい。俺は活力煙を咥え、火をつける。
「俺の稼いだお金だから文句を言われる筋合いはない」
「健康の心配をしてるんだ、私たちは」
「太く短くって言ってる人に限って死に際は情けないんだよね」
美沙のセリフが辛辣過ぎる。彼女は俺の活力煙を取ろうとそーっと手を伸ばしてきたので、一本分けてあげる。
「冬子ちゃんは吸わないの?」
「私も吸いたい……」
「二人とも、健康の心配はどうしたのさ。……それと、冬子は煙が合わないんだからダメ」
代わりに、ということでポッキーらしきものを持ってきて彼女の口に入れる。サクサクと食べる冬子はリスみたいで少し可愛らしい。
「……京助君、火をぜひともタバコとぅータバコで!」
「魔法なら一発だよ」
しゅぼっ、と彼女の活力煙に火をつけてあげると、ガックリと肩を落とした。なんでさ。
「ま、本格的にヤバそうになったらキアラさんに頼んで活力煙が嫌いになる魔法でもかけてもらおう。――それより、もう一つは?」
しれっと俺の人格改変を試みる冬子。その場合は俺VS女性陣の仁義なき戦いが巻き起こされるかもしれない。
「こっちは契約するかどうかは未定だけど、貴族だね。どうも息子さんが俺のファンらしくって、話を聞きたいとかなんとか」
手紙には『十歳の息子がキョースケ・キヨタさんにお会いしたいと言っています。お忙しいとは存じますが、是非一度、お時間をいただけないでしょうか』と書かれていた。
その息子さんは早熟でもう『職』が発現していて、『槍使い』らしいんだよね。その関係で是非ともっていうことだ。
「裏は後でとるけど、本当なら断る理由も無いしね。その結果、人脈に繋がるならそれはそれでヨシだ」
「槍使いか……滅多に見ない『職』だものな」
「そうでも無いよ。シュリーの弟だって『槍使い』だし」
あの村であった出来事は皆に話しているが、唯一その時はまだ仲間じゃなかった美沙だけキョトンとした顔をしている。
「リューさんって弟さんいたんだ」
「いい子だよ。彼も一度くらいはこっちに来てもいいかもね」
シュリーの弟は元気にしているだろうか。そんなことを言いながら、うーんと伸びをする。
「あー、さてもうひと踏ん張りするかなぁ」
「今日は終わりにして、ちょっと散歩でも行ったらどうだ?」
冬子がそう言いながらカップを片付けてくれる。
「気分転換も大事だからねー。っていうかSランクAGってもっと優雅な仕事ぶりって感じだとばかり」
バタバタと椅子の下で足を動かしながら、へにゃーっとテーブルに突っ伏す美沙。ちらっと上目遣いで見てくる彼女は、恐らく自分の胸がむにゅうと潰れてあんまんみたいになっているのを理解した上でやっているのだろう。全力で目をそらさせていただきます。
「優雅な仕事なんて無いよ、少なくともAGには。仕事が終われば優雅に振舞う人はいるけどね、タローとかオルランドとか」
元来が貴族であるオルランドはまだしも、タローはエネルギーの九割をカッコつけることに振ってるからね。あいつは本気でアホだと思う。
「――何にせよ、そうだね。今日はもう上がりにして散歩でも行ってこようかな」
まだお昼前だし、ちょっと散歩にでも行ってギルドに顔を出そう。そして今日届いている分を受け取っちゃうんだ。
「お昼前だから逆にギルド、今人いないだろうしね」
ギルドが盛況になるのは朝と夕方。昼間は基本的に依頼を出しに来る一般人しかいない。夜は酒場になるから一般人も含めて大量に人がいるんだけど。
「冬子たちも来る?」
「ごめんね、京助君。今日は私と冬子ちゃんがデートなの」
「すまない……京助……もう私は……くっ! 殺せ!」
何でちょっと寝取られた感じになってるんだ。いやくっころって寝取られ?
「正確にはオルランドさんのところに連れて行くんだ。ほら、下着の問題があっただろ」
「ああ、あれ今日だったのか。二日も缶詰にされてて忘れてたよ」
女性の下着の寸法ということで、リーダーである俺じゃなくて副リーダーである冬子が連れて行くことになったんだった。
「お昼は家で食べるつもりだけど、二人は?」
「どうだろうな、終わり次第連絡する」
「ん、りょーかい」
お出かけしてる他の三人にも連絡しておくかな。
俺はそんなことを思いながらポケットに手を突っ込むと、さっき戻しそびれた手紙があったことに気づいた。
「これだけ片付けてから行くかー。あ、鍵は閉めとくよ」
「分かった。ほら、美沙行くぞ」
「はーい。じゃ、いってきます」
アイテムボックスから荷物を取り出し、玄関から出ていく二人。俺はそんな彼女らの背に手を振った後、自室の方へ。
「えーと……何々? ……『アクドーイ商会を潰していただき、感謝します』……?」
随分昔の話を持ち出してきたな。逆に気になってきた。
俺はそんなことを思いながら手紙に目を通すのであった。
どうも、逢神です。
今回は少しだけ宣伝がしたくてあとがきに書かせていただきました(と言っても書籍化じゃないです。だったらどれだけ良かったか)。
実は俺こと逢神天景、ユーチューバーデビューいたしました。とあるゲームの実況動画をYouTube上に上げております。よろしければ是非とも是非とも、ご覧ください。チャンネルのURLは張っておきますので。
それでは本日はこの辺で。これからも異世界なうをよろしくお願いいたします。
https://www.youtube.com/channel/UCi5o7IBk1dTYyyaXCkmT8sw




