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力こそ正義!!  作者: かもめ一号生
1/7

男なら言葉より拳で語れ! 危険なアイツは主人公

初投稿、読み難かったら申し訳ない、基本勢いだけで書いてます。

それは麗らかな春のこと、桜咲き乱れる街道を走る一人の少年がいた。

「ぬあー!入学早々遅刻とかシャレにならないぞ!」

桜街道をつっきり、大通りに出る手前の小道に入り進んでいく・・・

「確かここを抜ければ近道だったはず!」

少年は入り組んだ住宅街の細道を目的地に向かって全力で走り抜けていく。

―と、目的地まであと少しという所のT字路にて、ありきたりなイベントが発生してしまう。

ドスンッという衝撃とともにバランスを崩し転んでしまった。

「痛っつぅ・・・すいません、大丈夫ですか?」

目の前には綺麗な桜色の髪が目を引く少女が倒れていた。

そしてその傍らには一口かじったパンが一切れ落ちている。

そう、食パン咥えた女の子とぶつかってしまったのだ!

なんてベタな・・・と思いつつも少年は少女の側に寄り、手を差し伸べる。

「こちらこそごめんなさい、急いでいて不注意でした」

と少女はパンを掴み取ると、差し伸べられた手は取らず立ち上がる

どうやらケガはないようだ。

少女はパンパンと片手で服の汚れを叩き落とすと

「では、急いでますので!」

と走り去っていく。

少年は走りさる少女の後ろ姿を見送りながら、ふいに我に返る

「オレも急いでたんだった!」

そして後を追うように走りだす・・・


そう、それは麗らかな春のこと、少年の物語はここから始まるのだ。


しかぁぁぁあし!これから始まる物語の主人公はこの少年ではないのだ!




街を中心に三方を山で囲まれ、少し西にいくと海がある

三剣町みつるぎちょう緑豊かな活気のある町だ

中央部には、マニアックな店もならぶ商店街がにぎわいをみせ

少し東のほうにいくと大型ショッピングモールなどもある

西の海に面した地域は北側が開発され船などが停泊する港

南側が自然そのままの海岸が広がっている

その間を横切るように尖った崖が区切っている

色々な名所がある町ではあるが、なんといってもこの町には

「魔道学校」がある


全国に数箇所存在する「魔道学校」

この世界では古くから伝わる魔法や技術を扱う珍しい学校なのだが

近年その卒業生達、あるいは在校生達がさまざまな活躍をし注目を集めている

ただし、誰でも入学できるわけではない。

厳しい入学試験に合格したもののみがその門をくぐることができる

入学生の多くが何らかの特殊能力を持っている事が多いのだが

試験さえ合格すれば、どんな者にも門を開いている

小・中・高・大と別れていて、年齢別振り分けられる

例外として能力が高く試験に合格したものは、本人の希望で飛び級もできる

ただしどんなに能力が低くとも当然下の学校には行けない。

大人が子供に混じって学ぶというのは色々問題であろう、当たり前ではあるが


さて、いまや各所から入学希望者が絶えない「魔道学校」であるが

その数は少なく、その結果「魔道学校」がある町には人が集い、

人が集まれば町も成長していく

そうしてここ「三剣町」は現在進行形で開発が進んでいる新都市なのだ

 





ここにも一人、魔道学校に入学する生徒である少年が街道を歩いている

麗らかな春の空気、行き交う人々は皆そんな季節に浮かれている


しかし!この少年、いやこの男は!そんな季節に似合わない厳しい表情で

とある雑誌を眺めている

(むむ!起きたら楽しい☆学校イベントランキング!だと!?)

彼の名は 天掴(あまつか) 朱天(しゅてん)

この春、魔道学校に入学するためやってきた

髪型は角刈り、色は黒

古臭い黒ぶちメガネを掛けていて、身長六尺程で引き締ったボディの

ナウでモボなヤングである!

ビシッと制服を着こなし、右手には雑誌を、左手は荷物を背中に垂らしながら

クールに歩いていく。

(なになにィ!?・・・)


   起きたら楽しい☆学校イベントランキング!


1位 食パン加えた女子高生と曲がり角でランデブー

2位 なぞの転校生現る!

3位 となりの席がクラス一の美人

TOP3はこの三つ☆こんな展開憧れるよね!☆

そのほか!空から女の子が降ってくる!女子の情報通な男友達ができる!

あこがれの先生と恋人に!失われた記憶を思い出し力に目覚め世界を救う!

今から殺し合いをしてもらいます!等々たくさんの―――


(ふむ・・・)

朱天は興味を失ったように次のページをひらく


  今話題の学園都市!「三剣町」を行く! 


ほうっ、といった様子で雑誌を読みつつ

学校近くの大通りを校門に向かって歩いていくのだが

しかぁああし!この時朱天から見て少し前の

左側の小道から少女がが走ってきたのである!

このままではクラッシュは必定!

しかしこの男、朱天はそのまま歩いていく

少女は朱天の居る道へ全力疾走!

そして・・・・!!!!

タッタッタッタと少女が校門へ走ってゆく

「フム、せわしないヤツじゃのう」

瞬間、華麗に!スタイリッシュに!エキセントリックに!

少女をかわした朱天!!

で、あったのだが・・・・

すぐに何者かに衝突される!

「ぐへぇ!」

1・2・3と回転し、弾き飛ばされる朱天!

しかしコロンッと受身を取り向き直る!

「なにするんじゃぁコラァ!」

と不意打ちをくらい激怒する朱天をみて、少年は

「ス、スマン!」

と言い残して走り去る!

「ぬう!・・・ふむ、ワシ・・いや、オレもまだ修行が足らんか」

と冷静を取り戻した朱天は、

走り去る少年の姿が校門へ吸い込まれて行くのを確認し

(あのヤロウもこの学校の生徒か、覚えておけチクショウ!)

そんな事を考えつつ、やれやれといった感じで再び歩き出す――

割と根に持つタイプのこの男、「天掴 朱天」と

魔道学校を舞台とした物語は、こうして、始まるのであった!





入学案内を右手に持ち左手に持つ荷物を肩から背中にぶら下げる、この男

「天掴 朱天」

案内を見ながら足早に廊下を移動すると

目当ての教室にたどり着く

そう、その場所こそ、彼の新しい学校生活が始まるニューグラウンド!

5分前行動を常とする彼にとっては少々遅れての入室ではあったが、

予鈴は鳴っていないので、問題は――

―ゴォオンゴォオン―

どうやら鳴ってしまったようだ、が、もう入室しているので問題ないだろう


ふと目をやると肩までかかる金髪の少年が見えた。

そう、その者こそ先ほど朱天を弾き飛ばした張本人!

が、すでに予鈴はなっている。

(フッあとで落とし前つけさせてぇーもらうぜぇええ!?)

等と考えつつ、指定の席につく朱天。

入り口側の端っこ、最前列である。

ちなみに金髪ロンゲヤロー(ぶつかった少年)は窓側の最後列の席である

どうやらコチラには気づかず、窓の外を見ている

あまりジッと見つめていてもアレなので、手元の資料を見つつ待つ朱天――


2・3分経ったのち、すぐ前の扉が開き教員と思われる女性が入室してきた。

テクテクと、ゆっくり歩いていき――

と、その後を追うように小さな女の子がトコトコ歩いていく

最初に入ってきた女性が立ち止まり、向き直ると

こほんっ と、咳払いをし

「皆さん、入学おめでとうございます!私はあなた達のクラスを担当することになりました、

白山 琴音(しろやまことね)です!そしてこっちが――」

と隣に付いて来た女の子に振るのだが、女の子は口を真一文字にして微動だにしない。

「スズちゃん?おーいスズちゃーん?」

と白山先生が揺さぶるとハッとしたように口を開く

「ひゃい!スズカ・ガブリエラでしゅ!副担任です!」

ぶふっと皆が一斉に噴出し、教室が笑い声に包まれる。

教員である白山先生でさえクスクス笑っている始末である。

まぁ、入り口最前列の席の男は微動だにせずクールな様子であるが―

スズカ先生は顔を真っ赤にし、再び口を真一文字にして固まってしまった

心なしか目が潤んでいる気がする。

こほんっ と、再び白山先生が咳払いをすると、生徒達もじょじょに静まっていき

「さて、改めまして入学おめでとうございます、まずは入学案内の――」

と一通りの学園の説明を始めたのだが、結局その後スズカ先生が口を開く事はなかった・・・

朱天も気にすることなく、白山先生の説明に集中するのであった。

だがその心は先ほどから、熱く燃えている!





―ゴォオンゴォオン―

「それでは荷物はここに置いて、イベントホールに向かいます

ついてきてください」

一通りの学校の説明を終え、予鈴が鳴ると白山先生がそう言い放ち、ここイベントホールにやってきた

(しっかしデカいホールだな、こりゃあ・・思う存分暴れられるぜ!)

ニヤリと邪悪な笑みを浮かべる朱天。

そう、ここイベントホールではその名のとおり数多くのイベントが行われる。

中には武術大会といった戦闘系のものもある。

等と、白山先生が先ほど軽く説明していた。

だが、今回は入学式をやるために使われているが

新入生全員が入っても、かなりのスペースが空いている。

5000人くらい入るらしいが・・・

(フーム、こりゃあ5000人以上余裕ではいるんじゃあないか?)

ホールには朱天のクラスを含め、10クラスの新入生達が整列している。

ちなみに1クラス50人程である、つまり500人程

それにプラス先生方、少し人数が少ない気がする

そういえば、他の学年の生徒なんかも居ないが。

入学式は勢ぞろい!という決まりではないのだろう。

とにかく、この人数にこの巨大なイベントホールは不釣合いだ。

聞いてはいたが、実際に見ると想像以上であった。

(うーむうむ!やはり都会って感じじゃのお!)

自分が住んでいた田舎にはこんなデカい建築物は無かった。

・・・はずだ。

そう考えている間に、入学式が滞りなく進行していく。

学園の歴史だとか、ルールだとかそういった話が続いたのだが

朱天はある一つのルールについて思いを巡らせていた。

この学校の校長らしき壮年の女性が力強く言っていた!

「――校内では両者が合意すればどこでも決闘を行える!」

むちゃくちゃなルールがあるものだと思ったが、ようはケンカ上等!ってことだ!

なんでも、両者合意した時点で特殊な結界が張られ、周囲とは隔離、

その中では殴られようと斬られようと精神にダメージを受けるだけで

物や建物を破壊しても、決闘が終われば元通りなんだそうだ。

白山先生も少し説明していた。

「要は思う存分戦える、都合の良い結界ですよー」

なんて言っていたっけ

(フヒヒ、こいつぁ楽しくなってきたぜ!)

朱天は再びニヤリと笑みを浮かべる、他の人が見たらドンビキする程の悪ゥい笑みだ。



そうこう考えているうちに、入学式が終わり教室に戻ると、また一通りの説明があり

「それでは~、明日から頑張ってくださいね!ではでは、きーりつ!レイ!」

と白山先生が最初より少し砕けた感じで号令した。

生徒達は各々下校していく。

明日から始まるであろう、新生活に思いを巡らせて・・・


しかああああああし!夕日に染まる校庭で一つの事件が起ころうとしていた!!


「おい、そこのテメェ!ちょっとまてやぁあああ!!」

朱天はさっさと帰ろうとしていた「金髪ロンゲヤロー」の後ろから言い放つ!

「ん?えっ・・オレ?あっ」

彼は振り向いて、朝ぶつかった人だと察し

「あ、朝はスマ」

「てめぇえええ名を名乗れ!ワシと決闘しろぉおおおおお!!!」

と謝罪を遮られてしまった。

「お、なんだなんだ」「えええ決闘?」

等と下校中の生徒がギャラリーとなって集まってくる。

金髪の少年が一つため息をついて朱天に話しかける。

「えーと、オレは リュウ・ロードライト、朝はスマン、遅刻するかと急いでたんだ」

と再び謝罪するのだが、朱天はそれをフッと鼻で笑い

「リュウロォォォォォオオドラァイトォ!!ワシと決闘しろおォ!漢なら言葉よりコブシで語れェ!」

とむちゃくちゃな事を言っている。

リュウはやれやれと頭を掻くと、先ほどまでの気だるげな顔を変え

「わかった、決闘 受けてやるよ!」

と言い放つ、その顔は正しく闘士の顔であった。

その瞬間二人の周囲は透明な膜のようなもので覆われた。

――そう、決闘の始まりである―――





「フフフハハハハワーハハハハ!やはりワシの思ったとおりよ!良いツラするじゃあねぇか!」

朱天は興奮気味に言い放つと構えを取る。

相対するリュウもまた、戦闘態勢を取った。

周囲の生徒達は続々見物しに集まってくる。

少しの間の後、朱天が言い放つ。

「いざッ勝負!」

瞬間、朱天が素早く間合いをつめると、右手で渾身の一撃を放つ!

しかし寸前のところで、リュウは後ろに飛び転がり、体勢を立て直す!

「まだまだーァ!」

朱天は再び間合いをつめ、間髪いれずコブシを繰り出す。

のだが、リュウはそれをすべて紙一重でかわしていく。

(速いな、いやワシが遅いのか?ワシの拳がかすりもせぬわ、やはりコイツ、タダ者ではないな!)

朱天は攻撃をかわされつつも、自分の考えが間違っていなかったと喜び、ニヤリと笑う

最初に出合った、いや突撃された時――普段の自分であればたとえ不意打ちが連続でこようとも

避けられたはずだったのだ。

しかしあの時、油断はあったにせよ突撃され!吹っ飛ばされ!地面を転がされた!

そう、それは突撃してきた相手がタダ者じゃないヤツだったということだ!

その考えが証明された!リュウ・・・・ロードライトとか言ったか、コイツこそ

最初の[ライバル]に相応しい!

朱天はそんな事を考えながら嬉々として攻撃を打ち込んでいくのであった。



一方、リュウはというと

(最初の一撃はヤバかった!あんなのくらったら一撃でダウンだよ!)

と驚きに息を荒げながらも、冷静に朱天の攻撃を見切りかわしていく。

(この人、強いな!避けるのに精一杯で攻撃に移れない、このままじゃ・・・)

正直に言えば、リュウは自分の実力に少しばかり自信があった。

入学早々ケンカを仕掛けてくるような、不良には負けないとさえ思っていた

少し前までは・・だ。

朱天の最初の一撃はその考えを容易く打ち砕いた。

さらにいえば現時点でも攻撃をかわしつづけているワケではあるが、

一撃、一撃が鋭く、そして正確に打ち込まれてくるのだ。

心なしかそのスピードはじょじょに上がっている気さえする。

これはマズい、本当にマズイ!

リュウは驚きと焦りとそして妙な恐怖感のような物を感じていた。

そう、先ほどから攻撃をかわし続けているのに相手はそれを楽しむように!

――笑っているのだ――

コイツはヤバイ!

(こんなところで使うつもりはなかったんだけど・・・やるしかないか)

リュウは決心したように大きく飛び退き、すぐに構えを取る。

その構えはまるで何かを持ったような形で――





(このままじゃあ埒があかぬわ!)

朱天は自分の全力攻撃がことごとく避けられるので状況を打開するための策を考える。

(ワッハッハ!正面から正々堂々!避けられぬほどの至高の一撃を放つ!これしかあるまい!)

小細工には縁が無い、バカみたいに真っ直ぐな男!それが天掴朱天である!

当然その考える策も単純なものであった。

――と実行しようとした瞬間、リュウが大きく後ろに飛び退いた!

これはチャンスだ!

「もらったあああァァァ!」

朱天は全力でリュウに追い討ちを仕掛ける!

そして右の拳を振りぬこうとした瞬間!

「奥義!――」

瞬間リュウの手から凄まじいパワーが溢れ出す!

・・・朱天の感覚がスローモーションになる。

それは本能的に危険を感じて脳内物質が反応したのだろうか。

もしくは相手が何かしてきたのか。

(しまったーぁぁぁ!)

朱天はゆっくりと拳を打ち込みながら自分の迂闊さを悔いた

なぜ勝負を焦ったのか?。

そもそも自分はなぜ、こんなにも熱くなって

入学早々決闘を挑んでしまったのか。

明日から学園で生活していけば、いくらでも決闘するチャンスなんて

あったはずではないか。

なぜだ?なぜだ・・?なぜ・・・

(なぜワシは―――)

色々な考えがごちゃごちゃにまざり消えてはまた湧き出てくる。

しかし、もう遅いのだ―――

感覚では数秒、いや数十秒とさえ感じるこの戦いの刹那。

恐らく相手は・・リュウは切り札のようなものを使ってくるのだろう。

自分より素早く、そして強力な一撃を放ってくるのだろう。

朱天は悟った、何度か感じたことがあるこの感覚。

(ああ、ワシは・・・負けるのか)

そして感覚が再び速度を戻し―――

――大きな爆発音が響いた――





「どっちが勝ったんだ!?」「おいおい、お前見たか?」「てか、今の戦いすごくね!?」

・・・

集まってきていた生徒、朱天とリュウの決闘を見ていたギャラリーがざわざわと騒ぎ出す。

爆発音が響き、二人が戦っていた辺りには砂埃が立ちこめていた。

が、じょじょに二人の姿が見えてくる。

・・・だが様子がおかしかった。

「おい、あれ見ろよ!」「え、どうなったんだこれ!」

そう、そこには地面に大の字でブッ倒れている朱天。

と同じく倒れているリュウの姿があった。

「そこまでだ、小僧ども!」

ギャラリーの後ろから、野太い声が響き渡る。

生徒達が道を空け、一人の大男が歩いてくる。

 小田原(おだわら) (つよし)

彼はこの魔道学園の教員で朱天とは別クラスの担任である。

スーツを着ているが、その上からでもわかるほどの

マッスルガイである。

現に胸元のボタンはいまにも弾け飛びそうだ。

「っつつ、あれ、俺は・・」

とリュウが起き上がると、同時に朱天もハッと目を覚まし

「ぬう、ワシぁいったい・・・」

とむくりと起き上がる。

そんな二人を見て小田原先生はハッーとため息をつき

「まったく、入学早々決闘なんぞ何を考えとるんだ、貴様らは!」

と怒鳴りつける。

「す、スイマセン!」

と潔く頭をさげるリュウに対し、朱天は状況を理解できていないのか

ジッとその様子をみている。

「何があったかは知らんが、今日はそこまでだ!さっさと下校しろ!」

そう言い放たれ、リュウはペコペコ頭を下げながら校門へ歩いていこうとする。

「待て!決着はまだついていないぞ!」

朱天が叫ぶと、リュウは朱天のほうに振り向くのだが。

「そこまでだと言っただろ!バカモンが!」

と小田原先生が言い放ち、リュウと朱天の間に爆発がおこる

小田原先生の爆発魔法によるものなのだが、先ほどより小規模だ

しかし、それを見た朱天は、小田原先生のほうを向き

「今の爆発・・・アンタがやったのか!?」

と睨み付ける、それに応えるように

「なんだ、さっきのように吹っ飛ばされたいのか?」

小田原先生がそう言い放つと、瞬間朱天は走り出す!

「貴様ァァァァア!男の勝負をジャマしやがったなぁあ!」

修羅のような怒りの形相をした朱天はそのまま殴りかかろうとするのだが

小田原先生は微動だにせず。

「バカモンが!」

と野太い声で怒鳴りつけ、その瞬間!


ズドオオオォォォオオオン!!!


――最初の爆発よりも大きな爆発音が響いた――

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