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アゲハ  作者: 鬼京雅
百年老人編
3/67

京雅院

「うらあああっ!」

 アゲハの強烈な一撃を達磨公人は右腕で防ぎ、京子の閃光のような一撃が達磨公人の首筋を切った。地面に着地する京子のむき出しになる白い二つの乳房が揺れる。白い脂肪が噴出し、多少の血が出る首元を抑えもしない達磨公人は言う。

「残念無念。この身体は脂肪の鎧を纏ってるから簡単に血は出ないんだよ。栄養素は大事にしないとねぇ」

 二カッ……と食欲にまみれた口を開き笑う。

 身体自体が分厚い脂肪の塊のようであまり出血しなかった。

 頚動脈を狙っても無意味な敵に、京子は狙いを変える事にする。

「アゲハ、あのおむすび山みたいな頭崩したくない?」

「そうだな。もしかしたらあん中にテリヤキバーガー入ってるかもしんねーかんな」

「いや、チキンナゲットでしょ」

「いーや、テリヤキバーガーだね」

「面白い話をしてるね。夜はマックで食事だなー」

 達磨公人だるまこうじんはカロリーパワーを解放し高速で迫る。

 応対するように京子も肉ダルマに対して突っ込んだ。

 両拳を合わせ頭から京子を潰そうとする達磨公人の一撃の方が一歩早かった。

「ミンチ一つー」

「ミンチはメンチになるのかよ?」

「――!?」

 京子の後を駆けていたアゲハは思いっきり京子の背中を蹴り、京子は一気に加速し達磨公人の頭上に迫る拳を避けた。地面が激しく陥没し、そのまま二刀小太刀が分厚い首筋に刺さる。しかし、またもや出血は少ない。

「この皮膚の厚さにダメージは少ないと見て刺突に切り替えたのはいいが、首から下はカロリーが充満してから出血はすくないぞ?顔面を狙えば話は違ったが……」

「だからこうやって頭が動けないように固定してるんじゃない」

「何を言って……!?」

 瞬間、達磨公人は空を見上げる京子の視線の先を見た。

 京子の背中を蹴って空に舞い上がっていたアゲハは急降下してきていた。

 夕陽に目を奪われ、達磨公人は揚羽蝶の幻を見た。

 同時に達磨公人の人生は終わった。

「乱れ揚羽蝶――」

 ズバババッ! と脳天に直撃した乱撃で達磨公人を倒した。

「成長したな」

「そりゃ、アゲハより強いんだから当たり前でしょ。アゲハは戦えば戦うほど、超直感で戦闘データが上手く蓄積して人より早く強くなれるからいいわね」

「んーじゃなくてよ。胸だよ胸」

 手ぬぐいを渡され、京子ははだけていた胸を隠す。

 この男は女に興味が無いのか?という疑問を京子は持った。





 辛くも達磨甲人だるまこうじんに勝利したアゲハは京子に見回りを任せ光葉と清水城で合流していた。

 京雅院きょうがいんの総元である清水城の天守閣に行く最中で光葉の話を聞いた。

 京雅院三家桜に対して反抗する源空会げんくうかい柊部隊ひいらぎぶたいの存在。

 それらは柊の開祖は全て比叡山にありと言い、霊脈を守りながら攻めて来るという事。

 霊脈を盾にしている為に三家桜さんかろうは歴史と霊脈を武器にする源空会に対して社会的勢力以外の強さを誇示出来ず手をこまねていていた。肝心の光葉も源空会に対しては説得以外の言葉を持たず、廃県置藩はいけんちはんを行った中心である光葉を源空会は許していない為、両者の対立は三年の月日を持ってしても解決には至っていない。

 最近多発する源空会が仕掛ける戦いに京雅院もそれなりの被害が出始め、アゲハも巻き込まれた事もありすでに遠くない未来に戦争になる事は必死だった。

「……この争いは近い内に決着がつきます。それが和解か戦争による解決かは読めませんがね」

「でも光葉の六道輪廻を使えば、比叡山の連中だって倒せるだろ?」

「確かにそれは可能でしょう。しかし、全てを力や金で解決する人間からは次の時代を担う人物は生まれないのです」

 六道輪廻を司る六道の一つの力を持つ現世六道げんせろくどうは京都藩を取り囲むように六塔ある。

 現世六道とは現世と地獄の狭間の世界の果てにいる六道輪廻の使い魔みたいなもので、その人物達には六道の全てを使えるような驚異的な力は無い。しかし、現世と地獄の狭間で死者の魂の判別をする世界の果てにある本物の六道輪廻は柊においても最高位の力に値する。

 この力を持つものはこれ以降も聖光葉以外は存在しないと言われている特別な力であった。そして、二人は清水城の天守閣へとたどり着く。

 光葉の隣りを歩くアゲハは多数の霊気が集まり涼しいというよりは肌寒いと言った方が正しい空間で人を見下ろす高さにある三家楼の聖櫃にいる京雅院を象徴する黒い和服に身を包む三人の老人を見た。薄いカーテンに覆われていて顔ははっきり見えないが、中央の筆頭家老は柊としての能力がある為に霊的な威圧感で気圧されそうになった。

 そのアゲハの背中に触れる光葉はアゲハに挨拶をさせる。

 片膝をつき視線を真ん中にいる筆頭家楼に向けてるアゲハは、

「黒百合訓練生・孤児部隊所属のアゲハです」

 無言のままゆっくりと三人の老人は頷く。そして、光葉は三家楼の紹介をした。

「この三人が京雅院の支配者である三家楼です。京雅院は大きな力を持っている為に、この三人の家楼の合議によって大きな作戦や立案は決定するのです」

「……」

 立ち上がるアゲハはじっ……と食い入るように薄いカーテン越しの老人達を見た。左右の家楼は想像通りの和服を着た老人だったが、三家楼の筆頭家老である宮古長十郎はすでに百歳近いはずなのにまだ若い中年の男だった。それにアゲハは驚いていると、薄いカーテンの奥で座る宮古の声が響いた。

「ワシは若返りの力を持つ柊でのぅ。その力でこの若さを維持しておる。戦闘では使えん能力じゃが私生活では自分の足でどこまでも歩けて、若い頃の自分の野心が蘇るようじゃ。光葉よりもワシの方が男前じゃろう?」

 その宮古の冗談に光葉は微笑み、アゲハは頭をかいて言葉を濁す。

 光葉はこれから行われる源空会との最後の会談について三家楼に報告する。

 双方のやりとりを見る中、アゲハは筆頭家楼の宮古の左右の目が蒼と紅の色違いの瞳をしていると不気味に思う。そして光葉の報告は終わりアゲハは一礼して光葉の後に続いてこの場所を後にする。

(……アゲハか。苗字も無いあれが光葉の稚児のような少年かぇ)

 蛇のように粘着質な宮古の視線を背中に浴びるアゲハは清水城天守閣を後にした。





 京都藩の表と裏を統括し、日本の関西を統括する社会的グループの京雅院が管轄する京都西部の住宅団地。その団地は京雅院の関連会社である社員寮があり、その地下にはアゲハ達暗部が生活とトレーニングを兼ねた居住区間がある。夕陽が傾いて行く夕方の団地内は、学校から帰って来た子供達がチョロチョロと遊んでいる。子供達の声が響くその団地の入口でアゲハは真新しいセーラー服の京子と出会う。

「おっ、奇遇だな。学校生活はどうだ京子? オレはまた活躍して来たぜ! それに三家楼のじいさん達にも会った!」

「……お兄ちゃん」

 意気揚々と言うアゲハは頭と腕に包帯を巻き、着物の胸元をよく見ると胸にも包帯が巻かれていた。表情は明るく、人を殺めている暗さなどはまるで無い。光葉に出会う前のアゲハとは別人のように危険な任務の最前線にも志願し、黒百合内でもアゲハの評判は上がっていた。それを見た京子は眉を潜め、

「怪我は格好よく無いよ。包帯なんて巻いても本当に恐ろしい敵には何も通用しない。それが通用するのはお兄ちゃんレベルの任務の対象だけだよ。光葉のように狂人を目指して何になるの?」

「オレは元々狂ってるから仕方ねぇのさ。てか、また昇格したのか?」 

「もち。京雅の御庭番から、完全に光葉専属の護衛になったわ。仮の家族とは言え聖の姓を名乗れるわ」

「そうか……学校にも通ってるみたいだし、これで普通の人間になれるな」

「私達は普通の人間になんてなれないよ」

 全てを諦めた人形のような表情で京子は言う。

 その視線は一瞬、団地外に笑顔で走り去る子供達を見た。

 その空気に呑まれないアゲハは表情を崩さずに言う。

「まー何にせよ、自慢の妹だ。良かったな」

「ありがとう。でも、妹に負けているの? それじゃ、聖光葉には到底勝てないわ」

 包帯が巻かれる腕を見つめ言う。その刺すような視線に、アゲハは多少の恐怖を感じる。

「暗殺において一撃目は全て。二撃目は相手に叫ばれ余計な人間まで殺すはめになり対象を殺害出来ない可能性がある」

「それじゃ人間じゃねぇ。機械だ」

「暗殺は機械でいいのよ。私達は暗殺の機械なんだから」

「……」

 子供たちの喧騒が、二人の間の空気を一瞬重くする。成果を挙げているアゲハは自分に自信がある為に暗殺にも色々あるさと考え答えた。

「へいへい、わーってるよ」

「あまりここをチョロチョロしてるとどこの子だって怪しまれるわ。早く自室へ行きなさいよ」

「へいへい。光葉によろしくな。オレもいつか比叡山にあるっていう世界の果てで六道輪廻を会得してやる。オレは奴以上に狂ってるからな」

「無理はほどほどにね。光葉は、一つの目標にしてもいいけど、目指すべき人間ではないわ」

 走り去るアゲハはその京子の言葉が聞こえなかった。

 子供達の喧騒と共に夕日がだんだんと沈んで行った。

 狂人を愛する光葉に見初められた自分と、狂人の光葉に憧れるアゲハ。

 自分達の運命は、明らかに光葉の人生の一部として組み込まれている事に、京子は最近になって恐ろしさを感じていた。日本を変革しようと動く、全てを呑み込む狂を司る男を――。

「おや京子。荷物の引き取りは済ませましたか? その制服も似合っていますよ」

 背後を振り返ると、そこには聖光葉が護衛も連れずに居た。その微笑に辟易しながらも京子は西本願寺の光葉邸に全て移し終えたと伝えた。

(この男は先日の関東での会合のビルで爆撃されても無傷で生きていた。本人曰く、光葉には核を含めた現代の火器全てが効かない。効果があるのは狂の一撃のみ。いわば信念。今の日本にはそれが無い。日本人には……というべき。このままじゃ日本は光葉藩になり、世界は消える)

 京子はそう思い、自分を吸い込むような瞳の光葉を見る。

 また微笑し、背中の狂の文字が夕陽に映える白い羽織を団地内を吹き抜ける風になびかせ言った。

「この国を狂に至らしめ日本が最高の輝きを得る為、廃県置藩の成就から生まれし奇士の為、あの夕陽以上の熱き魂を持って突き進みましょう」

 それに頷く京子は、隣の男の迷い無き人生に嫉妬した。光葉は夕陽に照らされる子供達を見つめ、

「この子供の中にも才ある人物はいるかどうか。人間は皆違う以上、全ての者が奇士です。しかしそれだけの数の人間がいよう共、奇士は中々その芽を出さない。出しても、自分の意思で芽を摘む者が多い。環境や安定した未来を生きるという上で潰える芽。私はそれでもあえて覇道を行く者を探している」

 その光葉の脳裏にはアゲハがいた。

 アゲハは光葉と話した人間達のようにすぐに光葉に感化されず、憧れだけを抱き日々を過ごして来た。 アゲハ達戦乱孤児の闇の部隊は無理矢理戦いに投入され、そこで生き残る子供を京雅院が養育する。

 その事が大霊幕が解除された半年前から外国との国際交流が復活したと同時に発覚してから公になり、日本は他国に非難を受け世界からの武力と経済進行が始まった。比叡山の霊脈の発生で世界地図が変わり始め、各国は力を持つ者と持たぬ者に別れ内乱勃発するが、異能は寿命が短いなどの問題もあり各国の内乱は終息して行きその矛先は確実に日本に向く。

 外国諸国は力による進行はせず、まずは日本の文化を侵略するように日本語を学んだ外人が様々な分野を自国の利益とするように還元し、じわじわと進行して行った。無論、その裏には比叡山を占領する源空会の面々であった。

 日本は民族性なのか将来に影響する本当に危険な状況などでも、他者が良いというものを横一列で良いと言い、自分そのものが存在しない人形になる所がある。光葉はそこが気に入らない点であり改善すべき民族性だと思っていたがそれはこの三年近くでだいぶ改善されていることを実感していた。後は、その人物が本物がどうかを世界と競わせて実証するのみであった。

(アゲハは心の奥に普遍な物が存在する。それが狂であるならば私は……)

 夕陽は沈み、京の街に夜が訪れた。





 京の西の外れにある光葉村塾内にて、一人の男が虐殺を行っていた。

 土竜もぐら十座じゅうざと呼ばれる源空会の男は光葉の第二の邸宅であるこの洋館内を物色しながら警護にあたる黒百合を早々に始末し、内部にいる子供達を殺していた。今は源空会との会合などで光葉の同士である狂陰もほぼこの地にとどまってはおらず、手薄になっていた所にこの十座は現れた。蜘蛛の子を散らすように逃げ惑い、泣き叫ぶ子供達はどうにもならない悪意に一つ、一つの死体の山を築くだけであった。

 剣術の修行をして柊に覚醒しつつあった子供達もすでに全滅し、誰かが助けに来ないかぎりこの地獄からは逃れられない。髪が逆立ち、小さい目を光らせる源空会の白い法衣を着た十座は叫びながら子供を恫喝する。

「ウチの弟分の達磨甲人が殺されたと聞いて下手人を辿っていたが、それが光葉の直弟子とはな。奴の弟子も殺さないとならんな……どうせ戦争になるのに会合などしても無駄なんだピョン。なぁ坊主?」

 捕まえた子供を十座は見据え、鋭利な爪を一気に子供の首筋に迫らせる。

「……っとぉ。乱れ揚羽蝶!」

「――ピョ?」

 突如現れた紫色の髪の少年の乱撃を十座は両手で受けた。

 激しい金属音が炸裂し、子供は芝生の上に転がる。

 顔面を苦しませながら両腕の痛みに耐える十座はとっさに背後に飛んでなかったら腕が飛んでいたと思う。

「……ずいぶんと痛いじゃねぇか。それが達磨甲人を殺した技かピョン?」

「だったら何だよ? 死にたきゃもそっと寄りやがれ」

「言ったな? なら寄ってやるピョン」

 バッ! と飛翔し燕のような急降下を見せる十座の刃をギリギリで回避したが、十座はそのまま地面を掘り潜り始めた。

「んだと?」

 地中を潜伏する敵に焦り、無闇に動いてしまうがその振動の全ては地中の十座に届いていた。スパ―ッ! と真下から現れた十座の爪に腹部からアゴを切られた。

「ぬぐうう……っ! 野郎っ!」

 刀を振るうがまた十座は地中に逃げる。動いていてもいなくても相手には自分の居場所がわかり、遠くに逃げようとしても簡単に阻止されるだろう。そして、更なる厄祭がアゲハに降り注ぐ。

「――ピョオオオオンッ!」

 アゲハの少し先から飛び出した十座は土から生み出した土爆弾を無数に投げた。地面の芝に穴を開ける爆風と土が身体に降りかかり片目を閉じながら動き、立ち止まらないように動きまくり十座に近づく。だが、そう簡単に強烈な必殺技を知っている相手は接近を許さない。

(……地中から出現した瞬間に一撃でしとめられればいいが、前後左右と真下からの攻撃に反応してからの攻撃は超直感頼みだ。……頼んだぜ俺の勘。いや、超直感!)

 しかし、一撃で相手を倒せる絶対的なものが誰にでもあるわけではない。戦闘とは常にどういう相手と戦うかもわからず、相手の切り札も自分が決定的な隙が生まれない限り知る事も無く、知った瞬間に鬼籍に入るという事もあり得る。故にどんな相手にでも対処出来るという応用力というものが戦闘において重要になってくる。

「光葉の言ってた事がよーやくわかったぜ。次で斬る」

 心を無にしアゲハは瞳を閉じた。

 刀の鯉口を切ったまま、腰を沈め居合いの構えに出る。

 その心は聖光葉の十八番おはこである流水の動きの本質である明鏡止水の心――。

(バカめ……俺は土の中だピョン。これだけ爆撃をしたのは最後に地中から相手を殺す為の伏線。たまんねぇんだよ……いきなり地中から奇襲を受けて死んでいく奴の顔がなぁぁぁっ!)

 あまりにもの興奮を抑える為に十座は手に土を掴み口に入れた。冷静と激情を交互に顔面から吐き出し、地上のアゲハへと迫って行く。爆撃による陥没や隆起が激しい地上では相変わらずアゲハが瞳を閉じたまま居合いの構えを崩さず、一撃必殺の時を伺っていた。アゲハの真下に来た十座は両手の鉤爪をクロスさせ――。

「――死ねムラサキ小僧っ!」

 ズボウンッ! と真下の地中から飛び出して来た十座は両手の鉤爪でアゲハの胸元を切り裂いた。地中からの奇襲に驚いたのか、居合いを仕掛けた一撃は刃を下にしたまま止まっている。居合いによる一撃の算段は外れ血を散らせながら上空に舞い上がる着流しの少年を見て、そのまま土爆弾で吹っ飛ばしてやろうと思い残る爆弾を取り出し安全装置を解除し狙いを定める。

「さて、終わりだピョン。その綺麗な身体をピョンピョン撒き散らして貰おうか!」

 ババババッ! と一気に十座は土爆弾を投げる――が、全ての土爆弾は手から落ちる。手には握力も入らず、全身の自由さえ聞かず、やがて思考もおぼろげになってくる。

「な、なんじゃピョン!?」

「超直感でテメーの位置なんざ丸分かりよ。ちったぁドギツイ殺気の消し方を勉強した方が良かったな」

 すでに地中から出て来た時に脳天を額まで割られていた傷口に、アゲハの容赦無い一文字切りが大きく弧を描いた。真っ二つになる十座は自分の土爆弾でその死体すら自分で消滅させた。刀を凪ぎ刀に付着した血を飛ばしたアゲハは、パチリと鞘に納めた。


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