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魔法使いになった俺、ちょっと実家に帰りたい  作者: ぼっち飯


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24/24

第24話:そりゃ荷物は軽い方が良いでしょう

ダンジョン。地下かと思いきや塔だった。どうなってんだ。聞いてみたらこの世界でも不可能な建築技術だそうだ。大抵は遺跡がダンジョンになっていたり、洞窟のようなところから地下に広がっていたりするものなのに、塔になっているのは他に例がないそうだ。しかも見た目よりも中が広い。ありえないくらい広い。


さて、ダンジョンを登って一週間。最初の方よりも早いペースで『銀翼』と俺達は歩を進めていた。遅かったのは主に俺のせいだけど。だって目の前のスプラッタにいちいち気持ち悪くなって、たまに吐いてたから。ただダンジョンというのは不思議なもので、魔物の死体はすぐに消え、後に小さな石が残る。この石を魔石といい、ギルドで買い取ってくれるが、基本は強い魔物ほど高く買い取ってくれる。ギルドの受付・レイモンドさんは魔石の鑑定もできるそうだ。


魔物の死体が消えるのも不思議だが、俺の生産してしまったキラキラが消えるのも不思議だった。と、いうわけで冒険者の皆さんは生理現象が起こるとまあ、うん。…しばらくして消えるならそうだよな。


3、4日するとやっといちいち気持ち悪くなることはなくなり、自分でも魔物を殺せるようになった。命を奪うことの忌避感が無くなったわけではないけれど、殺らなきゃ殺られる。慣れってこわい。


ゴブリンにファイヤーボールを当てながら「ごめーーーーーーん!」と半泣きで叫ぶ俺の頭をフォンゾがしばく。


「うるさい!いちいち叫ぶな!魔力使いすぎ!もっと出力絞って、最小限で当てられるようにコントロール意識しろ!」


「ははは、フォンゾの意外な一面を見たな。」


「ああ、もっと冷静なタイプかと思ったら割と熱血師匠だ。」


ルークとエデルは余裕の様子で後ろからついてくる。俺達が今いるのは5階層。6階層が草原だったため全員で様子を見た後イケるだろうとの判断がくだり、しばらく5階層では俺の魔法の訓練をすることとなった。ディヒトとオスカーは6階層にヒャッハーしに行った。なんとそのために一旦宿に戻り、ヴィントを連れて戻ってきた。6階層の魔物は5階層より少し強いくらいなので、二人でも問題なかろう、いざという時はヴィントにオスカーを乗せ、ディヒトが走れば大丈夫だろう、と。


なんとディヒトは身体強化を使えばヴィントより早く走れるらしい。身体強化を極めると人間やめれるっぽいな。一緒に過ごしていてわかってきたのだが、頭良さそうな顔をしているオスカーは頭お花畑野郎かもしれない。俺はちょっと悲しい。時々二人で戻ってきては、アイテムボックスに何か詰めようとしてくる。イラっときたので、夕食の後ディヒトの腰のポーチと、オスカーのズボンのポケットをマジックバッグにしてやったら次の日楽し気に出かけて行った。


荷物持ちとしての俺の存在意義は消えてしまったけれど、大丈夫。俺にはまだクリーンという揺るがない価値がある。





「でさー、いちいち戻って来なくていいって本当に楽なのな。アラタ様様、だぜ!ありがとな!」


「うむ。ヴィントも余計な荷を積まない分、楽しそうに駆けている。俺達も気兼ねなく狩りができる。この魔法は素晴らしいな。」


「ちょっと待って。俺の知らないところで何か大変なことが起きてる気がする。アラタ何をしたのか言ってみなさい。」


…話を聞いたフォンゾに怒られた。そして俺よりオスカーの方が怒られていた。常識のわかってないアラタになんてものを作らせるんだ、と。「マジックバックは高すぎて買えない」というのは教えてもらったけど、ロストテクノロジーと言われているなんて思わなかったよ。


でもフォンゾに貸してもらった魔道具の本がすごい面白くてさー。今回ダンジョンに来るにあたって、暗いところでも使えるような明かりの魔道具をフォンゾと作ってみたんだけど、夏休みの自由研究みたいで楽しかったんだよな。冒険者がどうしても向いてなかったら魔道具師も良いかもー?なんて思うくらいにはハマったんだ。


その過程で魔法陣を見てたら、容量拡張と冷蔵くらいならできそうかもって。で、やってみたらできた。しょんぼりしている俺とプンプンのフォンゾを、ルークが執り成してくれた。


「ほらほら、フォンゾももうそのくらいで。アラタは今後、やってみたらできたことは一番最初にフォンゾに見せに来ること。約束できるか?」


「今回はうまくいったからいいけど、魔法が暴走したりしたら危ないから、できればやる前に俺に相談して欲しい。」


「わかった。そうする。…ごめんなさい。」


心配させてしまったことに気付いてうなだれる俺の前に、エデルが膝をついて肩を叩く。


「なあ、アラタ。」


見た目通りの寡黙な戦士、エデル。頼もしい背中にすでに何度も助けてもらっている。エデルも俺を心配…。


「俺のも頼む。」







この後、フォンゾに教えながらエデルのポーチをマジックバッグ化し、フォンゾの手によって見事メンバー全員がマジックバッグを所持するパーティが爆誕した。

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応援してくださる方、本当にありがとうございます。

読んでくれている誰かがいるってわかるのは、結構テンション上がります。


ではまた来週土曜日に。

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