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第2話:不可避の大草原

初心者です。よろしくお願いします。


俺は一人暮らし中のアパートで誕生日を迎えたはずだった。布団に入ってさぁ寝るぞ!の体勢でスマホをながめていたら、メールのバナー通知が入って、誰かがおめでとうとか言ってくれるのを期待したら広告だった。どうせファンタジーな世界を楽しむゲームの広告かなんかだろう、なってやるよ魔法使い!面白くなかったらアプリストアで酷評してやる!と、なんとも器の小さいことを思いながら【Yes】をタップしたんだよな。


そしたら外。草原に腹ばいになっていた。嘘だろ…?寝返りを打つ。仰向けだ。うーん、お空きれい。夢かな?なんだ夢か。



ピロン♪

左手のスマホがメールを受信する。俺は良質なWi-Fiがないと生きていけない現代人だ。受信できたということは電波は飛んでいるということだ。いや待て表示が圏外なんだが。泣くぞ?仕事の時くらいしか使っていないメールアプリを開く。


ーーーーー

From:時空の精霊ディアスタちゃん♪

件名:おめでとうございます!

あなたは魔法使いになりました!あなたが今いるのは、剣と魔法の世界。【ステータスオープン】でステータスを確認したら、ギルドに行って身分証を作りましょう。最寄りの町への地図は添付ファイルを見てね♪

ーーーーー


おいちょっと待て。今の俺、スウェットに裸足だぞ?なんか遠くに森?らしきものが見える。町など影も形もない。ふざけんな。説明が足りねぇ。夢だとしてもクソ過ぎるだろうが。俺の夢ならもっと都合良くあれよ。っていうかこれ、メールってことは返信できんのか?…いや、このアプリならミーティング開けるんじゃないか?


ビデオ会議のボタンをタップし、ふざけた名前の送信者にリンクを送ってみる。…スマホはうんともすんともいわない。あわよくばそろそろ目覚めたいところだが。俺の深層心理は一体どうなってるんだ。疲れてんのかな。そうに違いない。夢から覚めたらカウンセリングに行こう。


そこまで考えたら急に視界に影が差し、遅れて吹いた突風によろめいた。なん…?






…青い空、白い雲。そしてそこにはファンタジーの定番・ワイバーンがいた。




ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

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