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#8 電車内の会話

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「あの人は高嶺の花」をどうぞ!

声の大きさを小さくして俺たちは再び会話をする。

安芸「俺も別にそこまで恋愛に詳しくないしな.......」

俺「俺も同じだよ。だからどうしたらいいのやら......」


そう話をしていると電車は沙友里さんが来る駅に着いた。

沙友里「あっ!台地君の友達もいる!」

安芸はそう言われて少々苦笑いをして軽く会釈をする。


彼女は隣に座りいつも通り読書を始める。

それを横目に安芸が話しかけてくる

安芸「なあ、沙友里さんに恋愛相談してみたら?年上なら

   そういうこともよく知っているだろう」


するとそれを聞いていたであろう沙友里さんが

沙友里「何々!?恋バナ!?」

身を乗り出して俺たちに問い詰めてくる姿にもう一度苦笑いする安芸。

俺はしぶしぶ状況を説明する。


沙友里「なにそれ!?どうしてもっと早くいってくれなかったの!?」

俺「だっ.......だって、恥ずかしいじゃないですか!」

俺は頬を少し赤くしながら言い返す。

沙友里「まあ、確かにその気持ちわからなくもないけど.......

    とりあえずその子と一緒に話したりしたいってことだよね」


俺は頬を赤くしながらうなずく。電車でこんな話しないでほしい.......

安芸「そういうわけで、沙友里さんお願いします」

まるで保護者のように安芸がいう。こいつ、こんなに過保護だっけ?

沙友里「任して!まずは、一緒に登校するところからだね!」


俺「ちょっ!?なっ.......何を言っているんですか!?」

沙友里「何ってその子と距離を縮めるためだよ!」

電車内なのにこんな話をするなんてな.......

俺「でも、彼女かなり登校する時間が早いのでそんな.......」


沙友里「ちっちっち!違うんだよ!君が登校する時間が遅いだけ

    それに対してそっちの友達はみんなと同じくらいだよね?」

安芸「沙友里さんの言う通りです。お前には教えていなかったけど

   俺がいつも登校する時間帯にお前の好きな人はいるぞ」

俺「!?なんでそれをもっと早く言ってくれなかったの!?」


俺は耳まで赤くしながらそう言った。

安芸「まあまあまあ。お前も俺と同じ時間帯に来ればよいだけだよ」

沙友里「そうだよ!」

俺「でも、俺の家の最寄り駅では一本前だとかなり早くなって

  しまうのですが..........」


安芸「それについては大丈夫だよ。俺の登校しているルートがあるから」

どうやら安芸は登校するときだけ違うルートで行っているようだ。

俺「そんなルートがあったの!?」

沙友里「決まりだね。じゃあ明日はいつもより早くね!」


沙友里さんはそう言って彼女の最寄り駅で降りて行った。

安芸「これで距離が縮まるな!」

彼は茶化すように言ってきた、それに対して俺は

俺「でもいきなり話しかけたら不安になるけどどうしよう........」


安芸「なんでそんな弱気になっているんだ!それに向こうから

   話しかけられたことだって何回もあったでしょ!それを

   思い出せばそこまで怖いものじゃないから大丈夫だよ!」

彼のその言葉に俺はなんだか安心を覚えた。そうだ、いける!


そんな話をしているとあっという間に電車は俺たちの家の最寄り駅に

着いた。彼とはここで別れた。


翌日、俺はいつもよりも重い体をなんとか起こしていつもより

早い朝ごはんを食べていつもよりも早く家を出る。

待ち合わせ場所へ行くとすでに彼がついていた。


安芸「おはよう。時間がちょっとやばいから走っていくよ!」

俺「おはよう。了解!」

俺はいつもよりもちょっと声のトーンが下がって言った。

それに対して安芸は朝からテンションがとても高いな。


歩くこと十分程度、人気が少ない無人駅に着いた。

俺「こんなところに駅があったなんて」

安芸「ああ、お前がいつも通っている駅とは違う会社が運営しているからね。

   それに時刻表にも乗らない駅だからね」

そんな雑学を交えながら俺たちは無人駅へ入った。


そこには古びたベンチが数個おかれていた。建物だけでもかなりの

年代が伝わる。レールも二線しかなかった。

そして待つこと数分、電車がやってきた。

安芸「な、言っただろう」

俺「へぇ~安芸はいつもこれで登校しているんだな」


そして数駅過ぎるまで、俺たちはこれからのことを話し合っていた。

沙友里「あっ!やってる、やってる!」

そう言ってこちらに来たのは沙友里さんだった。

ここまで話し合ってきたことを沙友里さんに説明した。

説明したというか安芸が勝手にしゃべったの方が正しいか。


テスト週間以外でこうやって小説を読まずに話すのは初めてだ。

まあ高校に入学してから一か月程度しか経っていないが.......

そうこうしているうちに沙友里さんが駅から出て行った。


安芸「もうそろそろだぞ!」

安芸がそうつつくような感じで俺は緊張していた。

俺「あっ.......ああ.......」

やばい緊張してきた。いつもはこんなはずじゃないのに.......

そう思っていると電車はあっという間に学校の最寄り駅に。

そして安芸と一緒にバスへ乗り込む。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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