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#7 テスト

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「あの人は高嶺の花」をどうぞ!

そのあとも、俺は時々図書室で勉強するようにした。

もちろん青谷さんもいたのでうれしかったが相変わらず隣にいる男子。

それを見るたびに俺は落ち込んでいく。それでもテストのために集中した。


そして決戦のテスト当日。ここまでテストに本気を尽くしたのは

いつぶりだろうか。もしかしたら受験の時よりも頑張ったかもしれない。

俺は頬を叩いて気合を入れる。その姿に笑う安芸。

安芸「なんか一週間前のお前とは違うな」

俺「当たり前だ。あの出来事からやけくそになってな!」


安芸の言う通り一週間前の俺が見たらどれほど驚くだろうか。

最後の最後まで俺たちは必死に勉強しいざテスト開始だ。


解ける!解ける!解ける!初めて見るものなのにテキスト一週目よりも

各段にすらすらと解くことができている。

思わず俺はにやつく。幸いテスト中だったためよかったが

これを休み時間にやったらとんだ変人扱いされるだろう。


そしてあっという間に一教科目が終了。これはかなり自信があるぞ。

安芸「おっ!その顔はめちゃくちゃ自信があるような顔だな」

俺「その通りだ。あの出来事をばねに頑張ってきたかいがあったよ」

安芸「努力が報われることはよいことだ。さあ次も頑張るぞ!」

安芸の様子からおそらく彼も手ごたえがあったのだろう。


まあ好きな人とあれだけ勉強していたからな。

俺とは違って.......いかん、いかん。俺は再び気合を入れなおして休憩する。


数分後、二教科目のテストが始まった。この教科は俺の得意なところなので

さっきの一時間目の問題よりもすらすら解くことができた。

ちなみに俺と安芸の得意科目と苦手科目は真逆なため今頃苦戦中だろう。


二教科目のテストも終わり俺は安芸に話しかける。

安芸「苦手教科だったけど、立美さんと一緒に復習をしていたから

   全然楽勝だった!もしかしたら過去最高得点かもしれない!」

そんな自信満々に話す安芸。やっぱり好きな人のパワーってすごい!


というか、普通に考えたら向こうも彼にその気があるのかもしれない。

だって、彼女の行為はどう考えても"特別な人"にしか行わないことだから。

もし、それが本当なら安芸たちは両片思いってことになる。

ちょっと探った方がよいかもなということを考えながら次のテストの準備をする。


一教科目と同じように三教科目も四教科目もすらすら解けた。

かなり平均を上回るような点を出せるかもしれないとそんなことを思った。


テストを一日に一気に詰め込まれているおかげで帰る直前は疲労がある。

安芸と談笑をしながら俺たちはバスに乗り込む。すると隣から

青谷「また、隣いいですか?」

俺「えっ.......あっ......はい、大丈夫です」

思わず敬語になる俺。そして俺を見て笑う安芸。


俺「あっ......青谷さんは今日一人なの?」

俺が意を決心して聞くと隣にいる安芸に突っつかれる。

青谷「うん、まあ行きも帰りも私は一人だけどね」

青谷さんはそう言って天使のような笑みを浮かべる。これだけで最高だ。


俺「そうなんだ.......」

あの男子とはどんな関係なのか聞きたいけど聞くのがとても怖い。

そんなことを思っていると俺の背中を押すように安芸がいう。

安芸「いつもいる男子ってもしかして彼氏?」

どうか彼氏でありませんように。なんてことは口が裂けても言えない。


すると青谷さんの反応は思っていたものと違った。笑いながら

青谷「まさか、ただの男友達。まあ半年前に告白されたけどね」

衝撃の事実に驚く俺。さらに青谷さんは付け加える。

青谷「中三まで付き合っていた人がいたんだけど高校が違って

   別れたの。で、そこから今に至るまでフリーなわけ」


安芸「恋愛をする気はみじんもない?」

青谷「ん~、これまで何回も恋愛をしてきたけど今はいっかなって感じ。

   誰かを好きになってからでも遅くないかなって......

   ってなんで今の雰囲気で恋バナになったの!」

うまいツッコミに俺は笑う。そして心にあった苦い思いが消え去った。


バスが駅に着き青谷さんと別れを告げる。

安芸「なるほど、どうだ参考になったか?」

俺「ああ、安芸のおかげだよ。ありがとう」

安芸「いいってもんよ!それでこれからどうするんだ?」


俺「とりあえず、あの男子と付き合っていなくてよかったよ。

  でも、あの様子だと青谷さん誰とも付き合う気がなさそう

   なんだよな.......安芸、どうすればよいと思う?」

安芸「どうすればよいって聞かれてもな........

   まあ、まずはアプローチからだな。で相手を落とすって感じ」


俺「そう簡単に言うけどさ、そんなかっこよくも頭もよくないから

  ポンポン落とすことはできないよ!」

あまりアドバイスになっていないことに俺は反論する。


安芸「そういわれてもな。でもお前、恋愛小説読んでいるなら

   そこらへんは俺よりも詳しいだろう」

俺「確かに恋愛小説を読んでいるけど物語と現実は全くの

  別物だからあまり参考にならないし......」

来た電車に俺たちは乗り込む。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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