表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/42

#6 恋愛相談&テスト勉強

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「あの人は高嶺の花」をどうぞ!

翌日、沙友里さんと談笑をしながら高校の最寄り駅に着く。

少しだけ期待していたがもちろん彼女はいなかった。

バスに乗り、いつものように小説を読む。


教室の中に入り、俺は安芸を呼ぶ。

安芸「どうした?何かあったか?」

俺は少し戸惑った後、昨日あった出来事を安芸に伝える。


安芸「........そんなことがあったのか.........まあまだそいつが

   彼氏って決まったわけじゃないから........」

後半になるにつれて安芸の声は小さくなっていく。

おそらく、口にしていることと現実は違うことがわかっているだろう。


俺「もう俺は無理かもしれない.........」

安芸「大丈夫だって!それに話しかけ来たのはある意味"好意"が

   みられるものだと思うぞ!」

俺「そうかね..........叶わぬ恋なのかな.........」


友人に慰めてもらうがそれだけでは俺の傷は癒えなかった。

安芸「まあ、とりあえずは目の前にあるテストを終わらせてからだ。

   お前のためにも手伝ってやるから!」

こうやって悩み事を相談できる良い友人はなかなかいないので

今回だけは彼がとても頼もしく見えた。


数日後、彼の言った通り俺たちはテストに集中することにした。

まずは、登校時の見直しだ。いつもは小説を読んでいたが

それを勉強の時間に充てることにした。


沙友里「あれ?今日は小説じゃないんだ」

沙友里さんが俺のスマホをのぞき込みながらそう言った。

俺「はい、前にも言いましたがテスト週間中なので頑張って

  勉強をしようと思ったので」

沙友里「そっか~、わからないところがあったら聞いてね!」


こうやって教えてくれる先輩がいるととても頼もしい。

最近、ずっと周りの人に助けられてばっかだな.........

そんなことを思いながら俺は沙友里さんにわからないことを聞く。

すると、沙友里さんは丁寧に教えてくれた。


俺「もしかして、沙友里さんめちゃくちゃ頭いいんですか?」

沙友里「そこまでじゃないよ........ちょうど前回のテストの結果が

    帰ってきたけど300人中の42位だから」

俺「めちゃくちゃいいじゃないですか!」

俺はあまりの高さにびっくりする。


沙友里「そこまでじゃないよ。ちゃんと先生の話を聞いて

    予習と復習を欠かさずやっておけば楽勝だよ!」

俺「なるほど!ありがとうございます!」


こうやって毎日、わからないところを沙友里さんに聞いたおかげで

なんとかわかるようになってきた。


一方、安芸はというと........なんと彼の好きな人と勉強しているのが見えた。

不思議に思い彼に理由を聞くと

安芸「臨時で委員会に集まった時に話が弾んでさ。

   そこから仲良くなってこうやってお互いを教えあっている」

とのことだ。なんだこいつ、俺を置いてきぼりにさせやがって.........


妬み・嫉妬に近い感情を抱えながら二人を眺める。

はたから見たら"カップル"じゃないかよ!

そんな出来事があり彼はよく彼女の方へ行くようになった。


あいつかなり充実した生活を送っているな.......リア充かよ.......

しかしそんな戯言(ざれごと)を言っている暇なんか俺にはなかった。

テスト当日まで残り四日........それまでに完璧にしなければ


そう意気込んで再び自習室こと図書室へ向かった。

しかしそこへ行ってしまったがどうやら間違いだったようだ。

また青谷さんとその男子がいた。相変わらず青谷さんはうれしそうな顔だ。


一気に勉強する気が失せてしまった。恋一つでここまで人間って

振り回されてしまうんだと感じた出来事だ。

重い腕を動かしながら二週目のテキストを解き進める。


安芸「台地、ここ大丈夫か?」

俺「あっ........ああ、大丈夫だよ」

俺はそういうだけで精一杯だった。そして安芸はその様子で察して


安芸「そういうことか......まあ、がんばれとしか言えないな」

俺も同じ立場だったら絶対そう言っていただろう。

だからこそ、俺は怒ることができなかった。


数分後、俺は安芸の進めているテキストを見ながら言う。

俺「お前、めちゃくちゃ勉強できるようになっているな」

安芸「ああ、ここ最近立美さんと一緒に勉強する機会が多くなってな。

   それがモチベとなってここまでできたわけだ」

こいつ、わざとやる気を阻害しにきているのか?


そんな半信半疑を抱きながら再びテキストに取り組む。

十数分後、気が付けば下校の時間に近づいていた。

安芸「俺たちも、そろそろ帰るか」

俺「そうだな」

あたりを見れば生徒数はだいぶ少なくなっていた。


バスに乗ると先ほどまで図書室にいた生徒もいた。

もちろんその中に青谷さんも含まれている。

そして青谷さんの隣にいるのはやっぱりあの男子だった。

付き合っているなら一緒に帰るのはもちろんだろう.......


安芸「俺にはお前の気持ちはわからないがつらいだろう」

安芸はなんて無責任なことをいう。

俺は皮肉をたくさん込めて言った。

俺「そうだろうな」

安芸は俺の言葉に鼻で笑っていた。

読んでいただきありがとうございました!

ブックマークや評価を付けてくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ