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#4 恋バナ

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「あの人は高嶺の花」をどうぞ!

安芸と一緒に電車を降りる。確か、彼は俺の家とは真逆だった気がする。

お互い話すこともなく改札を出る。


安芸「一つだけ聞いていいか?」

俺「?別にいいけど........?」

安芸「お前、青谷さんか沙友里さんの二人のうちどっちかが好きだろう?」


彼の言葉に俺は少しびっくりする。悟られないようにしていたつもりだが.......

安芸「その反応から予想は当たっているみたいだな、どっちなんだ?」

彼が俺に問い詰めるような形でこちらに迫ってくる。


俺「べっ........別に好きとかそういう感情じゃないけど.......」

冷や汗が止まらない俺。それを見ていたのか安芸が

安芸「ウソだ。お前、汗かいているぞ........で、どうなんだ?」

俺は勘弁して白状することにした。


俺「ああ、安芸の言う通りだよ........青谷さんに一目ぼれをした」

安芸「やっぱりな!とうとうお前にも春が来たってことか!」

まあ、とうとうといっても中学の時に恋愛は経験したのだが.......


安芸「で、どういうところに惚れたんだ?」

さらに食い気味に迫ってくる安芸。勘弁してほしい.......

俺「どっ......どんなところって言われても........かっ.......顔に........」

今の俺は恥ずかしさで顔を真っ赤にしているだろう。


安芸「顔かぁ~、最初はそんなもんだよ!そこから相手のことを

   知っていき、最終的には内面も含めて好きになっているんだろうな」

これが"経験者は語る"ってやつなのだろうか。


俺「でも、青谷さんは新入生代表で俺はただの一般人.......

  それに周りの反応を見たらかなりライバルが多い。

  とてもじゃないけど彼女と釣り合うようなスペックではないよ........」

安芸「"恋"をしている本人がそんな弱気でどうするんだよ!

   別に高嶺の花だろうが、ガンガンアタックすれば良いだけだよ!」

それができていたら苦労はしないんだけどな........


安芸「まあ、お前の気持ちもわからなくもない。俺だって

   恋愛初心者のときはそうだった。でもそんな困難を乗り越えて

   今の俺があるから、アタックするしか道はない!」

アドバイスになっていないようなアドバイスを俺はもらう。


安芸「ちなみに、沙友里さんとのことは何も思っていないのか?」

俺「特にだよ。でも小説仲間って感じで楽しいよ」

安芸「........そうか。とりあえずは、恋を頑張るだな!」

彼はそう言って俺とわかれた。


翌朝、昨日と同じように俺は電車に乗る。安芸は行きだけ俺とは違う駅

から乗るので朝に会うことはない。


電車に乗って数駅........駅名を見ると沙友里さんが乗ってくる駅だった。

沙友里「大地君おはよう!あれ?昨日いた友達は?」

俺「おはようございます。行きは違う電車ですよ」

沙友里「そうなんだね。今、読んでいる小説は昨日と同じ?」

俺「はい、そうです」


そう話しているうちに電車は駅を出発する。

沙友里「本当に小説が好きなんだね」

俺「そうですね、でもそれは沙友里さんも同じじゃないですか?」

俺がそう言うと沙友里さんがほほ笑む。

好きな人と過ごしているとはちょっと違うけど楽しい時間だ。


そんな楽しい時間はあっという間に過ぎて沙友里さんが下りて行った。

再び小説に目線を落とす。ちょうど主人公とその好きな人がほほえましい

光景の場面だった。俺もこんな"恋"がしてみたいよ......


学校の最寄り駅に着く。駅に止まっているバスに乗り込む。

やっぱり時間が遅いからかバスにいる生徒数はかなり少なかった。

バスが出発し、再び小説を開く。もちろん青谷さんはいなかった。


学校について昨日と同じようにHRギリギリまで安芸と話す。

時々、安芸はちらちらと後方を振り返り落ち着きがない。

おそらく好きな人が気になってしょうがないのだろう。


俺「昨日、俺にアドバイスをしたのにお前大丈夫か?」

安芸「そうだけど、好きな人の前だとなんか変に気が狂うから~」

安芸の言っていることもわからなくもない。

確かにいざ好きな人と話すと何を話していいのかわからず混乱する。


HRが終わり、今日から少しづつ授業が始まっていく。

といっても各科目では先生の紹介や自己紹介がある関係でまだそこまで

本格的なことはしないだろう。というかそれがないと大変だ。


一限目、思っていた通り先生の紹介からスタートした。

全科目がそうなので今日も時間が過ぎるのはとても早く感じた。


安芸「やっと帰れる~!これから授業が始まるのか.......」

俺「そうだね。でもお前は好きな人が同じクラスにいるからいいよな」

俺は少し嫌味に近いような感じで安芸に言う。

安芸「まあ運が良かっただけだよ。それにこの高校かなりクラス数が多いから

   来年も一緒のクラスになれる保証はないからね」


そう俺たちの通う高校はかなりのマンモス校で一学年10クラスだ。

だからこそ、狙った人と一緒のクラスになる確率はかなり低いのだ。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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