#20 夏祭り~前編~
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「あの人は高嶺の花」をどうぞ!
海へ行ってから数日後......そろそろお盆休みが終わろうとしていた。
そこへ一件のメッセージが届いた。
安芸【夏休み最終日にある夏祭りに行くけどお前も来る?
ちなみに青谷さんも来るぞ】
最後の一文を見た俺は二つ返事で了承した。
おそらく前に行った四人のメンバーなのだろう。
俺が返事をするとすぐに既読が付き返事が返ってくる。
安芸【了解。青谷さんたちにも俺から伝えておくわ】
やっぱり頼もしい親友だ。
そして夏祭り当日。まさか青谷さんと一緒に夏祭りにまで
いけるなんて思ってもいなかった俺はウキウキだ。
この夏祭りはかなり遅いものだが市内でも一、二を争うくらい大きい。
約束の時間よりも20分程度早く家を出ていく。
かなりウキウキだからここまで早く出てしまったのだろう。
約束の場所について待つこと15分........
青谷「お待たせ~」
安芸や立美さんよりも早く青谷さんが来た。
俺「うっ.......うん、久しぶりだね」
青谷「だねぇ~、あれからずっと塾で忙しい~」
さすが学年トップを維持するには塾の忙しさがあるのか.......
青谷「そういえば、北山くんは塾とか通ってないの?」
俺「一応、通っているけど週一くらいしかないから」
青谷「そうなんだ」
そこで会話がストップ。あぁ.......一番気まずい状況だ.......
そう思っていると、こちらに走ってくる人影が。
青谷「あっ!緋色ちゃん!」
青谷さんはそう言ってその人影に手を振り出す。
立美「久しぶり~!結構人多いね~」
青谷「だね~迷子になっちゃいそう」
そう笑いながら立美さんと話す青谷さん。
数分後、集合時刻より少し遅れて安芸が到着。
安芸「ごめんごめん、少し準備に時間がかかっちゃって」
立美「もぉ~しっかりしてよね!」
そう笑いながらしれっと安芸の手を握る立美さん。
それに一瞬"ちょっ"と同様する安芸だがそのまま握り返す。
完全に俺たちの前でいちゃつかれてしまっている。
安芸たちの少し後ろで俺と青谷さんは並んで歩く。
青谷「ほんとっ、あの二人って仲いいよね」
羨ましいのか妬みなのかわからないがそんなことをつぶやく。
俺「確かに、お似合いだよね」
そう言う俺だが、やっぱり好きな人の隣だと心臓はバクバクだ。
立美「あっ!あれおいしそう!」
安芸「ちょっ、わかったから引っ張るなって」
そう言う安芸だがとても楽しそうな感じだ。
そこそこ人が多く二人とはぐれてしまった俺たち。
青谷「も~、緋色ちゃんたちどっか行っちゃった」
青谷さんには悪いが、俺はこの状況がずっと続けばなと思った。
おそらく彼は普通に彼女のわがままに付き合っただけだが
その出来事が俺の恋助けになるなんて思ってもいないだろう。
青谷「しょうがないな........私たちも二人でまわろっか!」
そう笑う青谷さんは学校での大人のような雰囲気はなかった。
俺は思わずその言葉にドキリとするがすぐに"うん"と返事をする。
ときどき、同じ学校の生徒とすれ違ったが話し合いに夢中で気づかなかった。
まあ俺にとってはそれが好都合でよいのだが.......
彼女とあたりを回っていると"パンパンッ"と音が聞こえる。
見るとそこには、射的の屋台があった。
青谷「射的かぁ~、全然やったことないんだよね」
俺「そうなんだ。俺も全然だけど........お願いします!」
俺はその屋台を運営しているおじさんからコルクを受け取り
セットする。狙いを一点に定めて発射。
しっかりと"パンッ"とあたり狙っていたものは地面に落下。
おじさん「すごいね。二年前からこの夏祭りにいるけど
子供で一発で撃ち落とせたのはあんたが初めてだよ」
そう言って俺は狙っていたお菓子の大詰めを受け取る。
射的から離れると青谷さんが
青谷「北山くんすごいね!もしかして射的とか習っていたの?」
俺「お父さんにコツを教えてもらってからこんな感じ」
好きな人に褒められて少々むず痒い。
撃ち落としたお菓子の大詰めを開けて食べながら回る俺たち。
すると青谷さんが少し悲しそうな嫌そうな顔をしてあるカップルから避ける。
その動作に違和感を覚えた俺はそのカップルの顔を見る。
女子の方は見覚えがなかったが男子の方は青谷さんの元彼氏だ。
それも一番最近の。
それを思い出して青谷さんはあんな苦そうな表情をしていたのか.......
青谷さんの気持ちがわかり俺は何も言わない。
すると今度は安芸たちと合流する。
安芸「ごめんごめん、ちょっと緋色がはしゃぎまわっていて」
立美「ちょっ!安芸!違うからね!」
そうさらにいちゃつく二人のカップル。俺は心の中で思った。"爆発しろ"と。
立美さんは青谷さんとしゃべり始めて安芸が話しかけてくる。
安芸「で、どうだ?アプローチできたか?」
俺「.......別にアプローチってほどでもないけど彼女と一緒に
夏祭りを回れてうれしかったよ。ありがとう」
安芸「なんだよ、もっとアプローチしろよ!」
そう言って安芸は立美さんの元へ戻っていった。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




