#17 終業式
皆さん、こんにちは!アオです!
それでは「あの人は高嶺の花」をどうぞ!
さて、時は過ぎていきとうとう終業式当日となった。
あれから何の進展もない。まあ彼女が付き合っている以上進展がないのは
当たり前だが........そんなこんなで今現在になったということだ。
安芸「はぁ~.......お前っていつもそうだよな」
そんな愚痴のようなことをこぼす安芸。
俺「なんだよ、別にいつも通りだぞ?」
安芸「それがいつもそうだよなっていうことだよ!
力づくというかアピールをしてとっちゃえばいいのに.......」
俺「さすがにそんなことはやばいよ.......
それに俺が願っているのは彼女の幸せだから」
安芸「そんなチキンだから毎度毎度終わっていくんだぞ」
安芸のことはごもっともだ.......しかし........
そんな会話をしているとあっという間に体育館へ移動の時間が
来てしまった......俺はあとに続いて向かう。
体育館では校長先生の話を聞いて戻ってくる。
そして成績表が配られて終了だ。
口々に"夏休みだ~!"や"一緒に遊ぼう"などを言う。
俺は安芸に連れられて安芸の彼女である立美さんのところへ行く。
安芸「緋色、連れてきたぞ~」
付き合い始めて一か月。仲を深めたのか下の名前で呼んでいるようだ。
そのことに羨ましいななんて思っていると.......
立美「もう少ししたら朝日ちゃんも来ると思うから待ってて」
と立美さんが話す。
おそらく立美さんと青谷さんも仲良くなったのだろう。
お互いが下の名前+ちゃんで呼んでいる。
数分後、青谷さんが教室の入り口から顔を出す。
それにこたえるように立美さんが迎えに行く。
結局、帰るような流れで話し合いをすることにした。
立美「予定は前に話した通りお盆初日に海へ行く!」
そう高らかに宣言する立美さん。
青谷「うん!みんなで楽しも~!」
そう言って笑う青谷さん、この中で少しだけ嫌だと思ってしまった
俺は恥じるべきなのだろう........
そしてバスは学校の最寄り駅へ到着する。
青谷さんたちと別れて俺は安芸と一緒に電車に乗る。
俺「よかったのか?立美さんと帰らなくて?」
安芸「大丈夫だって、それに緋色も青谷さんと一緒にしゃべりたいらしいからさ」
なるほど、そういうことだったのか。
来た電車に俺たちは乗り込む。学生の姿はまばらにあるだけでそれ以外の人は
ほとんど乗っていない様子だった。まあ半日で終わりだからな。
安芸「.........噂で聞いただけ青谷さんの彼氏、浮気しているとかなんとか」
安芸の突然の告白に俺は思わず大きな声で"えっ!?"と言ってしまう。
すぐに電車の中だということを思いだし、頭を下げる。
俺「そっ........それ本当?」
俺がそう聞くと安芸は渋った顔で
安芸「あくまで噂だから何とも言えない........」
俺「もしそれが本当だとしたらそいつのこと許せないな。
幸せな青谷さんから笑顔を盗む形になるんだよ!?」
俺がそう熱く語ると少しして安芸が
安芸「そっ.......そっちの感情の方が大きいんだ」
俺「えっ?どういうこと?」
俺が何も理解できずにそう質問すると
安芸「いや、もしそれが原因で別れたらまたお前にもチャンスが巡るだろ」
俺「確かにその通りかもしれないけどさ、前にも言った通り青谷さんの
幸せが俺の幸せなわけだからそんな悲しい思いを青谷さんにしてほしく
なくて........だから怒りの方が優先かな」
安芸「やっぱりそういうところはお前らしいな。
まあ、確かに彼氏が浮気していたら青谷さんの方は
ショックで立ち直れないかもしれないな」
俺「.........くそ、あのくそ男........」
久しぶりにこんなに人に対して腹が立ったな。
その様子を見て安芸が口を開く。
安芸「相当そういうことに関しては嫌いなんだな。
それも含めて全部お前らしいよ」
褒められているのかけなされているのかわからないがそんなことを言われる。
そして特に話すこともなくなった俺たちは黙り始める。
その間、俺は青谷さんのことについて考える。
もちろん、俺が考えたからといってどうこうなる話ではないが
少しでも青谷さんの不安を和らげてあげたい.........
いや、そもそもでその噂はでたらめかもしれない。青谷さんのことが
好きな人がとられた勢いでそんなことを言ったのかもしれない。
そんな気がしてきた俺はなんとも言えない感情になった。
そしてそれぞれの最寄りの駅に到着する。改札を抜けて安芸とは
分かれる。分かれる間際、安芸が"頑張れよ"と一言。
言われなくても頑張ってやるよ!
そう本番に臨むような感じで俺は岐路に着く。
夏休みに入ったというものの、青谷さんたちと遊ぶ以外は予定が
特に入っていない.........つまり暇だということだ。
暇と言っても宿題があるがやりたくないのだ.......
部屋の奥に積んである宿題の山を見て俺は一気にやる気が失せる。
まあそういっても仕方がないと思った俺はそこからワークを一冊
取り出して取り組み始めた。
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




