13 仲間は同じ【収奪者】を選んだというお話し。
「剛君。ステータスを得るには【時空の行者】を狩る方法しか無いが、どうする?」と聞くと。
「こいつ!今自供したじゃあないですか。死刑ですよ!もちろん!」と言って俺から【マチェット】を奪うように取り・・<ヒュン> <ゴトリ> <シュワシュワ―>と、俺よりも上手に首を狩るのだった。
<ピコン!>と言う音を聞いた俺と【剛】は、共に【中空】を見つめる事になるのだった。
「へえ~ステータスって・・大画面テレビの様な感じなんですね・・」まだタブレットが無い時代だったので、古い感想になっていた。
ちなみに俺のステータスは・・
++++討伐3回目 ステータス+++
種族:ヒューマン
年齢:35歳
LVレベル:3←2(成人平均30)
アビリティレベル:【体術C←D】【剣技D←F】
MP(魔力):15←10(成人平均30)
HP(体力):33←30(成人平均30)
AGI(回避):25←22(成人平均30)
STR(攻撃力):30←27(成人平均30)
VIT(耐性):26←23(成人平均30)
INT(知性、並列思考):30←27(成人平均30)
MNP(精神力):31←30(成人平均30)
状態:疲労
固有ギフト(ユニーク・スキル)【収奪C←D】
スキル【言語文字B】【鑑定D←E】
+++++++++表示終わり+++++++
という感じであった。
「俺のユニーク・スキルって言うのが【収奪】ですってよ・・そして・・選べって?」
俺の目の前にも・・<ピコン!【トラベラー】を討伐した事により、【スキル】を奪えます。次の中から選んでください>
<【絶倫】【知能E】【体力D】【治癒B】【耐性E】>
俺は剛に言う・・「実は、収奪スキルは俺も持っているのだ。今回は【治癒B】にしておいた方が良いんじゃないか?」と意見すると・・
「ああ・・だから俺を仲間にしたんですね!<ポチッ>」と、言う剛は相変わらず賢い男だった。
<ピコン!新たな【スキル】を獲得しました。【ステータス】で確認して下さい>
読者の皆様は「またあ!ウソだろう。異世界転生モノでもあるまいし!」と言いたいだろうが、本当の事なのだから仕方が無い。
<<ハックション!>> 気が付くと雪が降っていた。
剛は・・「これで死んだ女性も救われるでしょうね。」と言う。
俺も・・「ああ。間違いないな!」と自分に言い聞かせる様に強く言う。
「あ!マチェット持ったままだった・・これ返しますよ!」
「こんな場所で返すなよ!」「捕まりますもん!」<キャッキャ>
自分は本当に【正義の味方】なのだろうか?と、たまに疑問に思う事がある。自信がないから【誰か】仲間が欲しかったのだったと思う。
ちなみに【2回目の討伐】については後日にでも話そうと思う。
<シン シン> <シン シン>