躓いて転んで
ぼくの空 ぼくだけの空
躓くことを危ぶんで
転ぶことを悪戯に怖がって
俯くことしかできない
囚人のような人並みのなかで
ぼくは誰かに小突かれて
倒れてしまった
足枷にはめられ
自由を奪われた
墓石のように硬い
裸足たちが
僕の顔を踏んづけていった
傷だらけの僕はたった一人
道のまん中で仰向けになって
はじめて空を見た
それは
どこまでも青く美しかった
つまづいて ころんで 見えた景色
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読んでくださりありがとうございました。