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零の剣士  作者: 妄想少年
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「きっとその目がルフ君の一番の武器になるんじゃないかな?」

「多角的視点と言うものがですか?」

「そうだよ!他の人の視点で考えられるそれはとても大事なんだ!例えばルフ君が剣を持った相手と戦うとしよう」

「剣を持った相手?」

「そう、想像してみて」


目を瞑りジンクさんに言われた通り、頭の中に剣を持った相手を想像してみる。剣を持った人で直ぐに思いついたのはジンクさんだった。


「想像したかい?じゃあその相手の背丈は?」

「高いです」

「じゃあその相手が剣を持っている手は?」

「右です」

「じゃあ相手が切りかかってくるとしよう、どうしたら相手は嫌だと思う?」

「う~ん」


相手が嫌だと思うこと??


「わからないです」


正直に答える。


「少し難しいかな?」

「はい、そもそも相手がどう切りかかってくるのかとかもわからないのでどう動けばいいのか………」

「よし、じゃあルフ君はその相手の視点で自分はどう見えてると思う?」

「えっと………背が低くて剣が当てずらい?」

「うん、合ってるよ!他には?」

「剣を右手に持っている?」

「そうだね!ルフ君は右利きだからね」

「それらを踏まえて相手はどうゆう風に攻撃してくると思う?」

「僕の左側から薙ぐように剣を横に振るう?」

「うん、いいね!どうしてそう思ったんだい?」

「僕は右利きで剣は右にあります。右側は剣に防がれると相手は思うんじゃないかと思って」

「いい考え方だよ、そう!相手はそう考える可能性が高い!絶対ではないんだけどね………それを踏まえてルフ君はどう動いたらいいと思う?」

「あえて、左側を開けて隙があるように見せる………ですかね?」

「うん、素晴らしい!その考えだよ!ルフ君は相手の視点で考えることができているから、あえて相手が攻撃しやすいように隙を作ったり、逆に相手にとって攻撃されたら嫌な場所に攻撃したりできるんだよ!」

「でもこれくらい、誰でも考え付くんじゃ?」


別に相手の視点で考えなくてもある程度はわかるんじゃないだろうか?


「別にこれくらいは相手の視点でなくともある程度はわかるんじゃないか?とでも言いたげだね?」

「うっ」


図星を突かれ思わず声が出てしまう。


「一応言っておくと、相手の視点で考える人は少ないんだよ」

「何でですか?」

「その答えをルフ君はもう知っているはずだよ」

「………大抵の人は相手を見たら相手をどう攻撃するか?どこが弱点かを探るのに思考を使って相手の視点を考えられていないからですか?」

「本当に頭の回転が速いね、問答がスムーズに進んで助かるよ」

「でもそれなら僕も相手の隙見るために考えている暇なんてないんじゃ?それこそ、ある程度はわかるので感覚に任せて戦った方がいいんじゃ?」

「ルフ君、考えるということはとても大事なんだよ!確かに世の中には感覚だけで全てを見切る天才と呼べる存在がいる」

「なら」

「けどねその天才だって何も考えずに戦っているわけではないよ。その天才たちは経験を活かし、これまであった戦いを思い出しながら考え戦っているからこそ、ある程度感覚で戦えているだけさ。だからルフ君の相手の視点で考えることができるのは最大の武器になりえるんだよ、なんせ経験を積み重ねればもしかしたら感覚だけで相手の考えすら読んでしまえるんだからね」

「考えながら戦い経験を生かす………」

「そう、だからルフ君は相手の視点で考えることこそ一番の成長に繋がるのさ」

「なるほど………」


ジンクさんの教えは本当にわかりやすい。実際その説明を聞くと自然となるほどとつぶやいてしまうことがある。


「さて、ルフ君が受け流しを覚えたことだし、お昼にしようか」

「はい!!」


流石に歩きと受け流しの練習で疲れた。


「流石!母さん!」


弁当箱を開ける好物が沢山入っていた。


「これで、頑張れるぞ!!」

「ルフ君はとてもおいしそうに食べるね!」

「実際美味しいですからね!!」


母さんの作る飯は味付けが僕の好みに合わせてあるからどれを食べてもすごく美味しい。


「ふぅ満足」


約10分で食べ終わる。


「さて、ルフ君ここから歩いて数分でドラゴンの領域を出る、何が言いたいかわかるね?」

「魔物が出てくるということですね………」

「ここからは常に周りを気を付けて進むよ」

「はい」


真剣な表情になったジンクさんを見て気を引き締めなおす。


「この付近ではゴブリンやスライムが出てくるから気を付けてね」

「ゴブリン?スライム?」

「疑問に思っているのはルフ君の性質上仕方ないかもしれないけど、今はその質問に答えられないかな」

「はい」

「ごめんね、多分俺が説明するより見てもらった方が速いから………来るよ」


そうジンクさんが言った途端に目の前に現れたのは、緑色の肌をした子供のような背丈の存在だった。


「これは………?」

「ゴブリンだよ、基本は素手で殴りかかって来たり、噛みついて来たりする魔物だよ」


まるで人間の子供の見た目に少し躊躇が生まれるが、そんなことも言っていられないので剣を構える。


人生初めての魔物討伐が始まる。






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