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村からだいぶ歩き約五時間ほどたった
その間もルフはジンクに対して質問を続けていた。植物について動物について色々見るたびに知らないことは全部聞いた
「ルフ君は知らないことを知るのは楽しいかい?」
「はい!一年前に森に入るまで自分の知っていることは村の中の事だけでしたから、まぁその村は世間一般的な常識が欠けていたって事に数時間前に知ったんですが……」
そう、ルフの村は数百年前から存在しており、その村は外部からの接触が一切ない為、現在の一般常識が全く入ってこないのである。
「ルフ君が森に入った理由は何だい?村が退屈だったから?それとも興味本位?」
「確かに興味本位だったのもあります、ですがあの日の僕はただ変化を求めていたんだと思います……あの日僕は農作業に疲れていました……その日は作業量はとても多くて辛くて、こんな日がいつまでも続くんだろうそんな気持ちだったんです、だからですかね?他にやれることはないのか……そういう考えに至ったんです」
「それで森に?」
「森には入るなって言われていたんですが、大人の一部の人は森の中に入っているのを僕は知っていたので森の中の物を持って帰ることが出来れば僕にもやらせてもらえるんじゃないかって思ったんです、そうすれば畑仕事以外にも出来て退屈で辛い日々もなくなるんじゃないかそういう考えでした」
結局あの日森に入ったのは退屈な日々に辛い作業と言ったものから逃げたいという気持ちがあったのと、興味本位が一番の理由だった。
「いざ、森の中に入ってみると知らない物が沢山あって、見るものすべてが新鮮で、時間を忘れて見入っていただけなんですけどね……でもあの日僕が森に入ったおかげでジンクさんの事について知れて、剣と言う物に出会えたので後悔はしていません、あの日のジンクさんは物語の英雄みたいでした!」
母さんから聞かされた、村を助けるために強大な魔物を倒す一人の男の物語にそっくりである。
「俺は英雄なんて大層な存在じゃないよ、それにしても物語なんてどこで知ったんだい?あの村には本なんてないだろう?」
「本?はよくわからないですけど、母さんに教えてもらったお話です」
「内容はどんな感じなんだい?」
「簡単に言うと村を守るためにたった一人で強力な魔物を倒す話です!」
「なるほど、もしかしたらそれはルフ君の村のことかもしれないね!」
「そうなんですか!?」
「伝説って言うのは語り継がれていくものなんだよ、ルフ君の村の周辺は元々ドラゴンの領域だったからね、たぶん村を守る為にドラゴンを倒したご先祖様がいたんじゃないかな?」
「なるほど……なんでその物語を母さんが聞かせてくれるのかと思ったんですが、そういう事だったんですね……」
自分の村の事なのに新しい発見があるのはなんだか感慨深い気持ちになってくる
「さて、おしゃべりもいいけどそろそろ受け流しについて教えておこう」
「……!!よろしくお願いします」
「まず受け流す前に必要な物は何かわかるかな?」
「受け流すのに必要な物……攻撃ですか?」
「あはは……確かに受け流すうえで攻撃がないとだめだね……だけどそういう事じゃなくて、自分がすべきことのなんだと思う?」
「う~ん……わかりません」
「それはねリラックスだよ、体に入った力を抜いて剣を構えるんだ、体に力が入っていると受け流そうと思った攻撃の衝撃をもろに食らう事になる、受け流すと言うのは攻撃の軌道を変えるだけでなく、衝撃そのものを無くすことなんだ」
「聞くだけでも難しそうですね……」
「とりあえず俺が軽く剣を振るうからルフ君は自分が思ったようにやってみてよ」
「はい!」
ジンクさんが軽く剣を振るう
上から下に振り下ろされる剣に対して剣を斜めに構える。
ぎぃぃ
縦に振るわれた一閃は剣を滑り斜めへ軌道を変えた。しかし
「いたた」
「ルフ君いい感じだったね、でも衝撃が吸収し切れていないみたいだね」
「そうですね……腕に対して重い衝撃が襲ってきました……」
「それはどうしてだと思う?」
「リラックスはできていたと思いますでも……何かが違うんだと思います」
「ふむ、それは何だと思う?」
「おそらく力の抜き方、そこだと思います」
「ルフ君……君には驚かされる、たった一回やるだけでそこまでわかるのか……そうルフ君は初めから力を抜いていた、それだとただ力を抜いているだけで衝撃を逃がしていない、力を抜くタイミングは剣が当たる瞬間!その時に特に腕の力を抜くんだ。そうすることで衝撃は剣の先端に流れ体に流れることはない、それが受け流しのすべてだよ」
「当たる瞬間……」
「もう一回やってみるかい?」
「お願いします」
その後もジンクさんに剣を振ってもらい、試行錯誤を繰り返した。
その結果
ぎぃぃ
「痛くない、それにしっかりと剣の軌道を変えることが出来てる……」
「おめでとうルフ君!まさかたった一時間もしないうちにできるようになるとね……やっぱりルフ君はすごい才能を持っているよ」
「本当ですか!?」
「ああ、ルフ君のその成長をおそらくルフ君の探求心によって手に入れた洞察力で物事を多角的視点で見るとが出来ているからだと思うよ」
「多角的視点……」
「自分の見えているものだけでなく、他の人の目線で考える事が出来ているって事だよ」
「そうなんですか?」
「ルフ君は俺が受け流した時どうしていたか、その動きやフォームはどうだったか、”俺目線の体の動き”はどうだったか、それと自分の動きを見比べることで直すべき場所を見つけたんじゃないかと思ったんだけど違うかな?」
「そうです!一番初めに見せてもらった時の体の動きと自分の動きを見比べて尚且つジンクさんが僕の剣を受ける時どう見えていたかを考えてやってみました!」
「うんやっぱりルフ君はすごいよ!」
因みに投稿主は剣道とか習ったことがないので、基本剣については素人です。適当にこんなものかなっと思って書いているので実際とは違うなんてことがありますがノリで書いているので気にしないでくれるとありがたいです。




