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⑷『上雨(じょうう)』

⑷『上雨じょうう



歪められた、真実の本質は退化した状態で、我々の眼前に、闇魔の如く、さっそうと登場する。上雨を待つまでもなく、と言いたいところだが、如何せん、この頃、俺はたいそう滅入っていて、風景を見ても、雨が降っていないのに、雨を幻視するんだ。



言い方によっては、その幻視とは、云わば、自己の希求する上雨を待っての、ことだったのかもしれない。上雨は、確かに、気まぐれでもあるし、それが故、その本質が、煌びやかだともいえ、事の次第によっては、俺はずぶぬれになる覚悟で、上雨に臨んでいる。



場所を変えよう、そういう君が、果たしてどれほどまでに、上雨のことを悟ったのか分からないが、それもまた、行く末を見合わせての、俺の凝り性な、明晰の位置づけであるからして、素早く掏摸の様に、事を最善のこととして、運ぶのには、勝手が良い。

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