俺のいる世界がトップウォーだった件
やぁ!僕は新人兵士lv1!たった今合成された兵舎から出てきたんだ!
「おお!よく来たな小僧!なんでもわかんないことがあったら俺に聞け!ガーッハッハッ!」
この人はどうやら僕の上官lv2らしい。手には立派なマシンガンを携えている。
「よろしくお願いします!(ブルブル)」
「小僧緊張してんのか?」
「初めての戦場なので、、、」
「そりゃそーか!じゃあ俺がどんなゲームか簡単に教えてやるよ!最初はひとつの島を基地として兵士を集めるとスロットが吸収され、島の面積が...」
~30秒後~
「説明は以上だ!質問があったら...っと、そんな時間は無さそうだぜ小僧」
右側からピンク色の島がやってくる。
「さぁ、撃って撃って!」
何故か上官は時々言葉がおかしくなるんだけどきっと気のせいだろう。
「やった!撃破しましたよ!上官!」
「おう!初陣にしては上出来じゃねーか!さぁさっさと合成しt...」
「嘘だろ...おい...」
「上官どうしたんですか?」
「前見てみろ」
僕は目の前の光景に一瞬頭が真っ白になった。
見たことも無い空軍ユニットがこちらに飛んできている!
「お前も薄々勘づいてるだろうが俺たちはこのブロックの上からは逃れられん。覚悟を決めるんだ。」
「は゛い゛!」
「よーし!いい返事だ!」
「勝つのはこの俺だァーー!」
僕の雄叫びは空軍ユニットには聞こえない。彼等にとったら僕らは合成するためだけの道具なのだろう。
「そんなヤツらに負けるわけにはいかない!」
震える足を鼓舞し続けた。
だがこんな戦力差で勝てる訳もなく、上官の姿はどんどん緑に染まってゆく。敵のインクの色に。
「っッ...どうやら俺もここまでみてぇだな」
「そんな!まだまだこれからじゃないですか!」
「俺はもうすぐお前の敵になっちまうんだ、相手の色に染まっちまうんだ。だがな、俺たちの心という島までもが緑に染まるわけじゃねぇ。そン事よく覚えとけ」
彼の手は左胸を強く指し示していた。
「上官ッ!」
「どうやらお迎えが来たみてぇだ、じゃあな小僧!」
乾いた銃声が耳にこびりつく。でも涙は出なかった。だって、
僕の上官はいつでも、いつまでも
『偉い』 トップウォー
なんちゃって