表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

素晴らしい宇宙旅行

作者: ドラゴン出版

日本列島が突然沈没し、今は富士山のてっぺん付近のみがぽっかり日本海に浮かんでいる。この話はいつか詳しく説明する。


とにかく我々日本人は国を失ってしまった。アメリカ、ヨーロッパへ移住した人、中国、東南アジアに移住した人、色々である。俺はとりあえずカナダに移住して、宇宙開発のベンチャー企業を立ち上げ、いろんな星に行ってビジネスを展開している。


月では居酒屋とラーメン屋、そして旅館をやっている。美しい地球を見ながら飲む酒はたいへん美味しい。ぜひ一度ご体験頂きたい。


地球から月までは6時間ぐらいかなあ。片道3万円である。毎日たくさんの地球人が遊びにくる。50人乗りの宇宙船が一時間に二本の割合で運航されており、常に満席だ。みなさん、我々の旅館で一週間ぐらい過ごしてお帰りになる。


月に定住している人はどんどん増えて、今は20万人くらいかなあ。まだまだ増える見込みである。電気水道ガス、携帯電話、医療施設、などなど、社会的インフラがものすごいスピードで整備されている。


火星ではキャバクラを経営している。接客する女性は全て人造人間(アンドロイド)で、各自の脳は当社のサーバーと常時ネット接続されており、各種の最新情報が頻繁にアップデートされている。お客様の好みに合わせていろんな会話ができるため、250席は常に満席状態。200体のアンドロイドが活躍している。


俺は今日、久しぶりに休みを取得して、月にある俺の店で地球を見ながら日本酒を呑んでいる。地球はとにかく美しい。俺はときおり感嘆のため息をつきながらかなり長い時間、地球を見ていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ