七月の出来事B面・蛇足
使用上の注意
蛇足の使用に当たっては一度本編を読み終えてからの方が適切と考えられるので、まず本編をお読みください。
なお蛇足の「行」は本編の当該行の目安で(作者の数え間違いや書式変更などで)多少前後していても広い心で利用していただければ幸いです。
そしてお知らせしますが、この作品に登場する人物、団体、事件などは、実在の物とは関係ありません。また、たまに物理法則を無視する時もありますが、面白さ優先の法則で、これまた広い心で許していただければ幸いです。
★七月のB面①
●高等部B棟屋上のパート
1行:異貌の男
まあ、外見は大ヒットした伝記映画の主人公といった感じに。彼の正体は後述。
20行:歯並びが悪いようだ
モデルにした人も、歯が二重に生えていたとか。多歯症というらしい。インドじゃ五〇〇本以上の歯が口の中から出てきた子供もいたとか。
23行:清隆学園高等部の制服
ブレザーが制定されているが、昔ながらの学ランとセーラー服も第二種制服として認められている。また女子のネクタイはリボンタイではなく、男子と同じ普通のネクタイである。カラーブラウスなんかを着てくる女子の中には、自分で用意したリボンタイを着けている者もいるかもしれない。
53行:「藤原さんがなんでココにいるの?」
屋上が立ち入り禁止になっている学校も多いと聞くが、清隆学園ではそんなことになっていない。和美の母校もそうだったし。
148行:「あ? アイコか…」
時系列的に来年の話しとなる『幻影幽霊』に登場した天文部副部長のアイコ先輩である。この時の彼女は、由美子や孝之と同じ一年生である。
同:黒点観測
清隆学園高等部の天文部は、創部以来黒点観測を続けているのを伝統としている。『オペレーション・コード;エルフ』参照。
149行:「…ヤマトも待ってる?」
これも『幻影幽霊』の登場した天文部部長のヤマト先輩である。彼も、この時点では孝之やアイコと同じ一年生のはずである。
173行:アイコなんて親し気に呼んでいたじゃない
アイコ先輩の名前の秘密は『オペレーション・コード;エルフ』で明かされている。そちらを参照の事。
188行:「…And Nobody Played Synthesizer」
天使のモデルになった人が最初に出したアルバムに書かれていた主張。
269行:バカとバカとバカである
後述される『正義の三戦士』のことだ。
317行:四月、五月と、ちょっとした変な事件事故に遭遇した時
事件の詳細は『四月の出来事』と『五月の出来事』を参照の事。また『四月の出来事・B面』と『五月の出来事・B面』をあわせて読むと、裏の事情も分かるようになっている。
339行:サトミ
『B面シリーズ』のサトミは、わざと『出来事シリーズ』の郷見弘志とは違うキャラクターのような扱いにしています。まあ『騒動屋』で、ドラ〇もんのように何でも解決しちゃうという基本は変えていないんですがね。孝之の救護活動を自然にこなすのは、本文中で言っているように講習を受けたからと設定。サトミの目的は「生き残る」であるから、こういった知識をしこたま溜め込んでいる。
353行:司書室からいざという時に脱出できるような『仕掛け』
これが『二月の出来事』で役に立とうとは。
404行:「アンモニア」
彼が薬品を持ち歩いているのは『四月の出来事』の頃からである。
429行:「じゃあ、後で御門にでも連絡しておけばいいか」
サトミと明実はもちろん知り合いである。そして明実は、もうこの頃には文化会系の部活を束ねる科学部総帥としての地位を確立していた。天文部に知り合いがいなくても、彼に話せば万事うまく連絡してくれると信頼している。
●保健室のパート
8行:山井先生
彼は、外伝として書いた『おお勇士よ、死んでしまうとは情けない』が初出のキャラクター。来年には美人の養護教諭が赴任して来る。ちなみに名前の由来は「病」からのダジャレだったりする。
57行:「チカチカと神経に障るものねェ」
一般的には「ポケモンショック」事件で有名になった光過敏性発作を差している。当該事件では六〇〇人以上の児童が病院へ搬送され、一三〇人以上が入院するという大騒ぎになった。
105行:アリダガワさん。
初稿では「私、失敗しないので」というセリフで有名なドラマのキャラクターと同じ名前でした。いや、端役の名前はストックから苗字と名前を別々にサイコロを振って決定していたりするのだけど、サイコロの神さまはしばしば確信犯的にこういう事をする。また、彼女が不自由を抱えているというキャラクターにしたのは、ただ単純に由美子に孝之の看病をさせたかっただけである。
177行:「オープンマイハート! 陽の光を浴びる一輪の花!」
もちろん、この続きは「その心の闇、私の力で照らしてみせる」である。ハートをキャッチする四人組の黄色い方ですな。
208行:ケセランパサラン
最近の若い者は知らんじゃろうが、かつて騒がれた未確認生物のことじゃあ。ゲホゲホ。
213行:誰かの隣に住むという妖怪
どこからかゲタの音が…、ではなく昭和二八年の所沢あたりにいたらしい茶色い妖怪。黒い塊は、それが活躍するアニメに、最初に出て来る妖怪のこと。
219行:病院じゃないし、いいよね
由美子がここでスマホを仕様して電話をかけることに抵抗があるのは、前から池上透のお見舞いに病院へよく足を運んでいるため。池上透とは、この話の後に海へ行くことになる。『夏の想ひに』参照のこと。
324行:天使ラモニエル
いちおう『幻影幽霊』に登場した天使と同じ名前なのだが、同じ個体とは限らない。としておく。
348行:「汝、主の力を試す事無かれ」
申命記六章一六節。もしくは、ルカによる福音書四章九節から一四節にかけて。
354行:「私は…水星からやってきました」
モデルにした人にあやかって、水星からやって来ていただきました。
361行:「この世を終えた人たちは…地獄…煉獄…天国です」
カソリックということなのかな? ちなみにもう一つ辺獄が抜けているのは、ワザとなのだろうか? それともキリスト教で重要視される三位一体に拘ったからであろうか。
377行:「私たちは、観測される対象によって姿形が変わるのです」
まあキリスト教的な世界が正解としてもよかったのだけれど、世界は混沌としている方が、他のエピソードを考えやすいという和美の都合が入っていたりいなかったり。いや宗教全てが量子力学的観点から、神聖な物は存在するが正解は無いという深遠な思考に…、和美がこう書くとウソっぽくなるなあ。
●孝之の自宅のパート
2行:真鹿児家の外見
和美の住んでいる場所の近所に建った新築建売の物件そのままだったりして。
71行:ちょっと怯んだ様子を見せる由美子
まあ男に「寄ってけ」言われたら、普通の女子は困るわなあ。
82行:「東の町にいったのに、しずえさんの…」
それは黄色い電気ネズミで乱闘を五回クリア…。ええと、孝之の妹がやっているのは「カタチを変えてどこへでも」なゲーム機の「全員参戦」な対戦型ゲームのようです。
118行:二階に上がってすぐの扉が孝之の部屋だった。
室内がシンプルすぎるような気もする。天文ファンらしく天球儀や望遠鏡、星図なんかが飾ってあってもよかったかもしれない。
167行:「すっごい美人さんだよ! おにいちゃんにはもったいない!」
周りにいる同級生が『学園のマドンナ』の恵美子だったり、秋のミスコンで準優勝する花子だったりして、あまり由美子の外見に関しては評価されないので、たまにはね。いや「鬼も一八、番茶も出花」という言葉があったような…。
340行:バラの形の角砂糖
パンプキンパイとシナモンティに最適。
356行:免罪符
中学辺りで宗教改革を習うと「悪」の象徴のような取り扱いであるが、日本人の感覚で言えば「お賽銭」や祭りの際の「ご寄進」程度の物である。いまでもカソリック教会では販売している。まあ、さすがに三〇分以内にデリバリーはギャグであるが。
383行:「私たちは、ただの暴力装置のはずです…」
色々と濃いマンガ『ヘルシング』(平野耕太)七巻でアンデルセン神父が口にするセリフ。
407行:「虹の国を狙う輩がいるのか…世界の破壊者でもいるのか。…世界征服を狙う巨大組織が…」
日曜日の朝、という単語で説明できちゃうけど、ちょっと解説。虹の国を狙うのはドツクゾーンという闇の帝国。最初のプリキュアの敵だ。世界の破壊者とは、特撮『仮面ライダーディケイド』の別称。ディケイドは他の仮面ライダーと違って、正体が悪の組織の首領という斬新な設定だった。残った世界征服を狙う巨大組織は、まあ話の流れから戦隊ヒーローの敵ということだろう。
470行:「なぜキャビア?」
まあ、分かる人には分かるという事で。
500行:「裏で人間たちを狩っているはずです」
前回『六月のB面』の導入部辺りを参照。
508行:「爆薬すら使うこともあるでしょう」
ここら辺が、頑張れ田淵なんだな。
510行:クラスメイトに…持ち歩いている者がいた。
ヒカルの事だ。堂々としすぎて見過ごされるいい例だな。
542行:「狙われるのは…いなくなっても気が付かれないような人物です」
前回『六月の出来事・B面』では二人の女子高生と、おそらく浮浪者と思われる人物が狙われた。浮浪者はまだしも女子高生は問題になるかもしれない。が、二人とも素行不良で家庭にも恵まれていないので、いなくなっても「よくある家出」として処理されるのではないだろうか。もちろん家族は探すだろうが、警察などが積極的に動くとは思えない。
583行:クラスメイトの美人
恵美子のことだ。いちおう作品の中では絶世の美女という形容をしているが、それはあくまでも学校という小さな世界の話しで、設定としては社会に出たらそれほどでもない線のつもり。そうじゃないと、これだけネットが発達してシロウトが撮影した画像が飛び交う日本で、芸能事務所などが放っておかないと思うのから。もちろん裏でそういう勧誘が山ほど来ているという設定にすれば、絶世の美少女ということでもいいかもしれないけど。そこら辺の最後のラインは読者のお好みで。
687行:昭和の時代…一社提供のバラエティ番組を…
あの伝説の番組『シャボン玉ホリデー』あたりかな?
710行:「それは『愛』です」「言ってて恥ずかしくないの?」
愛という単語を使って恥ずかしくなるという元凶は、蛇足のようにダラダラと続いた某アニメのせいではないかと和美は思っている(最近、リメイクされましたな)なにせ特攻して終わる続編は「愛」の安売りだから。逆にアニメ『重戦機エルガイム』で主人公のカモン・マイロードが「愛だ、愛だなんて言っている内は、貴様はボーイだ」なんて断言していましたっけ。
779行:「もっとも低級である『キューピット』たちを…」
本当は『キューピット』ってキリスト教ではなくギリシャ神話発祥のちゃんとした神さまだったんだけど。いつの間にかにキリスト教に取り込まれてしまっているよね。まあキリスト教「っぽい」ものが正解という話しだから許して。
790行:六五五三六柱
地獄の侯爵たるアスモデウスの部下たちと同じ数…、と嘘をつく。正解は二五六の二乗だ。なぜ二五六かというと、和美が初代ファミコン世代だから
★七月のB面②
●アキラたちとクロガラスが会談するパート
1行:「三三ページ…」
和美はワードで入力しています。たまにはこういったメタなギャグもいいかなって思って。
69行:「ちょっとナニ言っているのか分からない」
仕事で人殺ししていそうな男と、趣味で人殺しをしていそうな男の、漫才コンビのネタですな。
97行:地球が丸くて助かった
ビーム兵器最大の弱点。火砲は弾道が重力によって曲がるので、水平線の向こう側まで攻撃する事ができる。極端な話し第一宇宙速度まで出せれば、一歩も動かずに地球上のドコでも攻撃可能となる。攻撃が一直線なビーム兵器は、相手を視界に入れないと当てることができない。(とは言っても厳密に言えば地球は帯磁しているので、自転や公転、また太陽フレアなどで攻撃は少し曲がる)またビーム攻撃から地球が丸くて助かる距離というのは、海抜ゼロにいたとして約四五〇〇メートル必要となる。
150行:並んで立つと、二人ともほぼ同じ身長である
けっして『施術』を受けた者がこの身長になるわけではない。『四月の出来事・B面』に出てきたクロガラスの『クリーチャー』であるトレーネは、今のクロガラスと同じ身長であったし、鍵寺明日香も普通以上の身長だ。二人の身長が同じなのは、物語を考える上では見栄えを重視、設定的には偶然という事になる。
170行:トレーネとは、四月に対峙した。
以前の『四月の出来事・B面』参照。
187行:新しく赴任してきた教師を紹介した
前回の『六月の出来事・B面』参照。
292行:右の太腿から巨大な回転式拳銃を抜いた
銀色のリボルバーの詳しい解説は『四月の出来事・B面』参照。
303行:(減薬という)
減薬どころか、この銀色の銃に込められた弾丸は、余分に火薬を詰め込んだ強装薬という状態である。ヒカルが『クリーチャー』だからこそ可能な選択である。
321行:「やめておけ」珍しく明実が強い口調で繰り返した
後述される理由を明実もちゃんと把握しており、発射された弾丸がどこへ飛んで行くか分からないから言っているのであろう。
383行:「大事な彼氏に当たっちゃうかもよ」
おそらくクロガラスはヒカルへ『生命の水』を供給してくれる『マスター』である明実の事を言っているが、ヒカルはそう取らなかったようで…。
395行:「気が付かなかったのか?」「ヒカルは徐々に体力を落としてきている」
少しずつ弱っているように『五月の出来事・B面』や『六月の出来事・B面』で表現を変えていたんですが、お分かりになられただろうか。
403行:『生命の水』
まあ霊薬によって不老不死が手に入るというのは、ギルガメッシュの頃からの鉄板ネタで…、と思っていた時期も和美にはありました。そんな折、死亡直後のブタの脳へ、血液でない人工的に調合された液体を流したところ、生き返ったという研究が発表された。本物の『不老不死』まで、本当にあと少しなのかもしれない。ちなみに自然のままにヒトが動物として暮らしたら、二十五歳ぐらいが寿命らしいぞ。
422行:最近…別に知り合った『クリーチャー』
醍醐クマのことだ。
428行:怒り狂って乱射
前回『六月の出来事・B面』で夜にサバイバルゲームをやった後に、旧中等部の更衣室での事を差す。あそこで壁に穴を開けたから『十一月の出来事』で更衣室が使用不能になった。
468行「ジョニー・デップ…むしろ若い頃のマシュー・モディーン…」
ハリウッドのイケメン俳優さん。ジョニー・デップは映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで有名。マシュー・モディーンは映画『メンフィスベル』の機長さん役をイメージ。
477行:「よろしくね。ボーイズ&ガール」
ボーイズと、男子の方は複数形に注目。クロガラスがアキラたちの情報をしっかり把握している証拠である。
517行:(今日は緑色か…)
よし、今回のノルマ終了。
523行:「まだ…黒色の銃は扱えるんだぜ」
ギルティに関しての詳細は『四月の出来事・B面』参照。また使用している弾丸が、こちらは一〇ミリAUTO弾なので、反動がだいぶ少ない。
540行:「青木屋の武蔵野日誌」
清隆学園高等部のモデルとした和美の母校が存在する自治体、東京都府中市の銘菓。
554行:「なんだ縞模様か」
何色と何色の縞模様なのだろう? 後のヒカルのセリフから紅白では無いのは確実なのだが…。
●クロガラスが戦う理由を明かすパート
2行:二人がじゃれ合って…
こんな余分なことを書いているから、分量が増える一方でございます。
29行:「おや。あんなに希少な成分なのに?」
具体的に、この成分だとは決めていない。まあ高価な宝石ぐらいの感覚。といってもアメリカ大陸の一部でしか産出しないレッドベリル程極端ではないつもり。
70行:人類を滅ぼすために襲ってくるというアニメ
『機動戦士ガンダム』に並んで有名な『新世紀エバンゲリオン』のことであろう。
167行:「一八八八年の夏から秋にかけてのことだったわ」「今日の宿題だ」
有名な「切り裂きジャック事件」の事と思われる。クロガラスが言っていることが本当かどうかは証明する方法が無い。
185行:ピコピコ
なんでコンピュータとかゲーム機のことをピコピコって呼ぶようになったのだろう? ごく初期のブロック崩しの効果音あたりが原因か?
188行:「昭和かよ」
油断していたら「平成」から「令和」へ。月日が過ぎるのは早いですのう。
●いつもの図書室の風景のパート
31行:「大きいことを言うようですが…」などと、昔の噺家みたいなことを…
夫婦喧嘩の必殺技が「かあちゃんオレが悪かった」で有名だった春風亭柳昇師匠のことですな。演芸番組『笑点』の司会者春風亭昇太のお師匠さん。
131行:「やっと僕もB面シリーズへ正式にエントリーできたよぅ」
前のヒカルのセリフみたいに、今回はメタネタが多くなっています。
144行:東京尖鼠
おそらく地球上で最小ではないかと言われているネズミ。そして分布域は北海道。東京にいないのに、東京尖鼠。でも千葉県に生息するアメリカクロネズミの住処だって東京を名乗っているのだから許されるのではないだろうか。
275行:「右からメイ、ロジャー、ジョンと呼びましょう」
ラモニエルのモデルにした方にあやかって名付けました。きっと順番に天文学者に電気屋そして歯医者に違いない。四人合わせて英国の伝説的バンド「QUEEN」をモデルにキャラクターを作ってみました。書き始めた時は、こんなに伝記映画がヒットするとは思わなかったんだよお。
280行:メイと名付けられたキューピットは…赤い剣を…
もちろん剣の名前は「レッドスペシャル」
●『正義の三戦士』の会話パート
39行:「で? 正美の肩にとりついている…」
けっきょく姿を消すのに失敗しているし。「金なら一枚、銀なら五枚」はオモチャの缶詰が貰えるお菓子ですな。
●今回の初戦闘のパート
24行:合計四発放った銃弾は…
九ミリ弾はクロガラスの撃った弾だ。よってイコノスタシスが無効化できるように、顔面へ撃ち込んでいる。対して一〇ミリ弾はヒカルの撃った弾だ。頭部と腹部を同時に狙うという基本に充実な射撃法である。二人とも二発ずつ撃っているのは、初弾が外れても二弾目に確実に仕留めるというダブルタップという射撃法である。
43行:護身用の特殊警棒
ネットや防犯グッズを取り扱っている店で購入が可能であるが、実際に持ち歩いて使用した時に「凶器を準備していた」ということで、正当防衛が成り立つどころか、殺人罪や殺人予備罪が適用されることがある。
93行:聖障壁
本当は、キリスト教の正教会と東方諸教会で、聖所と至聖所を区切る屏風みたいな物を差す言葉だが、クロガラスは障壁ということで名前を流用したのだろう。
132行:クロガラスの銃
詳しいディテールは本文に載せたので割愛。忠実に再現するとデベルカスタムみたいになるはず。
231行:「あとアイスピックで…」
どうするのだろう?
241行:「おまえはハンダゴテだな」
どうするのだろう?
271行:「…おまえなんか腕を切られてただろ」
アキラはトレーネに左腕を切断されている。詳しくは『四月の出来事・B面』参照。
★七月のB面③
●醍醐クマと会見するパート
12行:醍醐クマ
醍醐クマとその一味の詳細は、前回『六月の出来事・B面』参照。
148行:理論上は不老の存在と言える。
醍醐クマは『マスター』を失っているため、新しい『構築』を明実に依頼する事になったが、後に出て来る鍵寺明日香は完璧な『施術』を知っているため老いも克服している。
194行:「現在のオイラには…無理ですな」
明実がこう言う時は、未来にできるようになる自信があるという事。天使やらクロガラスの邪魔が無ければということでもあるが。
249行:各種クロマトグラフィー
物質を成分ごとに分離する技術の事である。その方法は千差万別で、それだけで一冊の本になってしまうだろう。まあこの場合は高速液体クロマトグラフィーあたりかな。それだって順相、逆相、イオン式など複数方法がある。ドラマなんかで翌日には結果が出ているような演出がされたりするが、いくらなんでも速すぎだ。
●二回目の会談のパート
4行:もう梅雨も本番である
清隆学園が存在すると設定した関東地方の平均的な梅雨入りは六月の第一週だったりする。『六月の出来事・B面』の物語の中では梅雨入りしていなかった。よって「六月の」と言いつつ、前回はほんの数日しか六月になっていないことになる。
23行:ヒカルは…真面目に着ていた…
ヒカルが厚着する傾向にあるのは、荒事になった時に怪我をする確率を減らすためが大きい。布地一枚だって転んだ時の擦過傷を予防することができる。あと厚着をすれば武器を隠すスペースも作りやすいこともある。ただ暑いことは暑いので、胸元を開いて少しは涼しく過ごせるようにしている。
34行:「ぼーっとしてんじゃねえ…」
最近、国営放送っぽい放送局で生まれた新キャラクター(五歳児)が口にして流行しているフレーズ。
66行:ある時は…高等部女子、ある時は…欧州の貴婦人…しかしてその実体は?
七色仮面だ! なんて古いネタを。
74行:五月に敵対した事があった
アキラたちとサトミが敵対した話は『五月の出来事』のA・B両面参照の事。
86行:「…不思議な事が起きると、教えてくれる人が…」
常連組の左右田優かもしれないが、彼は直後に自分で行動しているので、まったく別の人物かもしれない。まあヘンテコな発明品だったり、『騒動屋』だったり、派手な設定が並ぶ郷見弘志のもう一つの特技「どこからか変な情報を拾ってくる」が発現したのだろう。
104行:黙って立っていればイケメンなのに
福△雅治似という設定である。いや似てるだけです、もし気に入らなければファンの人ごめんなさい。逆に考えて下さい。和美が他の人を思いつかなかった程にイケメンだと。
114行:襟もとに巻いたスカーフだけは真っ白だ
スカーフに怪しい教団のマークも入っているのだが…。
116行:畳の部屋
反省室という名の監禁場所。
170行:三人が居るのは、学園の北端にあたる休憩所である
前回『六月の出来事・B面』で標的を置く時に説明したあたりだ。
187行:零式艦上戦闘機だか四式戦闘機だかを…
清隆学園は太平洋戦争中に作られた陸海軍共同の戦闘機基地跡地へ創立されたという設定である。まあ陸海軍共同という時点でだいぶ無理があるが…。それと陸軍側が当時最新式の四式戦闘機を持ち込んでいるのに、海軍側が五年型落ちの零式艦上戦闘機だと見劣りがする。(それだって流石に初期生産型の二一型ではなく、後期生産型の五二型以降だろうけど)まあ海軍の当時最新式戦闘機だった紫電改が無いのは「源田が悪い」という一言で説明がつくんだけど。陸軍だってさらに新型の五式戦闘機を持ち込んでいないので、裏でどんな政治的働きがあったかを匂わせる設定なのよ。ただ五式は中京圏専用みたいな機体だけどね。史実としては、陸軍の調布基地に、精鋭の三式戦闘機部隊もあったしね。おっとうっかり架空戦記が一本書けそうな設定。
205行:ゴンさん
彼の本名は設定していなかったりする。彼は醍醐クマの運転手兼ボディガードといったところ。常識的に考えて、今日は二人して車で学園まで来たはず。正式な駐車場へ停めるのではなく、説明にあった管理用道路へ停め、そこから歩いて来たのだろう。雨が降っているので、歩く距離をなるべく短くしたいはずだからだ。
223行:宇宙飛行士が使っていた物と同じブランドであった。
オメガ社のスピードマスターという腕時計。もちろんそれなりに高価だ。
238行:「象が踏んでも壊れない」
アニメなんかで定番の怪しい発明品が持つ機能。元ネタはサンスター文具社のアーム筆入であった。実際に象に踏ませるというテレビCMは、当時の子供たちに強烈な印象を残したのであった。あ、このスマホが自作なのは、明実だったらコレぐらい朝飯前だろうという安易な設定だったりする。
255行:前回はドタバタ騒ぎ…
前回『六月の出来事・B面』参照。
258行:ジロジロとアキラに見られた
私服のダイヤが珍しいこともあるが、やはり変な英文が書かれたトレーナーを見ていたのであろう。
283行:ヒカルが何か言いたそうにジッと彼女の…
これもダイヤが着ているトレーナーのロゴを読んでいたのだろう。
351行:「そちらは大丈夫なのか?」
明実もトレーナーのロゴを読んで、いちおう体調を確認していると思われる。
387行:「…御門くん、海城くん…、そして新命さん」
ここでもクロガラスがアキラ側の情報を掴んでいることが実証されている。あとヒカルで笑いかけるのは、エシェックという以前彼女が使用していた『マスター』の名付けた名前を知っているからだろう。
415行:「醍醐クマとも共闘関係にあったわけね」
クロガラスはこう訊いているが、実際はこの事実をここに至るまでに掴んでいた物と思われる。そうでなければ、アキラたち三人以外に人がいるのに、何の躊躇も無く顔を出すなど、警戒しなさすぎである。
447行:弩級戦艦の舷側装甲並みの…
ポーカーフェイスのさらに向こう側にあるような感じを表現してみました。ちなみに本物のドレットノートの舷側装甲板は二七九ミリの厚さがある。有名な戦艦大和では四一〇ミリも厚みがある。
471行:ダイヤが黒スーツへ視線を送る
クロガラス側の増援という形になるので、裏に手を回して妨害などしたのかと問いたいのだろう。対して黒スーツはそんなことをしていないと答えている。
476行:「あなたは、この学校の生徒ではないわね」
学校の先生なんて顔と名前を覚える商売だし、それに後述される話題で、ダイヤの英語能力が著しく低いことが、着ているトレーナーから分かるからだ。
511行:「あの程度で『大立ち回り』なんて、日本は平和ねえ」(何があったんだろう?)
本当に何があったのだろう? 一個機甲師団でも神社の裏山から飛び出してきたのだろうか?
544行:「軍隊なんて、ホント役立たずよね」
クロガラスが天使を倒すために軍隊に関わったのを、だいたい第一次世界大戦前と設定している。この頃の戦術では、たしかに役立たずだったかもしれない。なにせ歩兵は平地に横へ並んで一斉射撃という戦法がまかり通っていた時代だ。(もちろん敵から丸見えだ)後に機関銃や戦車、毒ガスにやられるわけである。いまのカウンターテロで鍛えられた軍隊ならば、もうちょっと頑張れるのではないだろうか。まあ天使に金縛りを使われちゃうと「使えない」のは変わらないであろうが。最近の無人兵器である戦闘用ドローンや高度なミサイルなどは天使に対してどうなるのだろうか? じつは考えていない。
616行:「…ライフルでもいいんだけど、日本じゃ弾の調達が…」
いや拳銃弾の方が、日本の場合は規制が厳しいのだが。ライフル弾はいちおう狩猟用として流通しているが、拳銃弾は民間での流通はない。まあ密輸しやすいのはドッチと訊かれたら拳銃弾の方だろうが。
618行:「顔を狙うのは、どんな口径でもいいのか?」
この後にクロガラスの上げている例は代表的な拳銃弾の種類である。
九ミリパラというのは自動拳銃で世界標準と言っていいほど普及している弾丸のことだ。正式には九×一九ミリパラベラム弾という。某怪盗の孫が使用する事で有名なワルサーP三八なんかもこの弾を使用している。弾頭の種類によって上下するが、だいたい五〇〇J弱の運動エネルギーを持つ。
二二ロングライフルはライフルという名前がついていて勇ましいが、威力は九ミリパラの五分の一程度である。(それでも人を殺傷する事は可能であるが)弱い弾丸だが、逆に発射音や反動などが低いため訓練用や競技用として高い需要がある。
マグナム弾というのは、通常の物よりも薬莢を長くして込められる火薬を多くした弾丸のことで、実はコレと決まっているわけでは無い。まあ映画で有名になった四四マグナムか、世界的に有名な怪盗の孫の相棒が使っている三五七マグナムが有名であろう。もちろん大きい四四マグナムの方が、威力がある。これも弾頭によって上下するが、三五七マグナムで九〇〇J前後、四四マグネムで一五五四J前後も威力がある。
633行:「成形炸薬弾も同じか?」
成形炸薬弾と書くと大層な物のような気がする。一般的に分かりやすいイメージで言うと「バズーカ砲」の弾である。(厳密に言うと薬室が無いから<砲>じゃないし等のツッコミはスルーで)
636行:「…でも爆轟って一種のプラズマ…」
一般的に誤解されているのだが、バズーカに代表される対戦車ロケット弾は、着弾して爆発することによって相手を破壊するのではない。命中した時に弾頭の先端から噴き出す一直線の火焔で敵を破壊するのである。だから映画などであるシーンみたいに、相手の撃ったロケットを真正面から拳銃で迎撃するなんてことをしたら(まず当たらないだろうというのは横に置いておき)噴き出した火焔で、迎撃した側が丸焼けのはずである。また、それとは別に弾頭の弾殻が細かい破片となって四方八方に飛び散って、副次的に榴弾のような役割をするように加工された弾頭もある。そんな弾頭だった場合、火焔を避けることはできても、弾殻の破片で穴だらけである。
739行:さすがにヒカルが銃を…
ギルティの方だと思われる。
743行:「いずれにしろ趣味の悪い合成生物だの」
とか言いつつ明実は感心したような声だということは、製作方法を知識欲として手に入れたいのだろう。
●アスカとキューピットの戦闘パート
47行:「近所の快活なおねえさん」
分からない人がいないと思いますが一応。前回『六月の出来事・B面』で女子高生や浮浪者を狩っていた「おねえさん」と同一人物である。
60行:「こんなところでクピドと出くわすなんて」
クピドはキューピットの別の呼び方。アスカはちょこちょこ使う単語などが他と違うというキャラクターです。
70行:鉄筋
なぜアスカの武器を鉄筋にしたかというと、それが手に入れやすいからである。惜しみなく捨てることができるし、普及しているのでドコで調達したかを遡ることも難しいからだ。工事現場から盗みやすいし、DIYショップでも売っている。値段が安いし加工もしやすい。利点だらけだが、身体検査をされた時は言い逃れできないだろう。しかしアスカを呼び止めて身体検査する人物なんて、警察官かヤクザぐらいのもの。どちらにしろ、そんな事をしたら捕食されてしまうのではないだろうか?
95行:スティレット
ロジャーだけに武器は両手に持った棒状の物だったりして。
158行:左袖に仕込まれた何らかの発射装置
腕に沿ってコイルバネで出来た発射装置を着けていると設定している。矢弾たる鉄筋は、そのコイルの中心に装填されている。発射トリガーはどうなっているかまでは設定していないが、アスカだとそれ専用に肘辺りへ、常人には無い指を一本ぐらい生やしていそう。この発射装置を腕に着けていたから前回『六月の出来事・B面』で『先生』がナタで斬りかかっても、服越しに受け止めることができた。またエネルギー量として銃火器に及ばないはずで、設定どおりならばイコノスタシスを破る事はできないはずだが、そこはドラマ優先の法則で、できるということにしておく。
191行:左袖には何本の鉄筋が仕込まれているか分からない
いちおう設定としては左右に一本ずつとしている。それ以上だと服の上から何かを着けているのがバレてしまうだろうから。
●五人揃って戦闘のパート
6行:フルメタルジャケット
ヒカルはリボルバーにもオートマチックにもフルメタルジャケットを使用する傾向がある。貫通力は高いが衝撃力が弱くなるという難点があるが、銃の作動不良を嫌っての選択である。詳しくは『四月の出来事・B面』参照。
45行:ダイヤの体が少し沈んだ
人間へ金縛りをかけられる技をダイヤに向けて使用。ダイヤは体内に注射された『生命の水』で何とかレジスト、という場面。
177行:「オーイワ弾切れだ。ちょっと待て」
いや、敵でなくアキラになんか撃ち込んでいるから弾切れ起こすんだよねぇ、ヒカル。
188行:ベストの裾に隠したラック
ヒカルは黒色の自動拳銃用に予備のマガジンを二つ持っており、それは二本差しのマガジンラックに入れている。『四月の出来事・B面』参照のこと。
213行:何らかの格闘技らしい構え
ゴンさんは徒手空拳でもそれなりに強い設定。過去に軍隊にいたとか、細かいところまで決めていないが、ボクシングか空手は使えるであろう。ここではボクシングの構えみたいなポーズを取ったと想定している。
239行:ただの枝で竹刀の頭を落とす程
前回『六月の出来事・B面』参照。
248行:ヒカルは右腿の銀色の銃へ手をかけた
ヒカルはこの銃を長い間愛用してきたので、ここぞという時はコッチを頼る癖がある。
297行:地面に座ったままで銀色のハンマーを…
いまのヒカルには片手で銀色のリボルバーを撃つ力はないが、地面に座って体を安定させた姿勢ならば、まだこの銃で射撃をすることは可能である。
★七月のB面④
●戦闘が終わって休憩室に帰って来たパート
54行:また二人で遊び始めるのを防ごうと…
和美の心の声。アキラとヒカルの漫才が始まると、ついつい止まらなくなる。
74行:明実のガマグチは…ファンシーなデザイン…
どのようなガマグチなのだろうか? サンリオあたりのキャラクターがプリントされているのかな?
●アキラが買い物へ行っている間のパート
32行:機構的に古い方法
ヒカルの銀色のリボルバーは西部劇によく出て来るコルトピースメーカーのレプリカである。それをただ大型化しているだけなので、弾丸を込めたり空薬莢を抜いたりするのに、非常に手間がかかる。
101行:武器を失ってからあがいたベスも…
そのベスたる人物は、おそらくクロガラスのロンドン時代の仲間であろう。
163行:まさか高校生から名刺を返される…
忘れてはいけない明実は研究室を持っているのだ。ということは、こういった大人の社交術も身に着けていて当然である。
166行:紙面を見て沈黙…
明実の名刺に何が書かれていたのだろう。まあ彼の事だからとんでもない肩書を添えてある程度の事はしてあるだろう。
178行:鍵寺明日香
アスカのフルネームは、他の『施術』を受けた者たちの名前と一緒に、とある元ネタがある。
184行:「本当は佐藤とか田中とか、目立たない名前が良かった…」
大勢の中に隠れるのに、名字が珍しければ邪魔になるだけだ。だが戸籍がしっかりしている日本だと、土地建物の取得などで、まったくの偽名で生活というわけにもいくまい。おそらく実在した人物の戸籍を乗っ取って手に入れた物と推測できる。
239行:「わたしが十七歳…」「おいおい!」
これは「ドモルンリン□ルが気になったら入信」という噂の女性声優特有宗教の儀式である。
258行:髪を…ペットのごとく撫でている
前回『六月の出来事・B面』でちょろっと出た、クロガラスの飼い犬「ルイ」は、『六月の出来事』で郷見弘志が薬物を注射した患畜と同一個体である。クロガラスは飼い犬を失ったことに幾ばくかの寂しさを感じているのかもしれない。
286行:「キミさ。体調が悪いのだろ?」
もちろんアスカも、トレーナーのロゴを読んで言っている。
●アキラが帰ってきて五人でお茶するパート
4行:「大丈夫、おつかいから帰って来たみたいよ」
アスカだけがなぜわかるのかは後述。
89行:「『私はお腹を下してます』でいいかな」
ダイヤのトレーナのロゴをアキラが翻訳しているが、だいぶ意訳である。読む人によっては「排泄物そのものです」でもおかしくない。アキラはもちろんダイヤの心情を察して、なるべく柔らかい表現を選んでいる。
97行:運命石の選択を求めることができそうな炭酸飲料であった
茨城県と千葉県名産のマックスコーヒーと同じぐらい地域限定飲料のドクターペッパーのこと。と書いたら世界展開しているドクターペッパー自体に失礼であろうか? 関東地方に強く、関西地方では入手困難である。「運命石の…」のフレーズは、アニメにもなった本格SFノベルゲームの物である。その主人公である岡部倫太郎が演じるところの宮野真守が(あれ? 違和感がない)話の中で愛飲している。
163行:「…クリンゴン語。果ては下位古代語や上位古代語」
いずれもSF作品に出て来る架空の言語である。
クリンゴン語とは、映画などになったSFドラマ『スタートレック』に出て来る異星人クリンゴンたちが使用する言語である。
グロンギ語は、特撮『仮面ライダークウガ』に出て来る古代民族グロンギ族が話す言語。放送時に字幕など一切入らなかったので、とても不気味な雰囲気を作るのに役立った。
オンドゥル言は、オンドゥル星の王子さま「オンドゥルⅧ世」が世に広めた言語である。「ウゾダドンドコドーン」本当は特撮『仮面ライダー剣』に出演した俳優陣の活舌の悪さから生まれた空耳である。
191行:「遥か大昔、宇宙はビックバ…」
アキラがお約束のボケをかまそうとしているが、アキラ自身が明実の同じボケに『六月の出来事・B面』にて、突っ込んでいたりする。
249行:外からアスカの腕を目掛けて飛び込んできたのは…ドバトであった。
元ネタのままに、アスカはハト使い。
284行:「これで、いまも周囲を警戒しているのだよ?」
先程、アキラが戻って来たのを先に知ったのも、このハトたちが周囲を見ていたからである。
295行:天使の側も人間の団体を味方に…
なぜラモニエルが、孝之と由美子以外に人間の協力者を得ようとしないのは、ちょっと不自然かもしれない。(まあ、主のお導きと言うだろうが)おそらく『施術』という物が存在すること自体の記録を残したくないため、大きな集団に協力を求めたくないのだろう。そういう団体に協力を求めたら、その内の誰かがどんな記録を残すか分からないからだ。
325行:「この肉体だって本体と限らないじゃないか」
後のラモニエルとの戦闘であんなことにもなるし、じゃあアスカの本体ってドレよ? と考えてしまう。まさか、あの顔を貼り付けたネコじゃあるまいな…。
346行:「…どうやってタイムラグなしに各種動作を…」
明実はそう言っているが、現代技術でもある程度できる。その分身に、一定以上の判断力を与えてしまえばいいだけの話しだ。いい例として、宇宙探査機の「はやぶさ」などがそうである。突発的な事態が発生しても、地球から電波で命令していたのでは間に合わない(小惑星イトカワまで、光の速さで十五分以上かかる)よって「はやぶさ」は自分自身である程度判断して行動するようになっていた。またオカルトになるが、テレパシーなどはタイムラグなしに伝わるようだ。
376行:「彼女は『マスター』でなく『クリーチャー』であろう」
なぜそういった結論に明実が至ったのかは、凡才の頭脳しかない和美には分からない、としておく。
399行:引けた腰でアスカから距離を取ろうとする
クロガラスの価値観としては、あくまでも『クリーチャー』は道具である。そのただの道具であるアスカが自分と同じ立場であるはずの『マスター』を食べてしまうなど、もっとも嫌悪する事象である。それまでは、同じく長い時間を生きてきた『マスター』と思っていたから、どちらかといえば好意的であったが、この瞬間から嫌悪する対象となっている。ただ相手の実力も分かっているし、対天使のこともあるしで、殺したいほどの嫌悪感を抱いても、表面的は平和的に接しなければならないと、理性で感情を押さえつけている。
408行:アスカの台詞にうなずく明実
彼は良くも悪くも科学者なので、相手が人を食べると聞いても、感情的に嫌うことはない。ただし理性的に判断して、彼自身はしないが。
447行:「オイラは『儀式』で死亡者を出しておらんぞ」
詳しい『儀式』の内容は、実を言うと設定していない。ただ、一人を不老不死にするために一人の死亡者を出すなら、その技術に欠陥があると明実は判断しているのだろう。クロガラスとアスカは利己的に行動して自らを不老不死としたが、明実の目的はあくまでもその不老不死へ至る技術の開発である。
454行:「万能細胞はありまーす」
どんな細胞でも、どんな細胞からでも作ることが出来れば夢の技術だったのだけどねえ。おそらく明実はIPS細胞を使用したのだろう。このフレーズは偽の論文とされた「スタップ細胞」の研究者が発したもののパロディだ。
461行:「それというのは…」
明実の『施術』と、他の者の『施術』の違いを言っていると思われる。
510行:アスカは握手を求めるように…明実は…背中を向けた
けっして明実自身がもう『施術』によって自身の体を変えており、その情報を先程のアキラのように読み取られるのを嫌がったわけでは無い。だいたい金縛りにあっている時点で、彼はまだ人間だという事がわかる。
527行:「オイラたちはまだ人間だ。キミたちと違ってね」
一人称が複数形ということは、アキラのことも含んでいるのだろう。ヒカルがそこに入るかは微妙だが。
531行:「すぐにコチラ側に来ることになると思うけどね」
まあ本当に不老不死の技術が開発されたら、全財産を支払っても手に入れようとする者もいるだろう。和美は逆で、不老不死なんて怖くて願い下げだ。だって究極的に地球が太陽に飲み込まれても死ねないんでしょう? そう考えると恐ろしい。
●三人が男子寮へ寄り道するパート
108行:「分析の結果が『奇跡』になったのならば、これはまた別の話しだ」
その『奇跡』としか思えない事を研究して、謎を解き明かしてきたのが現代の科学である。明実は科学者として、堂々と「今は分からないが、将来その謎は解明されるはず」と言っているのである。
188行:「そういえば用事を思い出した」「なんだったら先に行っておくがの」
ヒカルにも私生活があると、明実は尊重している。
204行:「? 浮気かの?」
まあ、これだけアキラと仲が良いヒカルが男子寮に用があると言い出したら、そう思うのも仕方が無い事だろう。外見はともかくアキラは男の子で、ヒカルは女の子なのだから。
211行:まるで実年齢が逆になったような…
明実は見た目通りの高校一年生。対してヒカルは昭和の女であるから、母子どころか祖母と孫以上に歳が離れているはずだ。
223行:「御門くん。それと海城さんに、新命さん」
寮監も教師と同じで、人の顔と名前を覚える方が仕事であろう。この後ヒカルが「あいつ」呼ばわりしている相手を松田有紀だと分かるのも、寮監として求められる能力だ。寮生の人間関係をちゃんと把握している証拠だ
241行:星野くん
前回『六月の出来事・B面』に引き続き、使い走りとして登場。このままレギュラー化か?
254行:ヒカルは…ペットボトルを…漱いでからゴミ箱へ
エチケットとしてもちろん、自分の唾液などを無闇に残さないようにと、その道のプロとしての行動でもある。
264行:どこかスポーツマンの雰囲気を纏っていた。
有紀は恵美子と同じく、剣道の特待生として入学したという設定がある。が、すでにその道は諦めているようだ。
311行:「この前と大分違うじゃねえか」
前回『六月の出来事・B面』参照。
412行:「意外に安く済んだな」「え…」
実銃を扱う成人女性のヒカルと、エアーソフトガンを扱う男子高校生の有紀とは、金銭感覚に大きな差がある。
432行:「番号不揃いで九〇〇ドル」
セリフだけ聞いていると、麻薬か何かの取引のようだ。ここで一つ問題がある。ヒカルが取り出した紙幣は、いくつか発行されているドル紙幣のうちのドレであろうか? あまり取引に最高額面である一〇〇〇〇ドル紙幣はあまり使用されない。(いやもうあれは金庫の中専用だろう)一番流通しているのは二〇ドル紙幣で、海外で使用する時もそのぐらいが一番使いやすい。だがそれだと、ヒカルは四五枚も財布から取り出したことになる。まあ普通に考えて一〇〇ドル紙幣九枚であろうが、それだと海外生活に慣れているというヒカルの設定と矛盾する気もする。まあ今では現金決済が時代遅れとされているようなので、海外ではそういった電子マネーなどを使い、こういった裏取引は現金と使い分けているのだろう。
444行:「ここのところだいたい一一〇円ぐらいだな」
アドバイスしたのは明実であろう。そして、この金額を書いた直後に円高が進行して一時一〇七円まで行った。う~む為替は難しいのう。ヒカルに訊いたら「一ドル三六〇円」とか言うかもしれない。(最近の若いモンはニクソンショックを知らんのじゃあ)
494行:「別にいいのに」
ヒカルからしたら、口止め料も入っているつもりなのだろう。
497行:「『分割手数料はコチラがお持ちします』…」
ジャパネットタカタですか?
508行:「必要経費はしかるべき人間に請求するがな」
ちょろっとだけヒカルの懐事情がわかるセリフ。おそらく明実の護衛をするということで、ヒカルの体を維持するための『生命の水』供給とは別に、彼からヒカルへ給料が支払われているのではないだろうか。
★七月のB面⑤
●研究所へ立ち寄るパート
14行:国道の歩道橋がある交差点
彰がトラックに撥ねられた交差点である。
95行:出てきたのは…イチゴ味であった
前回まで飛んでもないフレーバーばかり持っていたヒカルなのに…。今回がまともなのは、アキラの体調をおもんばかったのか、それとも今までが偶然だったのか。
105行:受付に座っているアンドロイド
イメージは特撮『仮面ライダーカブト』に出てきたスマートレディ。
125行:身分証
明実は自分の物を受け取り、二人は関係者の物を受け取っているが…。アキラの身分証に検体とか実験材料とか書かれてなくてよかったね。
142行:廊下は…定期的に鉤となっていた
わざと曲がり角を作るのは、原子炉がある建物なんかもそうなっている。
157行:警備員
その正体は不明という事で。イメージとしては映画『トゥルーライズ』に出て来る「オメガセクター」みたいな感じ。
180行:ヒカルは怒鳴るでなしに、低い声で訊ねた
いつもアキラに怒っているのは、ほとんどがポーズである。今回は、そのアキラの不調が明実にあると分かって、本気で怒っている。
221行:奇跡的に片付けられている事務机
まあ机の上ぐらいは綺麗じゃないと、論文などの執筆に支障があるだろうし。もしかしたら本人ではなく、助手の高橋が片付けているのかもしれないが。
256行:どうやら自分のやってきた実験の成果が自慢できるのが嬉しいようだ
まあ人体実験を重ねている『施術』の研究を、現段階では発表できないであろうから、承認欲求が溜まっていたのだろう。
288行:切断面を…
腕の量産に成功した明実。その腕の肘側は、断面が丸見えという設定だ。そうでないと動脈や静脈を使って腕の内部へ『生命の水』が循環しないからだ。アキラがロケットパンチとして発射した時も、その切断面は見えているものとする。ただ発射した肘の方は、皮膚が回り込んで余分な出血などを抑えるようになっている『五月の出来事・B面』でも、そんなシーンを書いたはず。あと、ロケットパンチの推進力であるが、じつは考えていなかったりする。まあ、いま思いつくままに設定すると、肘のところで『生命の水』が爆発的に燃焼し、肘から先の前腕を切断、その爆発力でパンチが飛んで行くというのはどうだろうか。肘のところで静脈弁がノズルの形状になっており、前腕血管内部に残された『生命の水』を燃料に飛翔を続け、使い切ったところが航続限界ということで。
310行:手相…を比べた。ほぼ同じ形をしていた。
遺伝子に由来する指紋などはまったく同じにコピーされるが、摸倣子に由来する手相などは、似た物はできるが、まったく同じにすることはできないだろう。簡単に言うと、使っているクセが出る皺の形状は、同じ使用者じゃないと同じ皺にならないという事。
379行:赤い中距離砲撃用ロボット
連邦の白い悪魔ほどではないが、それなりに活躍しているモビルスーツのことですな。オリジンだと旧式扱い。
393行:「天使に有効ならば、携帯式の物を造って…」
というわけで造った物が最初に使われたのが『八月の出来事』の肝試しとなるのかな?
403行:「おい、この気違い」
ヒカルは明実をそう呼んでいるが、彼の自称は「マッドスチューデント」
414行:アンプルを切る
いまのアンプルはゴムの蓋になっていて、注射器を差し込んで薬液を吸いだす方式が増えた。まてよ…、どこかの不良在庫を持ち出したとかなのか? 書類上破棄した物を横流しで使用している可能性は…、ありありだな…。
436行:抜いた注射器を救急箱へ仕舞いながら…
医療用の注射器ならば使い捨てのはずである。ここは明実の実験室で、検体相手に使用するので再利用するのだろう。ただし明実だと、アキラやヒカル相手でも「検体」扱いをしそうであるが。
440行:アキラは右肘の少し上を…
ごめん、そこは皮下接種の場所だわ。静脈注射なら肘の内側が正しい。単純な間違い。
●洗濯物と帰宅しようとするパート
12行:「目覚めよ、その力!」
正確には「目覚めろ、その魂」である。特撮『仮面ライダーアギト』のキャッチフレーズだ。「あかつき号事件」という海難事故が物語の発端となる。
106行:ヒカルの嗅覚には暴力的
人によって感じ方が違うから難しい物だよねえ。醤油の焦げる香ばしい匂いすら公害として認定された事あるし。
220行:免許証の名義は、いまとは違う名前なのだが。
免許証の名義は「上宮みかん」となっている。『五月の出来事・B面』参照。
230行:「あんまりうまくないぞ、運転」
自分を卑下しているヒカル。設定としてヒカルの運転技術は、ごく普通のレベルなのだが。
265行:明実が上げる世界各国の車
全部、戦車の名前だったりする。焼死体運搬車と聖なる神の玉座はイスラエル陸軍の主力戦車。C一はイタリアが四一年ぶりに国産した新型戦車。南アフリカの象はイギリスの主力戦車だったセンチュリオンを魔改造した戦車。豹はドイツ陸軍、M六〇は西側標準の主力戦車だった。
271行:「T九〇までなら…」
明実が戦車の名前を出したので、ヒカルも戦車の名前を出している。ウラジミールはロシアの主力戦車である。まあ、これらならば確かにもらい事故は怖くないわな。彰を撥ねたような大型トラックでも、ぶつかった方が負けるであろう。
281行:「まあ冗談はさておき、スズキエブリィ…」「冗談が終わってねえぞ」
明実が上げている車種はすべて自動車メーカーのスズキが、各社から受託製造している車種で、全てエブリイが元になっている。(違うのは各社のエンブレムとちょっとした仕様の差ぐらい)つまり同じ車を別の名前で呼んでいるだけである。
288行:「ではモーガンスリーホイラーとかメッサーシュミット…」
日本の軽自動車よりもさらに小さいサイクルカーと分類される車。二人乗りのはずだが、一人乗っただけでギュウギュウである。
332行:毛玉
相方は、南国生まれの恐竜。互いに永遠の五歳。
342行:岸田美亜博士
名前はアニメにもなった『エリアル』(笹本祐一)の登場人物からの三個一。カレンダー計算とは、特定の年月日の曜日を計算で導く能力。サヴァン症候群の者などが使えることで有名。(もちろん健常者でできる者だって複数いる)五桁同士の掛け算を含む計算を暗算でこなす能力などは、物語の中に出て来るキャラクターに対する特徴づけと思われるかもしないが、和美の同級生で実際に行える者がいた。(しかもなぜかヤンキーだった)数字に強い人はとことん強いのだなあと思ったものだ。
358行:明実と同じように選抜された子供は複数いた。
郷見弘志もその中の一人と思われる。さらに言えば別のシリーズに登場するユウキナギサなんかもそう。
363行:見たことも無い顔が揃った集団であった。
この『B面シリーズ』にも白膏学苑のメンバーがエントリー。もちろん顔の半分を包帯で覆って車椅子に乗っているのは縞子さんである。女子率が高いのは、共学化する前は女子高だったからという設定である。『一月の出来事』参照。
384行:「部長をやっている二年の三浦です」
彼の名前は三浦康介。詳しい解説は『一月の出来事』に譲るが、とりあえず女にだらしない性格とだけ書いておく。
421行:中心に居るオサゲに眼鏡という…
彼女は柳田美也緒。いちおう康介とは付き合っているという設定だ。『一月の出来事』で由美子と出会った時は、ショートカットにしていた。
442行:「東の清隆、西の白膏と言えば…」
ちなみに「南の素ザク」まではあるらしい。『一月の出来事』参照。
500行:「D研究室の高橋くん…」
前からちょろちょろ顔を出している明実の助手である。とりあえず彼女だけが明実の専属で、後に出て来る怪しげな集団は違うようだ。
510行:カウンターには見学者と書かれた身分証が十一枚並べられていた。
ここで問題です。研究所に岸田博士が招いた白膏学苑化学部は何人でしょうか。答えは、明実たちが廊下からホールへ出てきた直後に書いていた通り、男子が三人で、女子が八人である。で、おかしいことが一つ。縞子さんが乗る車椅子を押す女性のための身分証が出ていない事。単純に考えて彼女は白膏学苑の関係者でなく、コチラの関係者ということになる。で、すでに登場したキャラクターの中に、この研究所に出入りしていそうで、なおかつ縞子さんと親しい人物が一人だけいるのだ。彼女の正体はその人物ということになる。
●やっと帰宅できたというパート
2行:ちりめん問屋の隠居を騙る人物
もはや説明の必要がない程の有名な人物。
6行:黒い色をした一九八二年型ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム
未来的な運転席に座ったら「OKマイケル」とか話しかけて来そう。八〇年代に日本で放送していたアメリカのTVドラマ『ナイトライダー』に出て来る未来カー「ナイト二〇〇〇」が元ネタ。
15行:「…機械生命体として変形を…」
こっちはこっちで日本のオモチャは発祥の『トランスフォーマー』ネタですな。明実が本当の事を言っているのか、そうでないのかは、不明としておく。
33行:御門家の玄関の鍵
古いタイプの鍵を使用しているのは、明実の母親クララが結婚する時に、実家からこの鍵をプレゼントされたから、という裏設定。欧州では(地域によるだろうが)結婚の引き出物として鍵を送る風習がある。もちろん、後から明実が色々と最新式の警備システムなどを付け足している可能性はある。
104行:「おまえ、あたしだけじゃなく…」
ヒカルとは『四月の出来事・B面』で、すでに一緒に入浴した。『六月の出来事・B面』でもしてたし。
115行:「オイラの方が先に…」
何があったのだろうか?(すっとぼけ)
122行:…成長期のアレコレは…明実の方が早く現れていた
実はウソ。日本人の方が第二次成長期の特徴が早く現れる。ただ欧州人は(宗派にもよるが)宗教的な儀式として割礼をしたりするから、正確には分からないけど。明実が早く成長したのは混血だったからという設定と、登場人物の体格がコロコロ変わると大変という和美側の事情による。
157行:明実の天使が襲撃目標を見つける条件の仮説
たった二回でここまで大胆に仮説を立てるのは、物語の都合上…、ゴホンゴホン、いや、明実が天才だからである。
200行:英語の授業中は…条件を満たしてしまう
アキラたちは知らないから困っているが、実はラモニエルが憑依している孝之も授業を受けているはずだから、じつは安全だったりする。
★七月のB面⑥
●いつもの一年一組の風景のパート
37行:「こうやって、悪い奴らを見つけるんだって」「…ダウジングだ」
有名なL字形の針金二本でもよかったかもしれない。で、明実の冗談が真実でしたというオチなのだけど…。ただ、そのダウジングが、『構築』された体を持つ者が三人以上揃っていないと反応しないという可能性はある。
53行:連絡帳
孝之と天使が別々に行動して、そのチグハグさを楽しんでもよかったのだけど、数少ない協力者と意思疎通を図らないのも不自然な気がしたので、ガジェットとして用意しました。表紙の絵は、もちろんラモニエルが描いたもの。地上に無い芸術や知識を持つ天使には絵の一つや二つ朝飯前であろう。
76行:最初に開いたのは、この道具を作って欲しいと依頼する内容が書かれた箇所だった
おそらく孝之が、針金を曲げる時に、何度も確認したために開き癖がついたのであろう。
95行:三軒隣のミーちゃんには、ミケ猫の彼女がいる模様
もちろん天使が書き込んだのだろう。けど、余程書くことが無かったのか、それとも地上に正しい生命が満ちることが天使として歓びと感じられるからだろうか。
103行:アイスバケツチャレンジ
一時期流行しましたね。その次に「公園をみんなで掃除するチャレンジ」を流行させようとして、そのまま日本に上陸。そしたら日本の公園が綺麗すぎて掃除するところが無かったとか。いや日本人の目から見て充分汚い公園だったんだけどね。
125行:「これだから、おまえは」
由美子の台詞。何にもおかしくないように見えるが、実は物語最初の頃の二人称は「あんた」だった。『六月の出来事』で、郷見弘志の話を聞いてから彼女の二人称は変化した。(という細かい設定を覚えている関係者が何人残っているのだろうか)
135行:「つまり…このクラスにいるかも…」
孝之の推理(あてずっぽうとも言う)が当たった瞬間。アキラもヒカルも、そして二人の『マスター』である明実も、二人と同じ一年一組である(確認)
200行:「コジローだと、プトレマイオス朝の頃から…」「毒蛇に噛まれずに?」
プトレマイオス朝って、エジプトの歴史の分け方みたいなもの(日本史で言う明治時代とかそんな感じ)直後の由美子のセリフと合わせて、世界三大美女の筆頭と言っていいクレオパトラ(正確にはクレオパトラ七世フィロパトル)の事を言っているのだろう。戦争に負けたクレオパトラは毒蛇に自分を噛ませて自殺した。
238行:「彼女がそうの可能性も…」
そうです。正解。
244行:本人は複雑な家系で、少し外国の血が…
ヒカル自体は、五人分の死体を合わせて『構築』されたという設定である。その純粋な日本人らしからぬ面差しの言い訳である。
さて、ここでは彼女を構成するその五人を推理してみよう。
レーザークロウ・参謀
ダイムボム・空中攻撃兵
ヘッドストロング・地上攻撃兵
タントラム・補給兵
ラムページ・砲兵
って、それじゃあ「トランスフォーマー」の猛獣部隊アニマトロン、巨重合体兵プレダキングじゃん!
256行:「二人で、バラのエッセンスを…」
これはマンガ『ポーの一族』の主役であるエドガーとアランが持っているアイテム。作中の吸血鬼は、もちろん人の血も吸うが、バラの生気でも代用が出来るという設定だった。
272行:『ペズンの反乱』を鎮圧するために出撃する…
アニメになったことがないのにガンプラが売れまくる『Sガンダム』のことですな。
290行:「新命さんのリボルバーって、なに?」「なにってM六〇やん」
孝之は右腿にさげている銀色のリボルバーのことを訊ね、有紀は自分が関わったエアーソフトガンの話しをしている。この齟齬がないと、ヒカルが『クリーチャー』と特定されてしまうような気がして用意した小細工。
343行:どちらかというと兄妹という雰囲気の方が近い。
まあ幼稚園の頃からの幼馴染だから、そんな感じがしても不思議ではないだろう。
●いつもの海城家のパート
54行:いざとなれば出席日数さえ稼げば高等部を卒業できる
そして出席日数が危なくなってしまったら、飛び級してしまえばいいんだし。明実が高等部に通っている理由は、普通の高校生活が送りたいだけである。『四月の出来事・B面』参照。
70行:外見はともかく頭の中身は普通のアキラ
成績といい、スマートフォンといい、悩みまで今どきの高校生みたいである。早く卒業して大人にはなりたくないとか言い出しそう。
96行:ヒカルはストライプのTシャツを着ていた
なんか夏場にダレた私生活のOLみたいな格好になりました。ホルスターを一旦ばらして組み直すとベルトポーチみたいになるのは『四月の出来事・B面』の頃から。同じように右腿に巻いている銀色のリボルバー用のホルスターも、ばらして組み直すとスーツの背中に装備できるものになる。そちらは『五月の出来事・B面』で活躍した。
152行:「クリスベクターをばらして洗って…」
クリスベクターというのは「反動が少ない新時代のサブマシンガン」が売りのクリス社とアメリカ陸軍が開発したサブマシンガンである。とは言うものの、実銃を撃っている様子を見ると、結構反動があるように見える。まあ同じ弾丸を使う「グリースガン」などに比べれば「まし」といった程度か。またばらして洗うというのは比喩ではなく、銃火器だって他の機械と同じように整備のための分解清掃は必要である。ただ洗浄に必要な油などが人体に有害な場合が多いので注意が必要だ。クリスベクターを入手した経緯は『五月の出来事・B面』参照。
173行:「だっちゅ~の」
調べたら一九九八年、お色気お笑いコンビ「パイレーツ」の持ちネタでした。一九九八年というと、月面クラビウス基地が新型インフルエンザで隔離さ…(ゲフンゲフン)ええと、平成一〇年になるから、あの頃は電気工事士として…(今度は遠い目)
181行:「平成になってた…たぶん…」
かく言う和美も調べないと分からなかったから、ヒカルのことは笑えないなあ。
311行:隣のドアが開かれる気配の後に…
アキラの部屋だけでなく、ヒカルの部屋すらもノックしてないぞ明実。これじゃあ殴られても当然のような気がするのだが。
325行:赤色と銀色のツートンカラーをした宇宙人
世界的に有名な特撮『ウルトラマン』ですな。そういえば、とうとうウルトラの父に孫ができてしまったようで。
327行:「ゆうべはおたのしみだったようですね」
和製RPGの金字塔「ドラゴンクエスト」で、勇者がローラ姫と宿屋に泊まると、宿屋の主人に言われるセリフ。宿屋の主人が覗いていたのか、それとも壁や扉越しですらわかる程凄かったのか。
338行:「女の部屋にノックも無しに…」「いや…」
だから、先程ヒカルの部屋もノック無しにドアを開けていたじゃないか明実よ。
●決戦に向けての連絡事項のパート
16行:内なる小宇宙
何度もアニメシリーズをやっているため知名度がそれなりにある『聖闘士星矢』(車田正美)に出て来る「聖闘士」が、普通の人と違って強い理由。
24行:一子相伝の暗殺拳
前項の『聖闘士星矢』と連載誌は同じ「週刊少年ジャンプ」だったマンガ『北斗の拳』(原作・武論尊、作画・原哲夫)の作中に出て来る「北斗神拳」のこと。指一本のデコピンに倒されたことからそう言っているのだろう。でもデコピン一発で相手を倒すなら、「北斗神拳」というより、マンガ『ぼくの地球を守って』(日渡早紀)の田村さんの方が近いか?
38行:白衣の内側から携帯電話を取り出す
明実の白衣の懐は、ドラ△もんの四次元ポケットと同じで、何でも出て来ることになっている。同じように郷見弘志のディパックの中からも色んな物が出て来ることになっている。また改めて書く必要は無いかと思うが、他のグループと連絡するためにだけ別の携帯電話を用意したのは、ハッキングなどを予防するためだ。
136行:マーガレット・スピンドルストン
前回『六月の出来事・B面』で登場したロマン砲。実用性はほぼ無い。といっても明実は武器としてでなく実験設備として製作したのだが。
161行:最近の規制で…マガジンの流通が…
アメリカで銃乱射事件が続いたため、銃規制をしようという事になり、連邦法では銃身の長さを規制した。対して装弾数の方は各州の州法にゆだねられており、一五発~一〇発程度の差がある。どちらにしろ三〇発マガジンは違法になった。各州でばらつきがあるのは、まあ社会環境も違うし、また本当に必要とされる対(|グリズリーなどの)自然的驚異の差もあるだろう。ちなみに五〇口径が禁止されたカリフォルニア州では「五〇口径じゃなきゃいいんだな」と、五一口径のバーレットが市販されている。なんで禁止する時に「五〇口径以上」としなかったのやら。
209行:「…盗み出せるなんざ、あたしが知るだけでも二人…、いや三人…」
二人はクロガラスとアスカとして、もう一人はダレであろうか。いまだ登場していない人物だろうか、それとも既知の人物であろうか。
243行:「…右腕が自己に目覚め、自由を得るために脱走した…」
そういう話しも面白いかもね。
★七月のB面⑦
●決戦当日の朝のパート
19行:これが海城家の主婦、香苗である。
いつもより遅めのエントリー。まあ天使側の模様を描写していたりしたから、許してほしいよね。
32行:挨拶しながら現れたのは、同居人のヒカルである。
彼女が遅かった理由は、部屋で髪を梳いたり、化粧水はたいたり、基本的なおしゃれをしていたからであろう。対して元男の子のアキラは、起きたら荷物を纏めてすぐ下へおりている。
56行:「どうやら自信あるのね?」「通知表」「…ああ、そっちか」
ヒカルと香苗の会話。ヒカルが自信あるのは天使との戦闘である。
101行:振り返ると、香苗の手が襟元に伸びてきた
香苗がアキラの制服を直すのは、もちろん自分の息子(娘?)であるからだが、ちゃんとした「女の子のようなもの」であるヒカルが自分の事は自分でやっていて、香苗に直してもらうところが無いこともある
●終業式のパート
32行:大時代的に硬質の紙にプリントして…
最近は生徒の成績すらもコンピュータで管理しているためか、プリントアウトに便利な柔らかい紙を専用バインダーで綴じた形が多いようだ。
93行:体育の授業
最初の『四月の出来事・B面』にて、ヒカルのホルスターをサトミに預かってもらう算段をしていた。理由は体育の授業を受けるためだったのだから、アキラとヒカルは、校庭で行われる陸上競技や球技などは参加したはずである。ただし『クリーチャー』として反射神経や膂力が常人と違う事を悟られないように、だいぶ手抜きをしただろうけど。水泳の授業はどうしたのだろう?(清隆学園高等部にプールがあるのは『六月の出来事・B面』参照)おそらくHR合宿という新入生対象の泊まり込み行事で、香苗がアキラの入浴にあれだけ怒ったのだから、もしかして二人して見学したのかもしれない。いちおう体が弱くて入院していたという設定だからだ。『四月の出来事・B面』参照。
121行:「保護者の呼び出しギリギリであるな」
清隆学園高等部では、十段階評価で二以下の者から保護者が呼び出されると設定した。
124行:明実はそれが「あれれ~」等と…ぐらい当然という態度でこたえた
文中に出て来る蝶ネクタイの小学生とは、死体がゴロゴロ転がるという国民的アニメの主人公ですな。
155行:「いいから、お姉さんに見せてごらんなさい」
そういうヒカルの成績はどのくらいだろう。明実ほどでは無いとして、オール八(五段階でオール四)ぐらいかな?
231行:「…浮気はダメなんだよ」
恵美子は、由美子と郷見弘志が恋人未満であるという学説を主張する学派である。本人たちは、とても嫌がっているけどおかまいなしだ。アキラとヒカルはその相手が誰だか知らないが、知ったらどんな顔をするだろうか。
312行:行くのは…教材倉庫ではない
といっても制服から戦闘用に私服へ着替えているし、ヒカルの武器の準備が必要なので、寄るぐらいはしたであろう。
●音楽室のパート
12行:…通りかかった背の高い少年が…
後ろの会話の内容から、彼の正体がサトミであることが想像できる。サトミと天使が出会っておけば、サトミ自身が『構築』された体でないことの証明となると思って入れたシーンである。
●嵐の前の静けさのパート
13行:ターキン提督が指揮官を務めている宇宙要塞
有名なSF映画『スターウォーズ』のエピソード四で、最終決戦の場となる「デススター」のことである。この金属球でスピーカが装備されているお皿状のディテールが、惑星をも破壊するスーパーレーザー砲である。また、この明実が製作したと思われる金属球は、後に自分から揺れたり、飛行していたりするので、内臓式のプロペラが装備されているのだろう。赤道溝から空気を取り入れ、圧縮して南極から噴射しているのではないだろうか。
120行:カサリと音がした…跳びあがるアキラ…のんびり構えたままのヒカル
ダイヤの気配をすでに察知していたから、ではちょっとヒカルの反応が鈍すぎるかもしれない。ここは明実のドローンを使った警戒網を信頼しているといったところか。
170行:心霊兵器コクリ丸
正確には「狐狗狸丸」である。詳しい解説は『六月の出来事・B面』参照。
200行:ヒカルの腕時計
スマートフォンを持っているヒカルには必要なさそうであるが、戦場でのんびりと画面をのぞき込むわけにもいくまい。メーカーやモデルなどは設定していないが、まあGショックあたりではないだろうか。
252行:サブマシンガンを撫でるヒカル。…懐疑そうに見るダイヤ
接近戦ではサブマシンガンよりも刀剣の方が有利という研究結果がある。ダイヤは『生命の水』のよる底上げもあって、居合道は達人なみの腕前になっているから、銃よりは刀という思いが強くなっているのかもしれない。
288行:謎の視線をアキラに送って来るダイヤ
アキラが男物を羽織っているので、彼氏持ちだと誤解したのだと思われる。
317行:「はい。聖アドルフ学園」
郷見弘志の姉が通っている学校である。『八月の出来事』参照。本当は商業高校か何かと設定していたのだが、あまりにも色々な設定を作ると、和美自身がついていけなくなるので、安易にまとめてみました。
326行:中学の頃のクラスメイト
いちおう誤解のないように記しておくが、明実に非ず。
342行:「ウチは二種類制服があって…」
色んなところで出している設定。『四月の出来事・B面』で、よりによって香苗がセーラー服の方の制服を着ている。
423行:「それとノーチン」
いちおうヒロイン枠に入らないことも無いのに、ヒカルったらなんというセリフ。いちおう放送禁止用語にならないぐらいに攻めてみました。
435行:「いてっ」
ほら、ゲームとかでも自機がダメージを受けると、つい言っちゃわない?
●五人揃って待ち構えるパート
27行:巨大な西洋の剣
イメージとしてはゲーム『ファイナルファンタジーⅦ』の主人公であるクラウドが持っているような大きさ。まあ、あんな無骨な奴だと美女に似合わないかと思って、色々と装飾が施されていると設定したけど。
69行:「絶対ブチ殺してやる。いつか絶対だ」
ヒカルのクロガラスに対する憎悪は、もちろん自分の『マスター』を、クロガラスの『クリーチャー』であるトレーネに殺されたからだ。同じように主人が仇としているダイヤも、悪感情を抱いているに違いない。
160行:「えー、あたち、じゅうごさーい」
ヒカルの素になった人間が十五歳だったという意味ではない。普通の高校一年生ならば十五~十六歳だからだ。設定でヒカルは五人分の体を集めて作られた事になっているので、生前が何歳だったかは、答えが五種類あるということになる。その中には、成人して大学を卒業した人物も混じっている。
185行:その…変化を見て…クロガラスがニヤリと嗤う。
ヒカルにとってアキラが特別な存在ならば、色々と使い道ができるから嗤ったのだろう。単純に考えても人質に取ったりできるということ。
246行:アスカのクロスボウ
驚くなかれ今でも軍隊で使用されている武器なのだ。ライフルよりは射程が短いが、なにより音がしないという利点は大きい。しかも発射するのは矢だけとは限らない。球形の弾を発射できるタイプならば、ピンを抜いた手榴弾だって敵陣へ撃ち込めるということになる。もちろん次弾を装填するには、手で弓弦を引っ張らないといけないので、一人の人間が出せる力以上の威力を込めることはできないが…。それとも和美が知らないだけで、電動などで弓弦を絞るクロスボウってあるのかしら? ハンドルをグルグル回すタイプは知っているんだけど。
262行:「てした?」
ここでアスカがキョトンとするのは、自分が使役するハトやネコなどを手下だと思っていなかったからである。アスカはそれらを自分の感覚器の延長と考えていたのだ。自分の体の一部を差して「手下」と呼ぶ人間は居るまい。
★七月のB面⑧
●「今週の山場ぁ」のパート
24行:なぜか彼は右手に曲げた針金を持っていた
孝之に作ってもらった探知機である。
74行:「いや、そこの君は人間のようにも見えるな」
もちろんダイヤのことである。だが見ただけで『施術』が施されているか否かをわかるなら、なぜ先程訊ねたかという不思議な点もある。普段は人間と同じ視界だが、こいつが怪しいと思った時だけ、神さまの力を借りて特別な視力を得る、といったところかな? 普段から使用しない理由はと問われると…、MPの節約?
92行:辺獄
キリスト教における死後の世界の一つ。宗派によってあったりなかったり、地獄の一部だったり前庭だったり、一定ではない。いちおう一番多いのは、救世主であるキリストが地上に現れる前に亡くなった聖人たちや、洗礼を受ける前に亡くなった子供たちが暮らす静寂が支配する場所らしい。地獄に比べたら遥かにマシな場所である。あれだ、日本で言うところの賽の河原だな。
109行:ピッタリと眉間を狙った銃口は…
相手が人間ならば、胴体しかも腹部を狙うが、イコノスタシスを纏う天使では話しが変わって来る。
118行:「私はあまり戦いが得意じゃないんですか…」
ラモニエルは地上を捜査する天使なので、戦闘は二の次である。だからこそ『幻影幽霊』でも直接は戦わずに見ているだけであったのだろう。人間だって調べる事が得意な者と、戦うことが得意な者がいるように、天使にも個性があるということなのだろう。もっと簡単に例えるとするならば、同じ警察官にだって機動隊(武闘派)と鑑識係(頭脳派)がいる。
131行:平気に背中を晒す
もちろんイコノスタシスもあるが、戦闘が得意では無くても、五人ぐらいの奇襲は怖くないという自信の表れでもある。
255行:セレクターが二連射に合わせてあったので…
軍用のクリスベクターは、一発ずつの単射、トリガーを絞っている間は弾切れまで撃つ連射、そして二発ずつで止まるバーストの三種類から選択できる。ただし市販されているモデルは単射モードしかない。ヒカルの物は「いい店」で手に入れたのだから、もちろん軍用である。
328行:丘の上に…立っているコンクリート
この丘は戦闘機の基地だった時代に、監視哨という設備があった設定である。『六月の出来事・B面』参照。丘の頂上には、その土台だけが残されている。
378行:天使の眼前に別の銃弾が止まっていた
後述するライフル弾と同じ物である。
393行:ヒカルはまた二発の拳銃弾を叩きこんだ
ヒカルが他に持っている拳銃を使用したのではない。ヒカルが今回使用しているクリスベクターは、一〇ミリAUTO弾を使用するモデルである。『五月の出来事・B面』参照。この弾は左腿の黒い自動拳銃と共通である。同じ弾丸を別の銃で使用する理由は複数あるが、そうすれば補給などの面で有利というのが一番であろう。
415行:大人の女性
年齢の事を言っているのではなく、体格の事を言っている。
449行:「オレを踏み台にしたあ」
チリチリ頭のパイロットが乗る三色塗装の派手なロボットへ、黒と紫のロボットに乗る三人組が『高層圏偏西風攻撃』を仕掛けた時に生まれた名言。先頭で突撃した髭面パイロット操縦のロボットが踏まれ、すぐ後ろにいた片目のパイロットが操縦するロボットが串刺しにされた時に、踏まれた髭面が放った言葉。あまりにも有名なので、色々な作品でパロディされている。
468行:まるで…景色を楽しむかのように南を向いた
そちらの方向には中等部の旧校舎があるはず。つまり狙撃はそこ(さらに言えば、屋上)から行われたということだろう。次の天使の台詞から、加勢しているのは人間という事が分かる。先ほどのダイヤの攻撃をバックルで受けることになった時も、同じ狙撃手からの攻撃でイコノスタシスが無効化された。
479行:閉じられた指が開かれると、新たな弾丸が地面へと落とされる
ライフル弾ならば音速を超えて飛んで来るのに、それを素手で掴むとはさすが天使、という場面。弾丸の長さが違うので、それが拳銃弾なのかライフル弾なのかは、好事家以上の知識があればすぐわかる。狩猟用なのは、長距離の狙撃に向いているからであろう。距離を考えたら対物ライフルでもよかったか。その距離を離れていても、指差されただけで金縛りにあったため、以後の加勢はない。で、ダレが狙撃したかという問題が残る。ここで重要なのは、ダイヤが普通に現れたということだろう。電車やバスを乗り継いできたとしても、全行程を道着にバスケットでは耳目を集めすぎるだろうし、校門のところで止められるかもしれない。おそらく前回の顔合わせの時のように、車で送ってもらったと考えた方が自然だ。そして前回のキューピットとの戦闘中に、銃を貸して欲しいとヒカルに要請していることから、運転手も務める黒服の男も銃火器の扱いには慣れていると言える。この二つから、旧校舎から狙撃したのは、クマの代理人である黒服の男、ゴンさんであろうと推測できる。
516行:「なんだよ、ありゃあ」「…あれはボクの『腕』だよ」
単純に見た目を再現すると、マンガ『寄生獣』(岩明均)のミギーみたいだなあ。
578行:雲耀
薩摩示現流で使われる言葉。稲妻が落ちる速さに匹敵すると言われている。
585行:ビクッと一瞬だけ身体全体が痙攣すると、ダイヤも動かなくなった
アスカに対して本気を出したように、天使ならばダイヤの頭をカチ割ることもできただろうが、相手がほぼ人間なので、気絶させる程度にとどめている。
615行:カチリと作動音はさせつつも弾が出なくなった
またご都合主義とか言われそう。でも弁明させていただけるなら、発射の反動で次の弾丸を込めるクリスベクターならば、後ろ向きに走って反動がちゃんと伝わらない体勢になれば、容易に起きる状態だと思う。ストックをちゃんと肩に当てて反動を受け止めないだけでジャムる銃だし。
631行:…左手を掴んでいる天使に向けて、右手一本で…
ここで銀色のリボルバーを抜くのは正しい判断だ。ただ、その発射の衝撃に耐えられる体だったらばの話し。弱っているヒカルは、発砲した反動で手首を挫くか何かして銃を手放してしまう。
647行:天使は手近な武器をクロガラスへ投げつけた
左手に握っていたヒカルの体そのものの事だ。
677行:「うおおおぉぉぉ! やってやんよおおおぉぉぉ」
これが「やってやるぜ!」だとアニメ『超獣機神ダンクーガ』だな。「やってやんよ」だからゲーム『東方プロジェクト』かな?
692行:右手の大剣をフルスイング。…銃床で防がれてしまう。同時に天使の左拳が…
渾身の一撃を受け止められただけでなく、カウンターパンチをもらったのだから、顔面か顎の骨が破壊されたことだろう。
719行:「あと三分間ぐらいは待ってあげましょう」
天界から降臨してきた様子がアレだったから(『六月の出来事・B面』参照)ここは「四十秒で支度」したり「三分間だけ待ってやる」のが正しい作法。
732行:三月には黒い襲撃者…、四月は…撃破。五月には脱出路を…
三月の黒い襲撃者ってヒカルのことだし、四月に撃破ったって一発食らわして体勢を崩しただけだし、脱出路だってただフェンスを突き破っただけだ。『四月の出来事・B面』及び『五月の出来事・B面』参照
754行:明実の分析ではアキラの攻撃だけはイコノスタシスを通るはずであった
条件が揃っていないから、他の攻撃と同じくイコノスタシスに止められる。
787行:「なぜ、キミは私に触れることが…」
驚いている天使。まあイコノスタシスが守ってくれるはずなのに、突然突き飛ばされたら驚くわな。そしてイコノスタシスが発動する条件は、天使自身が最初の方で、自ら口にしている。
★七月のB面⑨
●戦いが終わって…のパート
47行:丸めたそれでヒカルの腹の傷を圧迫し…
圧迫止血法。この場合の最善の策ではある。というより、他に手が無い。アキラに至っては腕自体が無い。ここで敵対する姿勢を見せたヒカルを、クロガラスが助けようと動いたのは、まだ天使を確実に倒した確証が得られない状況で、なるべく戦力を減らしたくなかったからだと思われる。
63行:「まるで忍者のようにドロンとな」
ドローンで見ていただけに。小粋なトークだね。
102行:白いTシャツの裾は…
緑色のサロペットの方は、移動の邪魔になると自ら脱いだのであろう。あと腹筋を失って発声できるのかという根本的な問題があるが、そこは和美特有のドラマ優先の法則で。
111行:「じきに止まるように造ってあるよ」
前回『六月の出来事・B面』でも『先生』に足を切断されたが、自動的に止血されていた。血管の要所にそういう構造を持っているのだろう。
115行:「まあ、この身体が停止しても、まだ予備があるからね」
死亡と表現するのではなく停止と言うあたり、アスカにとって「散髪」程度のダメージなのだろうか? 予備の体の容姿は、次のセリフから違う顔形をしていることが察せられる。
123行:「誰か来たみたいだけど?」
こんな身体になっても、ハトなどを利用した監視網とは繋がったままなので、誰かが接近すると分かる。ここでは天使に同調した人間の勢力じゃないかと心配している。
136行:「いちおう研究所に収容できるが?」「…遠慮するよ」
クロガラスとアスカが辞退するのは、もちろん技術的にアドバンテージがある明実に、なにか新しいヒントを与えるのを嫌ってであろう。完全に不老不死を成しているアスカはもちろん、クロガラスだってアキラやヒカルに比べたら進んでいる『施術』を持っている。
160行:白衣の男が…意志を示した
声を聞かれることを嫌がったためと思われる。といってもアキラの知り合いや、今までの登場人物であるつもりはない。研究所の「その他大勢」の内の一人である。しかしこんな正体不明の事件を黙って後片付けする人間がいるなんて、清隆大学附属科学研究所という組織はどうなっているのだろう? まあ、明実の発明した爆縮機関が本当に存在したら、新しいエネルギー革命を引き起こすほどの物なので、日本政府や国際機関が噛んでくるのは間違いないのだが(物語の中で爆縮機関自体の量産化には、まだ成功していない)
183行:なぜか車内で待機となった
アスカの「手下」が、車に潜り込んでいないかチェックしているのだろう。
184行:…またあの感覚が襲って来た。
洗濯物騒動の時から環境が改善されていないため、アキラは研究所に来ると、大量に作られた(自分の)腕のせいで、脳や神経に負荷がかかる。
201行:いくら武蔵野とはいえ東京でコレはなかろう
設定としては、周囲に高い建物は無く、梨畑を中心とした農地が多いということになっている。学園の敷地内は雑木林だらけだし。地方在住の人は信じられないかもしれないが、東京都だって西側はけっこう田舎な風景である。
205行:頭に三角頭巾を被っている…
本当に、その集団は何者なのだろうか? 十歩譲って研究所の職員だとしても、こんなオカルトな儀式に、なんの疑問も無く参加しているのだろうか。それとも研究所によくある「協力企業」という奴だろうか。なんか、それはそれでなんか嫌だ。
216行:ヒカルの手術が行われた。執刀したのは明実である
天才級の頭脳を持った明実が、職人技を必要とされる外科手術までこなせるなんて、本当は無理がある設定だという事は重々承知の上である。しかしすでに『四月の出来事・B面』でも彼はヒカルの手術してるし。
220行:しばらく暮らしていた部屋だ
最初の『四月の出来事・B面』参照。
286行:「オーイワは…迎えの者が来るまで休ませてある」
まあ色々とヤバそうな研究をしていそうな施設に、外部の物をおいそれと入れるわけにはいかないだろうから、医務室止まりであろう。研究所の医務室といっても大層な物では無く、学校の保健室程度の設備を想定している。迎えの者というのは、もちろん黒服の男である。彼は金縛りが解ければ他に異常は無いはずだ。
315行:軽じゃない車
トヨタ自動車のパッソあたりかな?
●天使側の様子のパート
40行:サトミが…全部一人で食べちゃったり
ええと、たしか『夏の想ひに』でもカリントウを食べていた気がする。
41行:空楽が窓際で寝落ちしたり
いつものこと。
42行:正美の銀縁眼鏡が…
それは大事件。
74行:「アんで、おまえが女子の方から出て来ンだよ!」
おそらく変装を解くために入ったのではないだろうか? その場合、出る時にも慎重になるはず。中から廊下を窺って、出口に由美子が居ることに気が付き、それからわざと水音をさせて出てきたものと考えられる。理由はもちろん彼女をからかうためだ。
102行:再び身を屈して…
文章で表現する暇がない程の電光石火でボディブローが炸裂した物と思われる。
133行:「なんか知らないオジサンが」
もちろん、それはラモニエルである。知らないと言っているサトミは、音楽室で会っているはずなんだが、わざと知らないふりをしているのではないだろうか。




