2日目 師弟とパンツ
ほ、ほのぼのタグが無いだとぉ?(ギロリ
だ、断じて!つ付け忘れたのではないぞ!(やっべ、忘れてた
この師弟の家計がやばすぎてほのぼのどころではなかったのだよっ!(逆転の発想
2/19 サブタイトルのルーチンを変更しました。
(サブタイの日数と本編の経過日数は関連していません)
「そ、それで……?」
「ぶわぁぁあぁぁああ……んぅぅう?」
「……泣きながら聞かない、鼻水を拭く、服直しなさいパンツ見えてるわよ!」
「!? ぶわぁぁあナンデェェェッ————!?」
「はぁ……」
ふびぇぇ
バタバタ ゴソゴソ フキフキ
つんつん !
「それで……?」
「んん??」
「……それで?の後ですよ、なんですか師匠?まさか忘れたんですか?」
「あぁ……、ってそれはこっちの台詞よ!! シャクティあなた『最初に』私に話しかけてきたでしょ?」
「……あ」
「何を言いたかったのか師匠として優しく聞いてあげようかなって思ったのに……まさか忘れたとか言わないわよねぇ!!」
「わ、わわわ忘れてたぁぁぁああぁぁあぁあああっっ!!!」
ビリビリビリィィィィッン
「(うるさ……)」
「あわわわわ……」
そうだったよ! 師匠に伝えることがあるんだった……。
「し、ししょー……」
「なによ。落ち着いた?」
「あ、はい…。さっきの話なんですけど」
「……んー? さっきの話ってどの話なのかしらぁ?ふふふ。あーんなハナシとか、こーんなハナシィ??」
「も、もう師匠っ! 冗談ごとじゃないんですって」
「……そ、そうなのね;」
師匠の顔がシュンと申し訳なさそうな顔になりました。
……弟子のわたしだから分かりますけど。これ、めっちゃ落ち込んでますね。
「師匠、わたし今朝帳簿をつけていたんですけど……」
「(……ごくり)」
「こ……」
「……こ??」
「こ、今月も『赤』だったんですよぉおおぉぉッ!!!!!」
「なぁぁぁッ!?」「『赤』なんですぅぅぅッ!!!!!!」
「…………ッ!!!!」
「……今月も含めて三カ月連続『赤』ですよ師匠、やばいですよ…このままだとシーズン終わっちゃいますよぉ…………」
生活費、雑費、その他諸々プラス師匠の書籍代がかかるというのに、わたしの遺跡のガイド収入では生活費すら賄えないのです。
「うん……知ってた……」
「ぇ…?」
「赤字のこと知ってた。だってお客さん来なかったもんねぇ」
「あ……、ふぇ……ぅ"ぅ"」
そう、この3ヶ月間お金を払ってくれるお客様は一人も来なかったのです。誰一人として、来なかったのです……。
「で、でもでも……わたしっ案内の練習たくさんしたし、看板だって工夫してっ……それ、でも…………ぁ――――」
ししょーの手が、わたしの髪をつまみました。
「今年の春だっけ? シャクティが突然わたしも稼ぎたい!…なんて言い出したのは」
さらさらとわたしの髪に手櫛がかかる。
ししょーの指先、固いのに柔らかい……。
「…… ……」
「まぁ、結果は予想通りだったわね!」
「ぶわぁ"あ"ぁぁあ"ぁ"ぁんびぇ"ぇえ"ぇぁ――」
よしよし なでなで
そんな、ひどいですししょー……
どうして、どうして……
そんなに『やさしい』笑顔で……
そんなに『あったかい』手で……
笑って慰めてくれるんですか
「う"ぅう"う"ー、ヴァかァ"ぁ…ぁ"しじょぉ"ーの、ゔぁかぁぁ"ぁ」
「(なでなで、なでなで)」
ことばはキズつくのに……
心はあったかいのに……
これじゃあ泣き方も分かんないですよ
(´;ω;`)ウワァァァン
師匠はシャクティの育ての親です。
親です……。
一体何歳なn
(作者はzapされました←