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191 降下完了!

諸事情から投稿間隔が開いて、大変申し訳ありませんでした。第191話です。

 アメリカが占領している広州市のテレビ局では……



「司令官、準備はよろしいでしょうか?」


「うむ、ホワイトハウスから受け取った通信内容は、全て頭に入っているよ」


「それでは、我が国の占領地における統治方針に関する概要の放送を開始いたします」


 すでに、広州市の全域がアメリカ軍の手に落ちて、即日のうちに市内には、米軍による戒厳令が敷かれて、市民生活は大きく制限されていた。もっとも、最初から中華大陸連合では市民生活に大きな制限が掛けられていたので、市民の間には、それほど混乱した様子や行動は、今のところ見られてはいない。


 それよりも広州市の人々の興味と関心は、自分たちの日々の生活が、今後どのように変化していくのかという一点に、絞られているのであった。


 誰でも自分が可愛いのは当然だが、中華民族は殊にこの傾向が強いといえよう。それは二千年の長きにわたって、数々の王朝が栄枯衰勢を繰り返した歴史に原因があるのかもしれない。要は、統治者など誰でもいいから、自分たちの生活がどう変わるかという方向にしか、大多数の民は考えないのである。


 当然、一部には占領政策を進める米軍に対して反感を持っている人間もいるであろうが、彼らはまだ表立って動き出す様子を見せてはいない。市内を守備していた部隊が、広州市を放棄して北方に逃げ出すにあたり、一緒に付いていったのではないかという見方が、もっぱら為されているのだった。


 さて、軍政の施行において、米軍が重視して最優先に占拠したのは、放送局と新聞社であった。占拠直後から放送や新聞の発行は停止されており、この日に久しぶりの放送再開が発表されていた。人々は固唾を呑んで、どのような内容が報じられるのかを待っている。


 スタジオの内部は、軍服姿のアメリカ人将兵で埋められている。すでに施設は米軍が接収しているので、中国人のスタッフや局員は全員局内から追い出されている。もちろん放送機材の取り扱いに関するエキスパートが海兵隊の内部で育成されており、万全の状態で放送の再開を迎えているのだった。


 

 カメラや照明、音声の最終チェックを経て、ディレクターを務める将校が身振りで合図を送る。



「3,2,1、キュー」


「広州市の市民の皆さん、私はアメリカ海兵隊第1打撃軍司令官のワトソンです。アメリカ軍の占領責任者として、今後の占領政策について説明します。誤解や予断が発生しないように、端的に述べます」


 特に緊張した表情でもなく、淡々とした態度でワトソン司令官は語り出す。占領政策の責任者として、勝者の余裕を見せ付けているかのようである。司令官の口から語られる言語は、当然ながら英語であるが、画面を見ている視聴者には広東語の字幕つきで放映されている。念には念を入れて、翻訳の専門化が監修した正確な内容の字幕が、あらかじめ準備されていた。



「我々の広東省に関わる占領は、2年、もしくは3年で終息します。東南アジア解放後には、速やかなる撤退をこの場で約束いたします」


 アメリカ政府としては、実はこの地域の占領に戦略的に大きな意義を見出してはいなかった。帰還者の力を借りて、あまりに容易く手に入ったも同然の土地なので、手放すことに対する抵抗がなかった。むしろ、この地の占領を維持するための膨大なコストを考えれば、早めに手放すことこそが、ベターな政策としてペンタゴンからホワイトハウスに具申されたのであった。


 当然、ワトソン司令官のこの発言は、市民の注目を引いた。それと同時に、周辺地域の中華大陸連合関係者にとって、思いもよらない発言と受け止められている。長い時間を掛けて領土の拡大を目指していた旧中国共産党政府や現在の中華大陸連合政府からすると、手にした土地を簡単に手放す行為自体が、俄かには信じられないものだった。


 対して、為政者とは立場が異なる広州市民の間には、なんとも中途半端なこの状況に対する戸惑いが広がるのは、言うまでもなかった。果たしてこの状況が、自分たちの生活にどのように働くかという最も大切な点が、宙ぶらりんとなったように受け止められたからだ。


 中華大陸連合の抑圧的な統治が終わりを告げるのか、それとも、再びこの地域が元通りの鞘に収まるのか、現時点ではまったく判然としなかった。


 テレビを見ている大半の視聴者の戸惑いは、さらに続けられる司令官の発言で、より混迷を深める結果となる。



「我々が撤退後は、この地域の政治体制がどうなろうとも、一切関知しない。地域独自の政府を樹立しようが、中華大陸連合に戻ろうが、住民の意思に従って決定してもらえればいいと考えている」


 もっと噛み砕いて言えば、どうなろうと知ったことではないという意味になる。もちろん、ホワイトハウスやペンタゴンとしては、その時期まで中華大陸連合が存在するとは考えていない。広大な国土が分割されて、いくつかの国家の集合体になるのか、それとも外国勢力の影響下に置かれて、清朝末期のような状況に陥るのか、いずれにしてもアメリカ政府は干渉する気はないという意思の表明であった。


 どの道を辿ったところで、世界の覇権に一度は手を掛けた中華帝国が、かつてのような栄華を誇る可能性はないと、アメリカ側は予見しているのだ。


 逆に中華大陸連合からすれば、このアメリカからの宣告は、ある意味歓迎したいところではある。圧倒的な戦力差で奪われた広州市を中心とする広東省だが、ちょっとの間辛抱していれば、再び手元に戻ってくる可能性があるからだ。


 だが、この見方は、甚だ甘いと言わざるを得ない。そもそも、その前提条件には『東南アジアの解放』が掲げられているのだ。中華大陸連合にとって東南アジアとは、不足する食料の収奪地域であり、天然資源の供給地だ。


 15億の人口を養うためには、絶対に失えない東南アジアから追い出された後に、果たして中華大陸連合が国家としてまともに運営されていくのかは、現在においては悲観的な見解を示す専門家が多数を占めているのが現状である。


 さらにワトソン司令官の発言は続く。



「我々合衆国は、現在占領している地域に対して一切の援助を与えない! 物資が欲しかったら、ドルを持ってくれば交換に応じる。合衆国の連邦法に抵触しない限り経済活動の自由を認めるが、世界各国との貿易は、引き続き遮断する。占領当局の本日の発表は以上だ。何か変更があれば、随時テレビを通して公表する」


 一般的な記者会見のような質疑応答などは行わずに、ワトソン司令官は会見を終えた。援助はしないから、勝手にしろという内容を残して、彼は会見のテーブルから退席する。


 広州市民の間には、アメリカからの援助を期待する向きもあったのだが、彼らの淡い期待は見事に裏切られた。テレビ画面の前では怨嗟の声が渦巻いている。


 結局は、現状の食糧不足も、燃料不足も、何も解消されないままに、アメリカの占領を受け入れなければならないと知った市民に間には、反米感情が燎原の火のように広がっていくのだった。

 








 そんなことはまったく関係ない特殊能力者部隊は、習志野駐屯地での訓練最終日を迎えて……



「兄ちゃん! ヘリボーン訓練と聞いて期待していたんだけど、なんだか肩透かしを食らった気分だよ!」


「さくら、お前は一度もロープを使っていないだろうが! ただ飛び降りているだけでは、訓練ではないからな!」


「兄ちゃんは、全然わかっていないんだよ! 私が本気を出すのは、パラシュートを使う時だけだよ! 50メートルや100メートルの高さでビビッていたら、対人戦最強を名乗れないからね! 高度2千メートルだったら、ちゃんとパラシュートを背負うよ!」


 やたらと身体能力が高いのも、こうなると考え物だな。妹は、降下台から飛び降りる訓練では一切ロープなど必要としなかった。むしろ階段を使わないで、台上までジャンプして飛び乗っていたから、その主張も頷けないではないのだが…… でも、いつ何時必要に迫られるかもしれないだろうに。


 だからこそ、訓練だけはしっかりと履修して技能を習得するべきなのだが、天才肌の妹には全くその理屈は通じなかった。確かになぁ、飛び降りるべき場所に飛び乗ってくるんだから、そこには高さなどあってないようなものだろうな。


 妹とは対照的に、いまだに訓練の成果が一切挙がっていないのが、滝川訓練生だ。数限りなく妹に蹴落とされて台から転落しているものの、いまだに自力で降下した回数はゼロだった。


 それにしても、恐ろしいくらいに体の作りがタフに出来ているな。頭から真っ逆さまに30メートル転落しても、まだ息が残っているんだからな。何度か臨死体験を経験したようだが、そのたびに回復水を飲まされて復活している。記憶のほうは、完全に吹っ飛んでいるようだが……



「ボス! いよいよヘリに乗り込んでの降下ですね!」


「訓練の成果が試されるな! 腕が鳴ってくるぜ!」


 妹の親衛隊は、相変わらず快調に飛ばしているな。日頃から相当鍛えられているから、この程度の訓練ではビクともしない精神力を養っているんだろう。もはや魔法少女を目指していた面影は、完全に消えうせている。

 

 しかも彼女たちは、俺がこうして同行するのを絶好の機会だと捉えて、しきりに接近を試みてくるのだ。もちろんその目的は、俺の魔力を吸収することの一点に尽きる。年頃の女の子にまとわり付かれるのは、本来なら嬉しいと感じる人がいるかもしれないが、それは大きな誤解だ。


 俺の周りで一斉に深呼吸を始めるんだから、これは相当い鬱陶しいと言える。追い払おうとすると……



「ボスのお兄さんのケチ!」


「魔力ぐらい、分けてくれたっていいでしょう! 減るもんじゃないんだから!」


「こうなったら、押し倒して無理やり魔力を吸い込んでやろうか?」


「私たちの腕では、まだボスのお兄さんには敵わないから、もう少し戦闘力を上げてからよ!」


「ボスのお兄さん! その時は、どうか私たちに押し倒されてください!」


 どうやら親衛隊の5人は、近い将来、破壊神から無理やりに魔力を奪うつもりのようだ。妹に対しては絶対服従の姿勢なのに、どうも俺は、5人からナメられているような気がしてくるぞ。


 でも、こればかりは仕方がないかもしれない。日常の俺は、親しみやすい破壊神をモットーにしているから、彼女たちに対しても、あまり無下には出来ないんだ。破壊神の本領を常に発揮していたら、日本なんてあっという間に太平洋に沈んでしまうからな。





 一通りの午前中の訓練が終了して……



「午後はいよいよヘリからの降下訓練です。それにしても、特殊能力者部隊の皆さんは、聞きしに勝る勇猛さですね。我々第1空挺団も、より一層研鑽を積む必要を感じます」


「ふふふ、このさくらちゃんの偉大さがわかったようだね! なにしろ、世界を相手に大暴れだからね!」


 訓練教官を務めてくれる蒔田准尉が、予定を説明してくれるのだが…… これっ! 妹よ! その大きな態度は何とかならんのか! このバカ者が!



「どうも、この撥ね返りのアホの子が、たびたび失礼な発言をしまして、大変申し訳ありません」


「兄ちゃん! 誰がアホの子だって?」


「ははははは、ご兄弟で仲がよろしいですな。もちろん、我々の間でも、特殊能力者部隊の活躍は注目の的ですよ。今回ご縁があって、こうして訓練を担当させてもらって、こちらこそ光栄です」


 蒔田准尉が優しい人で本当によかった。だが俺の妹は、さらに調子に乗ってくる。



「兄ちゃん! やっぱりわかる人には、さくらちゃんの素晴らしさがわかるんだよ!」


「社交辞令だ!」


「兄ちゃん! それは知っているよ! 男女がペアになって、軽やかなステップでダンスを……」


「社交ダンスだからな。もういいから、食堂に行ってこい!」


「そうだったよぉぉぉ! お昼のメニューは天ぷらだから、お腹いっぱい食べちゃうよぉぉぉ!」


 俺のツッコミなど全く気にしない様子の妹は、時速300キロで走って食堂に向かう。


 その妹を呆れた表情で眺める俺と、ようやく心を開いた問題のある生徒を暖かい眼差しで見つめる生徒指導の先生のような、蒔田准尉の姿がその場には残されるのだった。


 


 




 その日の午後……


 ヘリポートに駐機しているチヌークに俺たちはすでに乗り込んでいる。


 これまで一切の訓練課程をこなしていない滝川訓練生も、なぜか強制的に同乗させられている。蒔田准尉曰く。



「あれだけの勢いで落下しても無事だったら、少々の事故が起きても命までは取られないでしょう」


 准尉! それはいくらなんでも、特殊能力者を買い被りすぎではないでしょうか? 打ち所が悪ければ、当然死ぬし…… 



「そうそう、新入りはもっと度胸をつけないとダメなんだよ!」


 これっ! 妹よ! 滝川訓練生が高所恐怖症を引き起こした原因が、大きな口を叩くんじゃない! そして、色々と記憶をなくしている滝川訓練生といえば……



「教官殿! なぜ自分はヘリに乗せられているのでしょうか?」


 これから自らの身に起こる不幸に対して、多少なりとも悪い予感を感じている様子だが、実際に何が起きるのかは、理解してはいないようだ。よかったな、今はまだ、そのほうが幸せだぞ。



 俺たち特殊能力者は、通常の出撃の際にアイテムボックスやマジックバッグを活用するために、身に付ける装備が極端に少ない。しかし、今回の訓練では、一般兵が身に付ける装備一式を借りているので、合計30キロ以上に及ぶ荷物を背中に負っている。


 ただし全員が体力には自信がある者ばかりなので、それほど大きな負担にはなっていない。一番小柄な妹でも、30キロ程度の装備では、ビクともしないのだ。



「離陸後、10分で降下地点に到着します。手順通りに、各自が安全に降下してください」


「「「「「「了解しました!」」」」」」


 蒔田准尉の指示に従って、各自が降下の準備を整えていく。装備の点検や、安全金具の確認などを手早く済ませると、そろそろ降下地点だ。



「1番隊、降下用意! 総員、降下、降下、降下!」


 チヌークの機体にある両側のドアがスライドして、数本のロープが地上に向けて垂らされていく。開け放たれた各ドアには2人ずつが背を向けて立ち、頼りない2本のロープに身を委ねて飛び降りる。最初に地上に降り立った親衛隊の4人が、さっとロープから金具を外してから小銃を構えて、訓練通りに周辺の警戒に当たる。



「2番隊、降下、降下、降下!」


「いっくよぉぉぉ!」


 訓練通り(?)に、まずは妹がロープなど頼らずに飛び出していくと、そのままスタッと地面に着地する。いまさらもう何も言うまい。


 妹に続いて、俺と勇者とタンクがロープ伝いに地上に降り立つ。3人とも訓練にしたがって基本に忠実に降り立った。


 そして、機内には、親衛隊の一人と滝川訓練生が残されるのみとなった。



「まさか…… 本当にここから飛び降りるのか……」


「新入りは根性がないなぁ! 飛び降りるんじゃなくって、ロープを上手に使って降りるだけだぞ!」


「3番隊、降下用意! 降下、降下、降下!」


 俺たちが上空のヘリを見つめる中、親衛隊の渚だけが一人で降りてきた。この様子を見て、腹を立てたのは、もちろん我が妹である。



「渚、新入りはどうしたのかな?」


「ボス! ビビった様子で、降りようとしませんでした!」


「まったくしょうがないねぇ! このさくらちゃんが、ちょっと発破を掛けてあげるよ!」


 そう言い残すと、あろうことか上空にホバーリングしているヘリに向かって、ジャンプしていく。そしてその姿は、無事に機内へと吸い込まれていった。本当に無茶をしやがる! 万一のことがあったらどうするつもりだ!


 もちろん心配しているのはヘリであって、妹ではないぞ! 妹の体当たり1発で、ヘリなど簡単に墜落するからな。


 それにしても、一人で残っている滝川訓練生をどうするつもりなんだろうな…… まあいいか! この場は任せるとしよう!







 機内では……


 まったく、手がかかる新入りだよね。心優しいさくらちゃんは、わざわざ地上からヘリの機内に戻ってきたんだよ。中では新入りが蹲った姿で、ドアから離れた一番奥に座り込んでいるね。本当に情けなくなってくるよ。


 機内の隅っこに座って、何をしたいんだろうね? さくらちゃんには、新入りの心の内が全然理解できないよ! でも、軍団員の悩みを聞くのも教官の役目だからね。


 ここはひとつ、優しい言葉で聞き出してみようかな。ゴホンと咳払いをしてから、新入りに語り掛けるよ。



「そこで何をやっているのかな? 四の五の言わずに、早く飛び降りるんだよ! モタモタしていると、さくらちゃんが蹴り落とすからね!」


「きょ、教官殿! 自分には無理であります! この高さから飛ぶなんて、死んだほうがマシであります!」


 なんだかなぁ…… 目に薄っすらと涙を浮かべて、顔だけこっちを向いて答えているよ。ほんとうに情けない姿だよね。しょうがないから、もうちょっと優しく言い聞かせようかな。



「頭で考えるんじゃないんだよ! 目を瞑ってさっさと降りるんだよ!」


「無理であります! 自分はもうこれ以上はダメであります!」


 はあぁぁ…… いい加減面倒になってきたよ。こんな軟弱なやつは、もう見放しちゃおうかな。



「わかったよ。そこにいたいんなら、ずっと座っていればいいよ! その代わり、明日からはもう面倒を見ないからね! さくらちゃん軍団から除名するよ!」


「教官殿! どうかそれだけは、お許しください!」


 おやおや、急に勢いよく立ち上がっているよ。少しは脅かしの効果があったのかな?



「自分は…… 自分は、飛びます!」


 おお! 心の底から力強く言い切っているよ! もしかして、やる気が出てきたのかな?


 新入りは、ドアから垂らされたロープに、自分の安全金具を装着しているよ。なんだか顔付きまで、覚悟した男の表情になっているね。


 異世界でも、散々こんな顔をしていたやつを見てきたよ。全員が、さくらちゃんと対戦して死期を悟った連中だったね。もちろん、ご臨終パンチをお見舞いして、ご要望どおりにあの世に送ってあげたんだよ。


 さて、ここから新入りはどうするのか楽しみだね。



「訓練教官殿! 今一度、号令をお願いいたします!」


「よし、いいぞ! 3番隊、降下用意! 降下、降下、降下!」


「いくぞぉぉぉぉ!」


 おお! 新入りはヘリの床を蹴って、外に飛び出していったよ! まともに訓練していないから、ロープの捌き方が下手クソで降下速度が十分落ちないけど、それでも何とか地面に降り立ったね。ギリギリで合格点だよ!


 新入りが地面に着地したのを見届けてから、さくらちゃんも機体から飛び降りていくよ! 



「よしよし、新入りも少しは根性を見せたね!」


「教官殿! ありがとうございました! おかげで少しだけ自信が付きました!」


「これからも、気合と根性で精進するんだよ!」


「肝に銘じます! 本当にありがとうございました!」


 こうして、第1空挺団への体験入隊は、清々しい結末を迎えたんだよ。


 終わりよければ、全て良しだね!


 こうして全員が体験訓練を終えたところに、東中尉が駆け込んできたんだよ。



「富士駐屯地が、大変なことになっている!」


 いつもは笑顔を絶やさない中尉が、血相を変えているね。


 そんなに慌てるなんて、一体何が起きたのかな?


 こうして、中尉の報告に耳を傾けるさくらちゃんたちでした。



我が家のネット事情から、投稿が遅れまして、本当に申し訳ありませんでした。アドバイスをしていただいた悪党様、本当に参考になりました。アドバイスどおりにやってみたところ、比較的スムーズに執筆が進みました。


あと残った問題は、パソコンの性能となりました。いまだにXP搭載の古い機種を使用しているので、とにかく重たくて、早く買い換えたいのですが……


それにしても、相変わらず武漢肺炎が世間を騒がせていますね。方々の意見を集約すると、病気の感染を防ぐのが第1と主張する声と、ある程度経済を動かさないと、収入が途絶えて食べていけなくなるという意見があるようです。


どちらの主張にも一理ありますので、一概にどちらがいいのか軽々しくは決められません。どうか政府は、このあたりのバランスを取った政策を進めてもらいたいと、感じております。


どうか皆様も、可能な限り外出を控えて、感染対策に留意した生活をお送りくださいませ。


次回の投稿は、なるべく早めにします。もう少々お待ちください。


投稿が開いた間、たくさんのアクセスをしていただいて、ありがとうございました。読者の皆様が、この小説を忘れずにいてくれるのが、何よりも嬉しいです。


それから、ブックマークと評価を下さった方、本当にありがとうございました。

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