表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
189/229

189 ロシアの機密事項

投稿が遅くなって、申し訳ありませんでした。


月日は流れて、2月の終盤……

 舞台は変わって、ロシア連邦軍参謀本部では……



「まもなく春を迎えるにあたって、本格的な対中華大陸連合反攻作戦の概要を協議する。各員には基本プランについては既に説明済みではあるが、これに関しての意見を募りたい。参謀総長の立場として、忌憚ない発言を求める」


 モスクワにあるアルバート地区のビルに集まっているのは、陸海空軍のトップ及び、航空宇宙軍やサイバー部隊の責任者まで含めた参謀総局の幹部たちという、そうそうたる顔ぶれである。この会議の方針次第で、極東地区の軍事情勢の基本体制が決定される、ロシアの国家としての最重要な会議であった。



「今一度、現状に関する説明を申し上げます。現在中華大陸連合の侵攻に遭い、我が軍は苦戦しながらも、戦線を維持しております。ウラジオストク方面では、キロフスキーとウスリースクを結んだラインで、中華大陸連合の侵攻を食い止めており、北部戦線では、ヒロビジャン航空基地を中心にして、黒竜江省の各都市や軍事基地に空爆を実施しております」


 会議の進行役である次席参謀から、現状に関する報告がなされる。この報告内容は、昨年の12月時点の状況であり、厳しい冬の到来とともに、戦線は完全に膠着しているのであった。


 両国とも補給や移動に困難が生じるため、本格的な軍事作戦は春以降まで持ち越しすることを決定しており、12月以降今日までは、小競り合い程度の小さな衝突しか発生していなかった。



「双方の戦力比較に関しての考察並びに評価は、どうなっているのだろうか?」


 空軍最高司令官である、ジェイコフ上級大将が質問の声を上げる。彼の軍服の胸には、過去の戦歴を象徴するかのように、生地が見えないほどの数々の勲章があしらわれている。



「通常戦力に関しては、我が国が優位を保っている。特に燃料に関しては、中華大陸連合は大きな不安を抱えている。だが……」


 参謀総長が無念さを滲ませた表情で、言葉を飲み込んでいる。その煮え切らない態度は、戦争のフェーズが大きく変化した現状に対応する能力が、ロシアという国家全体に足りない事情を反映していた。



「通常戦力に関してということは、別の面に不安があるのだな」


 ジェイコフは総長の内心を正確に認識しているのであった。通常戦力で優位に立ち、敵には燃料の面で不安があるとすれば、今回のような侵攻を許す事態は考えにくい。このような状況の背景にある事情を、会議の論点の最重要課題だと見做しているのだった。



「空軍司令官のご指摘のとおりであります。中華大陸連合は、3名の帰還者を投入して、戦域上にある我が軍基地を次々に壊滅に追い込みました。我が軍もクリミア方面から急遽帰還者を引き抜いて、沿海州に投入しましたが、残念ながら状況を覆すには至っておりません」


 司会役の次席参謀も、この困難な状況に頭を痛めているような表情であった。通常兵力をどれだけ投入しようとも、たった一人の帰還者に手も足も出ないまま殲滅されてしまう事態にあっては、どれだけ最新鋭の兵器を実用化しても、時間と労力を無駄に費やすだけであった。


 優秀な帰還者が手の内にあるかどうか、それこそが、現在において戦局を左右する重要な要因となっている。その明白な証左として、ロシア軍はカイザーの手によって、僅か数日の間に6個師団が全滅していた。


 広大な国土で守らなければならない箇所が多いにも拘わらず、3名の帰還者しかいない現状こそが、ロシア最大の弱点であった。


 その点では、日本は極めて有利な立場にあるといえよう。一人で大軍を相手にして圧倒できる帰還者を数多く抱えているのは、通常兵器や戦術兵器の不足を補って余りある幸運と考えて間違いない。


 話をロシア軍参謀会議に戻す。ここで、これまで発言を控えていた人物が、挙手をして発言の機会を求める。



「その点に関して、大統領から極秘に通達された機密事項がある。各自は最大限の注意を払って、通達内容を理解してもらいたい」


 重苦しい空気が流れる席上で、情報局のトップの声がしばしの沈黙を打ち破る。彼の口から飛び出た『大統領からの極秘通達』というフレーズに、この場の誰もが緊張に満ちた表情に変化した。


 この人物は、ブーニン大統領が最も信頼を寄せる人物であり、実質的な国家のナンバー2と言える。その彼の発言は、いわば大統領の発言に相当する。発言を求めたのが、情報局長官ということもあって、参謀総長が自ら緘口令を敷く。



「各自には今から明かされる機密事項の口外を禁じる。さあ、どうか話してもらいたい。願わくば、我々にとって朗報であるような内容を期待している」


 総長の発言に頷いた情報局長官は、静かな口調で国家の存亡を左右する重要事項を明かし始める。



「ロシアには、3名の帰還者がいると公表されているが、実は秘匿された第4の帰還者が実在している。彼は、大統領直属の機関に所属しており、これまでは一切表には出なかった。唯一出動が命じられたのは、クリミアでのカイザーによる暴挙が判明した直後であり、彼がかの地に到着した時には、すでにカイザーは立ち去っていた。もし間に合っていたら、彼は単独でカイザーを打ち破っていたであろう」


 情報局長官が明かした衝撃の事実に、居並ぶ連邦軍幹部の表情が、驚愕に染まっていく。彼らが全く関知しない4人目の帰還者がいるという事実は、それだけで十分な衝撃であった。その衝撃から何とか精神を立て直した総長が、動揺を隠せないままに口を開く。



「そ、それで…… その4人目の帰還者というのは、実力を具体的に明かせるだろうか?」


「現在沿海州に配属されている3名の帰還者は、国際標準でB~Cランク、対してラスプーチン…… これは4人目の帰還者のコードネームだ。ラスプーチンは、特Aランクに当たるものだと考えられている。世界的にその名を轟かせている日本軍が擁する帰還者にも、引けは取らないものと考える」


「そのような有力な帰還者がいるのだったら、なぜもっと早く投入されなかったのか?」


「ラスプーチンは首都モスクワを守る最後の砦。だが、沿海州での戦いを早期に終結させようと、ついに大統領が決断を下したものと各自は捉えてほしい」


 冷静な表情で語る情報長官の最重要事項に、軍幹部たちの表情が次第に明るさを取り戻していく。彼らの頭を悩ませていた中華大陸連合の帰還者対策が、これで計算が立つようになったからだ。敵の帰還者を抑え込めば、当然勝機が生じてくるのは言うまでもない。



「それでは、ただ今の情報長官の話の内容は、作戦が決行されるまではくれぐれも内密にしてください。陸海空各軍は、敵の帰還者が排除されるのを前提にした作戦の立案に取り掛かる方針で、よろしいでしょうか?」


 次席参謀の提案は、この会議の席上で、満場一致で可決されるのだった。










 切迫した会議中のロシア軍の状況とは無縁の富士駐屯地では……



「ポチ! もっとビシビシ新入りに攻撃を加えていいよ!」


「主殿、これは我としても相当に本気を出さねばなるまいというご注文ですぞ」


「いいからもっとビシビシやるんだよ! タマも、もっと強力な魔法を打ち込むんだからね!」


「教官殿! これ以上は、本当に死んでしまいます!」


「新入りの分際で、弱音を吐くんじゃないんだよ! しゃべっている暇があったら、飛んでくる魔法をしっかり避けるんだよ!」


「妾の落雷を味わうのじゃ!」


 毎日の日課である、実戦さながらの訓練が行われているんだよ! 訓練内容が厳しくなるにつれて、新入りの表情がますます消えていくねぇ。実にいい傾向だよ! 戦闘ロボットのように、人格そのものを作り替えてあげるからね!


 あっ! タマの落雷が新入りを直撃したよ! 黒焦げになって倒れているけど、すぐにカレンちゃんが回復の光を放ってくれて、すっかり元通りだね。うんうん、元気があって大変よろしい!


 立ち上がった新入りが、こっちを向いて大声で何か話しているよ。



「教官殿! 一瞬、目の前に大きな川が現れました!」


「三途の川なんて、毎日見ているお馴染みの光景だから、今更気にするんじゃないよ!」


「しかし、日を追うごとに川が近づいてくる気がします」


「近づいてきたら、離れればいいんだよ! いちいち細かいことを気にするんじゃないよ!」


 まだ新入りには、甘えた気持ちが抜け切っていないようだね。こんなわかりきった話をするなんて、本当にバカだよね。近づいてきたら離れればいいのは、全世界共通の一般常識だからね!



「イエッサー! 次回からは、そういたします!」


 新入りは、気合の入った返事をしているね。困難を打ち破るには、まずが気合が必要だからね。おや、カレンちゃんが変な表情をしているよ。



「さくらちゃん、次回があるのが前提なんですか?」


「カレンちゃん、毎日新入りが世話になって申し訳ないね。あのくらいの稲妻は、簡単に避けないとダメだよね!」


「それは別に構わないんですが、訓練方法には、少々疑問の余地が残るというか……」


 むむむ、カレンちゃんは何を言いたいのかな? さくらちゃんには、全く理解不能だよ!


 それにしても、カレンちゃんの回復の光は優秀だよ。息が残っていれば、あっという間に元の姿に戻してくれるからね。新入りの記憶には残っていないみたいだけど、この前一度、完全に息も止まっちゃったんだよね。でも、魂が体を離れる前だったら普通に回復してもらえるから、実は死んでもオーケーなんだよ!


 この事実は、新入りには教えていないけどね。世の中には、知らないほうがいいことがたくさんあるんだよ。


 ああ! もちろんゾンビになるわけじゃないよ! 天使が元通りの体に戻すんだから、ちゃんと生きている人間として復活するんだよ。ゲームみたいな復活の呪文が、本当に存在するんだね。体から魂が離れるまでの、ほんの短い時間しか効果がないらしいけどね。


 

 そうだったよ! すっかり忘れていたけど、実はポチとタマがパワーアップしているんだよ!


 私が香港に行っている間に、美鈴ちゃんが新しい祠を造ってくれたんだよ。一緒に見に行ったら、宿泊棟の裏手にある一番魔力が濃厚な場所に、小さな神社が二つ出来ていたんだよ。


 中にも入ってみたんだけど、畳敷きの何もないやしろだったよ。あんなガランとした場所にポチタマは寝泊まりしているんだね。でも、地面から溢れてくる魔力は、相当な量だったよ。


 ポチタマは、寝ている間に魔力を吸収して、どうやら力を増しているようだね。一時は、単純な攻撃力の比較では、新入りに分があったんだけど、今はその関係が逆転しているよ。きっと、新入りが『川が近づいている』と言っている理由は、ポチタマのパワーアップに原因があるんだろうね。


 これはなかなかいい傾向だよ! 私のペットに相応しい力を発揮してくれるようになる日も近いね。ポチも『早く九尾になりたい』と言っていたからね。 



 さて、新入りの訓練が終了すると、待機していた親衛隊の出番だよ。アイシャちゃんとタンクに率いられた捕虜たちが、演習場に入ってくるよ。


 親衛隊は、四六時中兄ちゃんにまとわりついて、今では保有する魔力が10万に達しているんだよ。


 さすがにこのさくらちゃんも、ビックリするよね! 気合と根性で魔力をここまで増やすなんて、通常は考えられないよ。異世界でレベルアップするよりも、効率がいいんじゃないのかな。


 アイシャちゃんも、親衛隊のやり方を見習って兄ちゃんから魔力をもらっているみたいだけど、根気が続かないせいで、伸び率は親衛隊を大幅に下回っているね。そのうちに追い抜かれてしまうんじゃないかと、さくらちゃんは心配しているんだよ。


 対して捕虜たちは、魔力こそ身につかないんだけど、体中の筋肉が特殊に出来ているみたいだね。鍛えれば鍛えるほど、強化されていくんだよ。もちろん、通常の負荷ではパワーアップしないんだけど、帰還者や親衛隊のような魔力持ちを相手にして限界まで追い込まれると、少しずつ力が上がるんだよ。


 帰還者の攻撃力に換算すると、各自が12~13万くらいまで上昇しているんじゃないのかな。


 したがって、親衛隊と捕虜たちは、ちょうど実力が拮抗した訓練相手になっているんだよ。親衛隊に合わせて、5対5の人数で集団戦闘を訓練に取り入れているんだ♪ 魔力で身体を強化する親衛隊と、元々普通の人間よりも強靭な筋力を持っている捕虜たちの対戦だね。


 各自がウオーミングアップを終えると、フォーメーションを組んで開始の合図を待っているよ。さくらちゃんの華麗な掛け声で、集団戦の訓練が始まるよ!



「それじゃあ、準備はいいようだから、始めるよ。集団戦闘演習、開始!」


 まずは、互いに離れた場所から弓や魔力銃の攻撃が始まるね。でも、これらは、牽制にしかならないよ。互いに簡単に避けてしまうからね。



「相手の遠距離攻撃をかわしながら、接近するぞ!」


「敵が接近を開始した! 前衛、近接戦闘態勢に移れ!」


 リーダーを務める真美と捕虜2号の指示が飛び交っているね。互いの矢や魔法弾を掻い潜りながら、前衛が接近を試みていくよ。双方とも、前衛が3人で後衛が2人のフォーメーションを採用しているね。



「接近するタイミングを考えるんだ! 部分的に数的有利を作り出せ!」


「その手は食わないぞ! 後衛! 相手を牽制して陣形を崩せ! 手薄な箇所に前衛は突っ込むぞ!」


 ふむふむ、陣形を考えながら高速で動き回っているね。チェスを早送りで行うような、陣取りゲームになっているよ。いかに相手の隙を突いて自軍の有利な形に持ち込むかで、勝敗が分かれるからね。これは拮抗した戦力のぶつかり合いでは定石だからね。


 前衛が敵と遭遇して、互いの武器で打ち合い始めているね。親衛隊にも捕虜たちにも、訓練用の剣を持たせているから、武器の性能は互角だよ。体力や敏捷性もほぼ互角だから、勝敗を分けるのは互いの戦術だね。あとは、個々がどれだけ相手を上回るかが、局面を左右するだろうね。



「食らえぇぇぇ!」


「しまったぁぁぁ!」


 おや、美晴が捕虜4号に手傷を負わせたね。普段は戦鎚を振り回している美晴だけど、この訓練ではサブウエポンの短剣を手にしているよ。重たくて取り回しがしづらい戦鎚とは違って、身軽に動き回っているね。短剣のほうが相手を簡単に倒せるにも拘らず、敢えて戦鎚を手にしているのは、美晴のこだわりらしいね。攻撃力最大の武器を使いたいんだって。



「4号! 無理しないで下がれ! 回復に専念しろ!」


「させるかぁぁぁ!」


 捕虜2号の指示で4号が動き出すのを待たずに、美晴が追撃に出たよ。右腕を怪我して、剣の取り回しが鈍った4号の胴体に、渾身の一撃を叩き込んでいるね。さすがに堪え切れずに、4号は倒れこんだよ。地面に倒れたら死亡扱いで、戦闘から離脱するルールだからね。これで数の上では5対4になったね。


 もちろん倒れた4号には、カレンちゃんによる回復が施されるよ。腕が斬り落とされてもちゃんと治るから安心だね。


 人数が不利になった捕虜たちは、優位に勝負を進める親衛隊の猛攻の前に体勢を立て直せないまま、徐々に打ち取られていくね。


 最終的には、親衛隊は5人全員が生き残っているよ。捕虜は5人とも死亡認定だね。今日のところは、親衛隊の気合の勝利だったかな。明日も同じような内容の訓練を行うから、両者とも必死に戦術を考えるんだよ。さもないと、あっという間に負ける側に回るからね。


 こうして、日々さくらちゃん軍団は、強化されていくのでした。





 別の演習場では……


 どうも、このところ妹に出番を取られて、すっかり影が薄くなってしまった名ばかりの主人公、楢崎聡史です。


 現在、第2演習場で魔法の的になっています……




 えーい! なんで俺はこんなに自虐的になっているんだぁぁぁぁ! やめやめ! もっと前向きになって生きてていくぞ! ということで、いつもの口調に戻るから!



「聡史お兄ちゃん! もっと動き回って! 的が立ち止まっていたら、全然練習にならないの!」


「は~い! ゆっくり走るから、ナディアはしっかり狙うんだぞ」


「聡史さん、ナディアが無理を言ってすいません」


 姉妹の呼び掛けでもわかるとおりに、俺は、動く的としてこの場に立っている。ナディアからのリクエストだったら、俺は無条件で受け入れるぞ! リディアは、そんなに謝る必要はないからな。こうして姉妹の魔法練習に付き合うのは、俺自身が好きでやっていることだ。


 俺がジョギング程度のペースで走り出すと、待ってましたとばかりに、ナディアが魔法を放つ。だが、小さなファイアーボールは、空しく俺の背後を通り過ぎていく。



「残念、お姉ちゃん、当たらなかったよ」


「聡史さんが動いているんだから、動く先を狙わないと当たらないのよ。よく見ててね…… ファイアーボール!」


 今度は、リディアの手から魔法が飛んできたぞ。この程度のスピードだったら簡単に避けられるが、敢えて回避せずに真っ直ぐに走っていく。



 ボン!


 

「お姉ちゃん、すご~い! 走っている聡史お兄ちゃんに、1発で当たったよ!」


「聡史さん、避けないでいてくれて、ありがとうございます」


 どうやら、リディアにはバレていたか。実は、ナディアの魔法も3発に1発は、俺のほうから当たりにいっていたんだ。まだ子供であるナディアには、未来位置の予想が難しいようだからな。


 こうして、姉妹の魔法練習は続いていく。


 富士駐屯地では、春を前にして、束の間の穏やかな日々が流れていくのであった。

富士駐屯地の日常風景でした。次回から、本格的な戦争が再開する予定です。投稿は明日を予定しておりますので、どうぞお楽しみに!


前回の投稿で、感想、評価、ブックマークをお寄せいただいて、ありがとうございました。読者の皆様の励ましが、作者の気持ちを奮い立たせてくれます。


今後とも、たくさんの応援をお寄せいただけるように、頑張ってまいります。


さて、世間を騒がせているコロナウイルス…… 言い間違いました! 【武漢肺炎】ですが、習近平がフランスのマクロン大統領との電話会談で、マスクの支援要請に対して、ファーウエイの5G通信システムの導入を求めたそうです。


皆様、よくよくご理解ください! これが中国のやり方です。暴力団も裸足で逃げ出すあこぎな手口です。死者が何千人と発生して苦しんでいる国に対して、見返りを求めるのが正常な感覚でしょうか? それも通信インフラという、国家の根幹をなす重要なシステムです。


現在、アメリカを中心といて、今回のウイルスの蔓延に対する中国政府の責任を問う声が、日に日に強まっています。この動きは、確実にヨーロッパにも波及します。仮に、その国の政治家が親中の立場を取ろうものなら、家族や職を失った国民が許さないでしょう。政治家自身が、かつてないほどの国民からの圧力に晒されます。


翻って日本では、『今回の肺炎騒ぎが収まったら、中国にお礼に出向きたい』と発言する政治家が出る始末。国際感覚の欠如にも程があります。こんな政治家が、政権与党の中枢に居座っているのですから、世も末です。


世界は今後、少数の例外を除いて、間違いなく反中国で結束します。その時に、果たして日本政府がどのような態度をとるべきか……


戦後70年以上が経過して、今まさに国民が政治に対して真剣に声を上げていく時ではないかと、作者は考えております。


誤解のないように申し上げると、街頭に繰り出してデモをしろと言っているのではありません。現在はSNSをはじめとした、意見を伝達するツールがたくさんあります。ネット上でも自由に意見を発信可能ですし、政府や政党にメールも送れます。


日本の政治の在り方に国民が真摯に向き合う、これこそが日本の将来を決していく道です。選挙権があるように、国民が意見を発信する権利もあります。物事が正しい方向に進むように、一人一人が声を上げる。将来の日本の在り方を決めるのは、今です。


国際的な政治体制の転換は、武漢肺炎終息後に必ず訪れます。その時に、万が一にも日本が道を誤らないように、出来ることを一つずつやっていけたら、必ず日本という国は良い方向に生まれ変わると信じています。


またまた、偉そうな意見を述べてしまって申し訳ありませんでした。作者は日本に生まれて何十年、日本が好きです。そして、この国でしか生きていけません。この国が末永く、日本人のための国であることを、心から願ってやまない者です。


よろしかったら、皆様のご意見をお聞かせください。最後までお読みいただいて、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] とうとう魔法の的になるレベルでほのぼのしてんなぁって思うようになってしまった・・・
[気になる点] 後書きについて。 在米フランス大使館はその様な話は出てないとTwitterで否定してますから、今のところ真偽は不明だし、まだ断定はしない方がいいと思います。フェイクニュースだった場合、…
[一言] 妹の訓練が優秀過ぎる!(兄がアホ過ぎて) もうお馬鹿とは言え無いよ。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ