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1 平穏な生活が終わりを告げる予感

新しい作品で初めて現代世界が舞台になります。タイトルはちょっと怖そうですが、肩の力を抜いて読める作品にする予定です。週に1,2話のんびりと投稿していきますので、どうぞよろしくお願いします。

 異世界召喚……それはファンタジーノベルの中だけのお話と思われていた。そう、ついここ最近までは。


 近頃では世界各国で異世界に召喚されて、中には運良く地球に戻ってくる人間がかなりの数確認されているらしい。当然その裏側では、召喚された世界で命を落としてしまった不幸な人たちもそれ以上に居るはずだ。


 俺は楢崎ならさき 聡史さとし、高校3年生になる17歳だ。何を隠そうついこの間まで異世界に召喚されて、あっちの世界で戦乱をきれいさっぱりと片付けて、ようやく日本に戻ってきたばかりだ。


 向こうの世界には3年くらい居て、その間に数えるのもアホらしくなるほどの戦いを繰り返して、2週間前にようやく戻ってきて現在日本での平穏な高校生活に復帰している。


 自分で言うのもなんだが俺はかなりの軍ヲタで戦争物の本を読み漁り、古今東西歴史上興亡した国の戦略や戦術を自分なりに研究していた。一番好きなのはゾウに乗ってアルプスを越えたカルタゴのハンニバル将軍だ。


 更に趣味がサバゲーだったおかげで、実戦に近い戦い方を身に染みるほど経験済みだった。特に用意周到なトラップ作りは他者の追随を許さないという評価をサバゲー仲間から得ていたんだ。そんな経験を生かして異世界で暴れまわった結果やれ魔王だの邪神だのを悉く滅ぼして、人々が平和な世界を取り戻すのを見届けてから日本に戻ってきた。



 こちらに戻ってくる時に上手いこと時空魔法を操って、姿を消して1週間後の日本に戻るのに成功していた。日本から姿を消していた間に何をしていたのか両親や捜索願いを受理した警察から色々と事情を聞かれたが、全て『記憶がない』で通したので誰も俺が異世界に行ったなどと知らない。


 詳しい仕組みがどうなっているのかはわからないが、異世界では肉体の加齢が極端に遅くなるらしい。なんともご都合主義の設定だけど、おかげで外見は半年程度年齢を重ねたくらいでそれほど大きな変化は見られないかな? ああ、体全体が逞しくはなっているか。



「兄ちゃん、今日のご飯は兄ちゃんの大好物の肉じゃがだよ! 早く食べないと冷めちゃうよ!」


 そうだった! 俺の正面の席に座って味噌汁を飲んでいるのは妹のさくらだ。実はこの妹も俺と一緒に異世界に召喚されていた。元々性格が凶暴で、おまけに古武術をやっている妹のあちらの世界での暴れっぷりはさすがの俺でもドン引きするレベルだった。どちらかというと俺が作戦担当で、さくらが実戦担当だったと言っても差し支えない。


 最終的に俺が異世界で得た称号は〔破壊神〕で、あまりに力が強大過ぎたためにうっかり攻撃を放とうものなら街ごと吹き飛ばしかねなかったという理由もあるが……


 その点、妹は〔獣神〕の称号を持ったうえで動物や獣人を従えて、向こうの世界では獣人の王様も務めていた。妹の攻撃力ならSランクの魔物を一撃で軽く倒す程度なので、俺と比べれば周囲への被害はそれほど大きくないし、その力の使い勝手がはるかに良かったのも事実だ。それにしても〔破壊神〕と〔獣神〕の兄妹なんて、端から見れば相当に物騒だろうな。



「兄ちゃん! 何をボーっとしているの? 兄ちゃんのおかずをもらっちゃうよ!」


 妹が箸を伸ばしてくるので、俺は自分の箸を使って彼女の口に肉じゃがを放り込んでやる。こうしておけば、被害が最小限に抑えられるのだ。そのままにしていると容赦なくおかずが奪われる。



「うほほー! 兄ちゃんサンキューー! お母さん、もう1杯ご飯お代わり!」


「さくら、もう6杯目よ! これで炊飯器が空っぽだからね」


 妹は恐ろしいばかりの食欲を見せている。これは異世界召喚とは関係なく元から大食いだったせいだ。学校にも特大の3段重ねの弁当を毎日持参している。弁当作りをする母親は毎日5時に起きている。おせち料理が入った重箱のような弁当の容器にご飯とおかずを敷き詰めなければならないのだから、当然時間も掛かるはずだ。お母さん、俺とさくらのために毎日ありがとう! ああ、俺の弁当は普通のサイズだぞ!



 そんなごく普通の家族団欒の夕食の最中に、つけっ放しになっているテレビからニュースを読み上げるアナウンサーの声が聞こえてくる。



「次のニュースです。最近各国で異世界から戻ってきた人物が話題になっています。つい先日もアメリカで1人確認されました。各国政府は異世界からの帰還者を積極的に国防に採用する動きを強めています。お隣の中華大陸連合では帰還者のみで作った部隊が極秘裏に結成されているという情報もあります」


 ブーーーーッ!


「テレビで放送したら、全然極秘じゃないじゃん!」


 俺は盛大に口からお茶を吹き出して、妹は画面に向かって突っ込んでいる。母親は大慌てでテーブル拭きを俺に手渡す。異世界の件は両親にも秘密にしているので、母親は俺が突然お茶を吹き出した理由に心当たりは全く無いという表情だ。



 ピンポーン!


 その時玄関のチャイムの音が響く。



「はい、あら美鈴ちゃん! 今玄関開けるから待っていて」


 インターホンに出た母親の様子からして、隣の家に住んでいる西川にしかわ 美鈴みすずがやってきたようだ。俺と同い年で、今でも同じ高校に通う優等生の幼馴染というのが現在の彼女との表向きの設定だ。裏の設定として、俺と妹と彼女の3人で登校中に異世界に召喚された間柄でもある。



「聡史君、さくらちゃん、こんばんは。ちょっと2人と話したい気分になったの」


「美鈴ちゃん、これからデザートの時間だから一緒に食べようよ!」


「ありがとう、ご馳走になろうかな」


 さくらの勧めで美鈴もテーブルに着く。しょっちゅう互いの家を行き来しているので、今更なんの遠慮も無いんだよな。3人で冷蔵庫から取り出したアイスクリームを食べながら学校の話題などを話し出す。1つでは物足りないさくらが2個目のアイスを取りに冷蔵庫に向かったタイミングで、美鈴がここに来た用件を切り出す。



「ニュースを見た? 帰還者が軍に利用されるという話」


「ああ、思いっ切りお茶を吹き出した。変なタイミングであんなニュースを流した放送局に抗議する」


「聡史にとってはそこが重要なの?」


「吹き出したお茶を弁償してもらいたい気分だ」


「それで、どうするつもり?」


「だから弁償を要求するつもりだ!」


「ボケている場合じゃないでしょう! 軍からなんらかのアプローチがあった場合どうするのかというお話よ! 3人に大きな関わりがあるわ」


「そうなのかな? ニュースでは外国の例しか話をしていなかったぞ」


「聡史は『観測気球』って言葉の意味を知っている? 政府が情報を意図的に流して人々の反応を覗う手法よ。近いうちになんらかのアクションがあってもおかしくないわ」


「そういうものなのかな? 優等生の美鈴が言うからにはその可能性があるんだろうな。武器はアイテムボックスに山ほど唸っているから徹底抗戦も可能だぞ」


「なんでいきなりそんな物騒な話になるのよ!」


「いや、無理やり拉致して洗脳するとか」


「映画の見過ぎでしょう! そんな手が掛かる強引な方法を取る訳無いじゃないの! 考え過ぎよ」


「そうだな、日本政府はさすがにそんな遣り方は取れないだろう。でも、よその国が動く場合も考えられるぞ。例えば、ニュースにあった国とか」


「さすがにそこまでは考えていなかったわ。それじゃあ家族を人質になんてこともあるのかしら?」


「当然そこまで有り得るだろうな。相手はまともな人権を認めていない独裁国家だ。使えると思ったら他国の人間を拉致するくらい遣りかねない」


「兄ちゃんたち、何を話してるの?」


 ちょうどそこにテレビを見ながらソファーでアイスを食べていた妹が戻ってくる。もうお腹一杯で少し眠そうだ。普段から21時を過ぎるとベッドで熟睡する生活を送っているので、『おやすみなさい』のタイムリミットが近づいている。ちなみに母親は洗い物の最中でちょっと離れた台所に居るので、俺たちの話し声は聞こえていない。



「さくらちゃん、どうやらせっかく日本に戻ってきても平和な生活は送れないかもしれないわ」


「んん? 美鈴ちゃん、また暴れていいの?」


「まだ今のところは何事も起きていないけど、もしかしたらそういう可能性があるかもしれないな」


「うほほー! 兄ちゃん、大暴れしちゃうよ! 早く事件が起きないかな!」


「そうだな、もしもお客さんでも現れたら歓迎すべきだな」


 会話を交わしながら俺は家の周辺の気配を探っている。異世界で得た探知スキルで半径50メートルに怪しい気配が無いかを探っている最中だ。そして俺のスキルはブロック塀の陰からこちらの様子を覗っている複数の人間の気配を発見している。



「それじゃあ私は家に戻るわ。おやすみなさい」


「送っていくぞ」


「大丈夫よ! 歩いて10メートルだし、それにこの大魔王に警護は必要ないわ」


 美鈴は異世界で暴虐をほしいままにしていた魔王を倒して〔大魔王〕の称号を得ていた。以来暴力に明け暮れていた魔族たちを平和に支配しつつ、魔法技術を利用した近代的な国家を建設していた。そんな大魔王様に手を出そうなどある意味自殺行為に等しいだろうな。



「美鈴ちゃん、明日学校でね」


「わざわざすまなかったな、おやすみ」


「ええ、おやすみなさい。また明日の朝迎えに来るから」


 俺たちは3人で登校するのがもうすっかり当たり前になっている毎日の習慣だ。妹は1学年下の2年生でからっきし勉強ができないのだが、奇跡的に俺たちと同じ近所の高校に合格していた。本人は『本番に強い!』と言い張っているが、まともに頭が働いたのは入学試験の時だけだったようだ。




 美鈴が戻ってから俺は自分の部屋に戻って試験勉強に精を出す。妹はあと4日で1学期の期末試験が始まるというのに、自分の部屋ですやすやと眠っている。異世界ではレベルの上昇とともにステータス上の数値が上がっていくのだが、悲しいことに妹の知力だけは1ミリも変動していない。体力なんか何千倍にもなっているにも拘らずだ。俺はそんな不憫な妹とは違って知力もかなり上昇したので、教科書の内容もホイホイ頭に入ってくる。短時間で試験対策はバッチリだ。異世界のシステムに感謝している。



「さて、寝るか」


 誰も聞いてはいないが、そう呟いて電気を消すとベッドに横になる。当然アラームをセットするのも忘れない。





 真夜中にアラームが鳴り響く。目覚まし時計やスマホのアラーム音ではなくて、家の敷地内に侵入者があると自動的に警報を知らせる俺の探知スキルの1つだ。気配を捉えた侵入者は全部で5人、いずれも物音を立てないように慎重に行動しているが、俺の気配察知スキルの前ではそんな努力などゴミ屑に等しい。何しろ異世界に召喚されて最初にマックスまでレベルを高めたスキルだ。もっともこんな俺の優秀なスキルも妹の前では影が薄くなってしまう。あやつが持っている動物並みの野生の勘にははるかに及ばないのだ。


 その肝心のさくらはぐっすりと寝入っているので、今夜の侵入者たちには俺1人で対処しようか。妹が一旦暴れだすと確実に死人が出るのであまり日本ではやらせたくはない。いくら正当防衛を主張しても、人が死ねば警察は捜査に乗り出さざるを得ないし、その過程で俺たちの情報が外部に漏れ出す危険がある。 


 そっと起き出してジャージを着込む。Tシャツ短パンで賊の前に立つのはいくらなんでも気が引けるし、この季節だと蚊に刺される。帰還者でも蚊に刺されると痒いのだ。この俺に痒みを味わわせるとは、もしかしたら蚊は地球上で最強の存在かもしれない。必殺アイテム『蚊取り線香』を持参した方が良いかな?



 さて、侵入した賊どもは何をしているのかな? どうやら一階の客間の窓を破ろうとしているらしい。これは許せんな! 我が家の財産に傷を付けただけでも極刑に相当するのを知らないようだ。それもただの物取りではなくて、家族の拉致が目的ならば遠慮は要らない。命までは取らないが、死ぬような目に遭わせるだけだ。



 俺は音を立てないようにしてゆっくりと部屋の窓を開けると、そのまま庭に飛び降りる。もちろんこの程度の高さから着地するのに音など立てない。気配を消して庭の奥に入り込んだ場所で熱心に作業中の男たちに近付いて行く。こちらに全く気付かずに背を向けている手近な男の首を後ろから鷲掴みだ。



「クッ!」


 小さな声を上げただけでその男の体から力が抜けていく。俺の左手の親指が頚動脈を強く圧迫して脳に血液が回らなくなって瞬時に意識を失っているのだった。立っていられなくなった男の体をポイッと横に放り捨てる。



 ドサッ! という音が響いて、その物音にようやく気が付いた男たちがギョッとした表情で俺の方に振り返る。その一瞬の行動の遅滞は命取りだぞ。敵を発見したら攻撃は速やかに! これは俺が異世界で学んだ戦いの初歩の初歩だ。驚いている暇があったら攻撃しないとあの世界では命がいくつあっても足りない。



「皆さんこんばんわ! 俺の家に何か御用ですか?」


 あまりにだらしない敵なので、上から目線で敢えてご挨拶をくれてやろうか。本来は問答無用で殴り付けても良いんだけどここは日本だ。穏便に退去してくれるならば、目こぼしをするのもアリかなと思い直す。だが……


「やれ!」


 男たちの1人から指令が下ると、他の男たちが一斉に刃物を煌めかせて襲い掛かってくる。外灯の明かりも届かない庭の奥で戦闘開始の合図だ。俺は夜目が利くから、相手の動きなど手に取るようにわかっている。ただ、いくらなんでも俺をバカにし過ぎじゃないのか! なんだこの賊共のスローモーションのような動きは! 


 俺に向かって突き出されたサバイバルナイフの刃を右手の人差し指と中指2本で軽くキャッチしてから、横に捻ってやる。



 ボキッ! という音が響く。あーあ、ナイフが折れちゃったよ! まあ折れるように捻ったんだけどね。ほらほら、そんなビックリしている間があったら逃げるなり攻撃するなりしないと! 本当にこいつらって、まともな訓練を受けているのか怪しいもんだな。さあて、そろそろこっちから行っちゃうよ! 正当防衛も成立するし。



 軽く拳を握って、力を100分の1くらいに加減して鳩尾を狙う。これ以上力をこめると本当に死んじゃうからな。


「グエッ!」


 俺の拳がめり込んで体をくの字に曲げた男はその場に崩れ去る。さて、こいつを皮切りに本格的な害虫駆除を開始しようか……




 結論から言うと残りの男たちは俺の3発の拳を腹にめり込ませて地面に転がっている。命まで奪わなかっただけでも感謝してほしい。極刑に処そうと思ったけど、あまりに不甲斐ないからこれで許してやろうか。さて、こいつらはどうしようかな?



 右手に3人、左手に2人の男たちの襟首を掴んで俺は門の外のゴミ置き場に向かっている。このくらいの人数を運ぶくらいは全然余裕だな。さて、明日は確か燃えないゴミの日だったはずだ。こいつらも出していいのかな? 早く仲間に回収してもらえよ。もし美鈴に見つかったらゴミの種類に関係なく骨まで灰にされるからな。美鈴は大魔王になってからなんでもかんでも燃やせばいいと思っている節がある。ゴミはちゃんと分別しないとダメだよな。



 ドサドサドサッ!


 人の家の庭で仲良く寝ていた邪魔な連中は全員表のゴミ置き場に投げ捨てておく。カラスに突っつかれても俺の責任じゃないぞ。どこかで見ているお仲間にゴミは持って帰ってもらう。おっと、忘れちゃいけないな! お礼の必要があるから目印は付けておくとするか。


 俺は魔力で追跡用のマークを全員に付けておく。こうしておけばどこに居ても必ずこいつらの位置情報が得られる。さて、ずいぶん遅くなったけど寝るとしようか。



 翌朝、目を覚ますと放り出したゴミ置き場から男たちの姿は消え失せている。どこに居るのか探査の網を広げていくと、1人は港区の一角に居るようだ。グーグル先生の地図と照らし合わせてみると、そこは昨日のニュースにあった国の大使館だよ! いくらなんでも外国の大使館に殴り込みは掛けられないだろう。そうだよね、無理ってことにしておこうか……今回限りの大サービスだぞ!


 残りの4人はというと、その位置情報は東京湾のど真ん中が表示されている。失敗は許さない非情なやり方なのか、若しくは証拠隠滅のために処理されたんだろうな。なんだかその汚い手口に反吐が出てくる。せめて冥福を祈ってやろうか。5秒間だけ合掌。


 

最後までお付き合いいただいてありがとうございます。全くストックが無い自転車操業なので、次回の投稿は週末になります。


誤字や表現がおかしな部分の指摘をいただけると嬉しいです。手探りで書いていますので、感想をお寄せいただけると作品の方向性の参考になります。ぜひよろしくお願いします!

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[一言] 同じ名前の登場人物が居るのですね。異世界から帰ったのを誰にも話していないようなのにどうして分かったのか疑問です。また、侵入者を見逃していますけど母親に危害を加える恐れがあるから、徹底的にゴキ…
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