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#14 Monologue II
何度でも言おう。重ね重ね言おう。しつこいかも知れないが言わせてもらおう。
僕は頭の出来がよろしくない。だからこんな結末になった。こんな終焉を迎えた。
僕がもっと全てを器用にこなすことが出来ていれば、僕がもっと全てを理解することが出来ていたなら、もう少しだけマシなものになっていたかもしれない。
誰かの祈りが誰かの願いの邪魔をして、結局みんなが本懐を遂げられなかった。
でも、その中で勝手なことだけど、僕には割と納得の出来る終焉だったと思う。
例えそれが僕の自己満足だとしても。そこに確かな救いがなくても。
僕が選んだその道は、確実に僕以外の誰かを傷つけたのだとしても。
自分勝手でも、そう悪いものでもないと僕は思えた。満たされたんだ。
何故かって?
僕が愚かで馬鹿だったから。